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2024年8月29日更新

[沖縄・レシピ]暑い夏を快適に湿、熱追い出せ|プチ不調にクスイムン②

[文・写真/宮國由紀江]
暑い夏は、体の中に湿や熱をためこみやすく、それが不調につながりやすい時季です。湿を追い出す「サバ」や熱を取り除く「ゴーヤー」などを取り入れて、体の調子を整えましょう。

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暑い夏は、体の中に湿や熱をためこみやすく、それが不調につながりやすい時季です。湿を追い出す「サバ」や熱を取り除く「ゴーヤー」などを取り入れて、体の調子を整えましょう。


ニキビや吹き出物、おでき、トウフヌカシー(粉瘤)、ぜんそく、リウマチ、においのあるおりもの、胃もたれ、後鼻漏、ゆううつ、体が重い…。こういった症状がある方は、体の中に湿(余分な水)と熱が、たまっているかもしれません。

原因は暴飲暴食

湿とは、余分な水がたまってドロドロになった状態です。例えば、下水道に汚れた水が流れると、壁に藻ができ、やがてかたまりになり、水が流れにくくなります。湿がたまると、体内でこのようなことが起きている、と考えられます。湿が長引くと、熱が生まれます。

湿熱の原因は主に暴飲暴食です。特に脂っこい物や甘い物の食べ過ぎで、湿がたまる、と言われます。中医学では、消化器官である脾に湿がたまりやすい、と言われています。

湿をためないようにするには、普段の食生活で胃腸の調子を守ることが重要です。胃腸が疲れている時、調子が悪い時のサインとして、食後眠い、常に胃が張っている感じがする、下痢、といった症状があります。このような時は、消化の良い食材を、しっかりかんで食べることをお勧めします。胃腸に負担がかかる脂っこい物や甘い物は控えめにするといいでしょう。

また、ストレスがたまると気の巡りが悪くなり、水や気の巡りも滞ります。普段から、ストレスを解消する趣味を見つけることも大切です。

湿たまりやすい夏

「熱がこもると湿を生む」とも考えられていて、暑い夏は、体の中に湿が生まれやすい季節。夏が長く湿度も高い沖縄は、湿がたまりやすい環境です。それに加えて、欧米化した食事が湿をためる要因になります。

湿熱を取り除くには、体内にこもった熱をさまし、湿を吐き出す食材を選ぶことが大事です。熱をさます食材に、ハトムギ・小豆・豆乳・豆腐・緑豆・アシタバ・キュウリ・エンサイ(ウンチェー)・クレソン・セロリ・ツルムラサキ・トウガン・トマト・ヘチマ・ゴーヤーなどがあります。

湿をはき出す食材には、ハトムギ・インゲン・枝豆・バジル・しじみ・サバ・緑茶などがあります。

その中でも、特にお勧めしたい食材が、「サバ」と「ゴーヤー」です。サバは湿を取り除いてくれるほか、血を補い巡りを良くします。今回、取り入れやすいサバ缶を使ったレシピを紹介しています。加熱が不要で混ぜるだけなので、手軽に作れます。

おなじみの食材「ゴーヤー」には、熱を冷ます働きがあり、苦みは湿を取り除く働きがあるとされています。ゴーヤーは冷やす力が強いので、冷やし過ぎを防ぐために、おなかを温めるみそと組み合わせました。





 たまった湿を追い出すサバ 

\混ぜるだけ、簡単!/
簡単!サバ缶とトマトのサラダ


●材料
サバ缶水煮………………………1缶
トマト……………………………1個
キュウリ…………………………1本
しょうゆ……………………大さじ1
酢……………………………大さじ1
砂糖…………………………大さじ1
粒マスタード………………大さじ2

●作り方
1.サバ缶の水気を切り、骨は取り除く。
2.トマト、キュウリは乱切りにする。
3.ボウルに1・2を入れ、酢、砂糖、しょうゆ、粒マスタードを加えてしっかり混ぜる。

●レシピのポイント
手軽に使えるサバ缶を使った、サッパリ食べられるサラダです。湿を取り、血を補い巡りを良くするサバに、体の熱を取るトマトとキュウリを組み合わせました。加熱要らず、混ぜるだけで簡単なので、ぜひ作ってみてください。


 熱を冷ますゴーヤー 

\こもった熱を取り除く/
ゴーヤーのピリ辛味噌炒め


●材料・分量
ゴーヤー……………… 1本(300g)
豚ロース(薄切り)………… 100g
ハトムギ……………………大さじ2
玉ネギ…………………… 半(100g)
赤みそ………………………大さじ2
豆板醤………………………小さじ2
酢……………………………大さじ1
砂糖…………………………小さじ1
米油…………………………大さじ1*ハトムギは1時間ほど水に浸け、やわらかくなるまでゆでる。

●作り方
1.ゴーヤーは縦に切ってワタを取り、2cmほどの短冊切りにする。玉ネギは薄く切る。豚ロースは細長く切る。
2.フライパンに油を入れ、1、ゆでたハトムギを入れて炒める。
3.ゴーヤーがある程度軟らかくなったら砂糖、酢、赤みそを入れる。豆板醤を加え、味をなじませる。

●レシピのポイント
夏におなじみのゴーヤーには、熱をさまし、湿を取り除く働きが期待できます。その力を高めるために、熱を冷まし湿を取り除くハトムギを組み合わせました。玉ネギは血流を整え、胃腸の調子を整えるほか、ストレスの緩和にも。冷やし過ぎないよう、おなかを温めるみそで味付けしています。



「トウフヌカシー」は湿、熱に関連

沖縄で「トウフヌカシー」という粉瘤は、中医学では余分な水と熱、血の滞りが原因とされています。これまでに、何度かトウフヌカシーで悩む方の相談を受けましたが、冬場に悪化して手術をした、という方が多かったです。薬膳には、「冬病夏治」といい、冬にかかりやすい症状は、夏のうちに養生するという考え方があります。

できたトウフヌカシ-を薬膳料理で取り除く事は難しいのですが、今回紹介した養生方法を、予防や再発防止に役立てていただけるとうれしいです。


毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1934号 2024年8月29日紙面から掲載」

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