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2016年10月27日更新

ほうれい線・マリオネットライン・ゴルゴラインに「真皮脂肪移植」|教えて!ドクター当山<185>

ほうれい線などの比較的深いシワの改善と言えばヒアルロン酸注入がおなじみだが、より安全で効果が長持ちする施術法に自己組織を移植する「真皮脂肪移植」がある。今回は、そんな真皮脂肪移植の特徴や具体的な施術法について紹介。当山美容形成外科の當山護院長に聞きました。

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シワの改善 自己組織で長持ち

真皮と脂肪を移植定着率高く効果長持ち

―そもそも真皮脂肪とは?
 当山  人の皮膚は上皮と真皮から成り立っており、その下に脂肪層があります(図1参照)。この真皮と脂肪を含めて移植することで、肌にボリュームを持たせる施術が「真皮脂肪移植」です。
実は形成外科では目新しい技術ではなく、当院でもケガや先天的なもので変形した唇を治療する際に用いていました。それを美容外科にも応用。美容外科学会でも報告しており、薄い唇を厚くしたり、ほうれい線や唇からアゴにかけてできるマリオネットライン、頬がくぼむゴルゴラインなどの溝にボリュームを持たせて目立たなくすることが可能です。

―ヒアルロン酸との違いは?
 当山  安全性と効果の持続性です。
ヒアルロン酸には天然ものと人工的に作られたものがありますが、後者は人にとっては異物。半年から1年ほどで吸収されるため、定期的に打ち続ける必要がありました。その点、真皮脂肪移植は患者自身の自己組織を使いますので、拒絶反応の心配もなく定着も高い点が特徴。一度移植すれば効果は半永久的です。

傷痕が目立ちにくい そけい部の脂肪採取
―真皮脂肪はどこから採取するのでしょうか?
 当山  足の付け根「そけい部」です。大腿部の折れ曲がるシワに沿って切開しますので、傷痕はほとんど目立ちません。脂肪層にもある程度厚みがあるため、移植後のボリュームアップ効果も期待できるというわけです。

―施術の方法を教えてください
 当山  採取する組織は2センチ×5センチ程度。それを適した大きさに切り分け、ボリュームを持たせたい部分の脂肪層に挿入します。
唇に対しては内側の粘膜部、ほうれい線には鼻腔内、マリオネットラインは口腔内を切開し、真皮脂肪を入れていきます(図2参照)。ゴルゴラインのみ、たるみ取りの手術「ミニリフト」とセットで行います。


―どのような方に向いていますか?
 当山  機械によるたるみ取りで効果が実感できない方、ヒアルロン酸やレディエッセなどの注入物で物足りない方にお勧めです。
真皮脂肪移植は、手軽ですが長持ちしない注入物などの非手術と、効果は持続するけれどダウンタイムがある手術の中間的位置づけと言えます。唇やほうれい線、マリオネットラインは部分麻酔で40分から1時間程度、翌日には顔も洗えます。興味のある方は、お気軽にご相談ください。


當山 護 氏
当山美容形成外科 院長
東京医科大学卒業後、東京警察病院形成外科に国内留学。その後、日本形成外科学会評議員や日本美容外科学会会長を歴任している。当時最新の形成外科、美容外科の知識を持って帰沖、当山美容形成外科院長に就任。以来、常に新しい技術を導入し、顔のシワ取り、脂肪吸引、脱毛、植毛などに積極的に取り組み、現在もわが国の美容外科のリーダー的存在である。日本美容外科学会専門医(JSAPS)、日本臨床形成外科医会元会長・理事。第24回日本美容外科学会会長。日本形成外科学会専門医・日本美容医療協会認定医・日本医学脱毛学会認定専門医・国際美容形成外科学会正会員(ISAPS)・那覇市医師会元会長。沖縄県医師会元副会長。第37回日本医学脱毛学会会頭、皮膚腫瘍外科指導専門医(形成外科)。2012年秋の叙勲「旭日雙光章」受章。2013年5月国際美容医療研究会会長。2014年日本美容外科学会名誉会員。2015年11月「日本医師会最高優功賞」受賞。

■この記事に関する問い合わせ先 医療法人形成会 当山美容形成外科 098(867)2093
http://www.touyama.com Eメール info@touyama.com

※次回は「ゼオ・スキンヘルス」です。
<過去記事一覧>
『週刊ほーむぷらざ』 教えて!ドクター当山<185>・第1528号 2016年10月27日掲載

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