ビューティー
2016年7月2日更新
驚きの「白湯」パワー【スパ パティヤ】
5千年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を基に、スパを経営する株式会社i-PLAN代表の知念伽央梨さんが、その理論を紹介します。
驚きの「白湯」パワー
熱々のまま飲んだり、湯冷ましにするなど、飲み方次第で体にさまざまな影響があるといわれている白湯/写真
最近、いろいろな健康雑誌で白湯が取り上げられています。飲むと体温が上がり免疫が上がるとか、体の冷えが取れて健康になるとか。実はアーユルヴェーダでは、何と5千年も前から白湯を飲むことを勧めています。ある仙人の古典書に以下のことが書かれています。
「夜間に白湯を飲むと、カパとヴァータ、アーマと脂肪組織を軽減させ、食欲を強め、ぼうこうを浄化し、せきと呼吸困難と新しい熱病を癒やす」。
言い換えると「だるさの緩和、寝付きと目覚めの悪さの緩和、体がすっきりし、食事がきちんと消化され、次の食事がおいしく食べられ、尿がよく出て体の中がきれいになる。咳や呼吸の苦しい症状の緩和、熱が下がりやすくなる」というもの。「白湯を飲むだけで?」と驚いてしまいます。
アーユルヴェーダの「食欲を強める」とは、「消化力を上げる」ことで、最も大事とされています。ところが、現代人の多くは、食生活の乱れが続き、調子が悪いようです。そんな方には白湯を飲むことをお勧めします。体の悩み別に飲み方を変え、改善されたという研究もあります。
例えば、女性に多い頭痛の場合。太陽が降り注ぐ真っ昼間の痛みや、携帯を使い過ぎて眼の奥が痛む片頭痛には湯冷ましです。私も実践しましたが、約600ミリリットルを1日かけて飲むと、痛みが緩やかになりました。
頭全体が締め付けられるような頭痛の場合は、熱々の白湯をゆっくりと飲んでみてください。更年期の症状で悩んだり、イライラしたり、お酒が翌日まで残るとか、胸焼けがするという方には湯冷まし。過剰な熱を鎮静し、リラックスして良質な睡眠がとりやすくなります。研究では81%の方が改善したとされています。
その他、朝すっきり起きられない、夜眠れない、口内炎、吹き出もの、生理痛、PMS(月経前症候群)、便秘、各季節の体調不良、旅先で役に立つ飲み方もあります。お勧めは夜、寝る直前に熱々の白湯を飲むこと。翌朝、すっきり起きることができ、顔のむくみが取れて小顔に!(小顔は、あくまでも私個人の見解です!)
このように、アーユルヴェーダにはすぐに実践できる、簡単な知恵がたくさん詰まっています。現代社会は多くの情報が氾濫していますが、自分自身の内面を見る「内観」を習慣にして、楽しく過ごしたいですね。
スパ パティヤ(ホテルモントレ沖縄 スパ&リゾート内)
098-964-1808
営業時間:AM11:00〜PM10:00
http://www.hotelmonterey.co.jp/okinawa/spapathya/
アーユルヴェーダ基礎講座①
日 時/8月6日(土)11時〜13時
受講料/2000円
アーユルヴェーダ的1日の過ごし方、体質別食事の取り方、体質別運動やトリートメントを学ぶ。
株式会社 i-PLANA
代表 知念伽央梨さん
季刊「Seniorwave(シニアウェーブ)」と週刊ほ~むぷらざの連動企画。
『季刊Seniorwave』心も体も健康にアーユルヴェーダ<4>・第003号 2016年7月2日掲載
この記事のキュレーター
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- ちぃちゃん
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元企画・編集プランナー
身の回りの「はてな?」や「なるほど!」を追い求めながら、好奇心のアンテナを張り巡らせて日々、取材中。何でもやるからには「徹底的」に。そのための息抜きも大切に。メリハリのある暮らしと、メリハリのある仕事のこなし方ができるよう心がけています。