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2023年10月19日更新

コロナ由来か まずは診断|身近な病気もっと知ろう 家族の医学手帳(113)

家族の健康が気がかりな「ほーむさん」が専門のドクターを訪ね、気になる病気について聞くこのコーナー。今回は新型コロナ後遺症にスポットを当て、日本内科学会認定内科医、総合内科専門医である新健幸クリニック副院長の小禄雅人先生に話を聞きます。



新型コロナ後遺症

長引く症状が心配なときは

Q1 新型コロナ後遺症とは?

新型コロナウイルス感染症に感染後、急性期を過ぎても症状が継続する場合や、経過の途中から新たな症状が出て続くケースを、罹(り)患(かん)後症状と呼びます。いわゆる新型コロナ後遺症のことで、英語でlong covidと呼ばれる通り、症状が改善せず長く続きます。正確に実態を把握することは難しいですが、成人の1~2割に罹患後症状を認めたという厚労省研究班の調査報告があります。

罹患後の症状は多彩で、呼吸器症状や精神神経症状に加え、疲労感や倦怠(けんたい)感、関節痛などの全身症状、脱毛、嗅覚障害などがあります。頭の中にモヤがかかったようにぼんやりするブレインフォグと呼ばれる症状は、集中力低下に当てはまると思います。当院を受診された患者さんの中には、朝起きられないという症状もありました。ちなみに、感染中の急性期にしっかり静養しないと、罹患後症状を発症しやすいという研究報告があります。


感染中、十分に静養しないとなりやすい



Q2 どんな検査や治療をするの?

罹患後の症状については不明な点も多く、確立した検査・治療法がまだありません。当院では、その症状が新型コロナウイルス感染症に由来するものか、それとも他の病気によるものなのかを判別するために、血液検査、尿検査、胸部エックス線検査、甲状腺ホルモンや副腎ホルモン検査など、個々の症状に応じて必要な検査を行います。

その上で、各症状を改善する投薬を行います。罹患後症状に関しては、倦怠感には加味帰脾湯(かみきしとう)や補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、味覚障害には麦門冬湯(ばくもんどうとう)、嗅覚障害には当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)といった漢方薬を処方することもあります。また、オーソモレキュラー療法(分子栄養学)に基づいた適切な栄養指導、抗酸化作用に優れたアミノ酸であるグルタチオン点滴療法、上咽頭(じょういんとう)に消炎剤を直接塗布するBスポット療法、脳に磁気刺激を与えてうつ症状の改善を図るTMS療法などの治療法にも期待しています。

 

Q3 対応可能な医療機関は?

世界保健機関(WHO)は、罹患後症状について「新型コロナウイルス感染症に罹患した人にみられ、少なくとも2カ月以上持続し、また、他の疾患による症状として説明がつかないもの、通常は発症から3カ月たった時点にもみられる」と定義していますが、3カ月も待てない症状の方が多いと思います。感染前にはなかった症状が続いているなら、一人で悩まず、かかりつけ医に相談しましょう。

かかりつけ医がない場合や、かかりつけ医とは違う診療科での受診を希望する場合は、沖縄県のホームページに「新型コロナウイルス感染症罹患後症状(後遺症)について、かかりつけ患者以外も対応可能な医療機関一覧」があります。対応している診療科や対応可能な症状も記載されていますので、まずは電話で問い合わせの上、受診することをお勧めします。

 


小禄雅人さん/新健幸クリニック 副院長
おろく・まさと 新健幸クリニック副院長。琉球大学医学部医学科卒。豊見城中央病院の腎臓・リウマチ膠原病内科、聖マリアンナ医科大学附属病院の腎臓・高血圧内科をへて現職へ。日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本リウマチ学会専門医、日本腎臓学会専門医。モットーは「臓器だけではなく全身を診る」。

新健幸クリニック
電話=098-861-5700
那覇市久茂地2-11-18 3F


文・堀基子(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』 家庭の医学手帳<113>
第1889号 2023年10月19日掲載

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