ビューティー
2020年8月27日更新
あつ~い夏の快適スキンケア|美makeup
[美makeup]執筆/平良芽依美(資生堂ジャパン(株)沖縄オフィス)
毛穴の開きやテカリ対策
人の体温は外気の温度が変化してもほぼ一定に保たれていますが、皮ふ温は外気の温度の影響を受けて変化します。皮ふ温が4度上昇すると、皮脂の量はなんと2倍になることが分かっています。このように、気温が上昇すると皮脂のべたつきやテカリが増し、だんだんと毛穴も開きがちに。
そこでおすすめなのが収れん化粧水。収れん化粧水とは、肌を引きしめ、きめを整えながらひんやり気持ちよくケアできるアイテム。毛穴の開きやテカリ悩みにぴったりです。乳液の後に使うなどのケア手順や、肌がひんやりするまでコットンでパッティングをすることなど、使い方にポイントがあります。
【収れん化粧水の使い方】
1.化粧水・乳液の後、収れん化粧水をコットンにたっぷり取り、中指と薬指にのせ、指にしっかり挟みます。
2.ほおや額などの広い部分から始め、下から上に風を送るように手首を使ってリズミカルに弾ませパッティングします。毛穴の開きや皮脂浮きが気になるところは、特に丁寧にパッティングを。
・目元はデリケートな部分なので、優しく行います。
・コットンがけば立ってきた場合は、収れん化粧水を足しましょう。
3.肌がひんやりしたか手で触って確認しましょう。
汗だくなお風呂上がりのケア
夏場は汗をかきやすく、特にお風呂から上がった直後は汗だくになってしまいますよね。この状態のままお手入れしてもいいの? と悩んでいる方も多いようです。実は、お風呂から上がった直後に化粧水をつけても、汗と混ざって肌になじみにくくなってしまいます。スキンケアは汗が引いてから行うのがベストですが、汗が引くのを待っている間にも、肌の乾燥は進んでしまいます。
そこでぜひ取り入れてほしいのが、「お風呂上りの乾燥」を防いで、潤いが続く洗顔料。潤いを守りながら洗い上げる洗顔料を使うことで、急いでスキンケアしなくちゃと焦らなくても大丈夫。また、お風呂上がりのほてった肌には、ミスト状の化粧水などで「プレ保湿」をしておくのもおすすめ。サッと手軽に、潤いを補給しながらクールダウンすることができます。その後、汗がある程度引いたタイミングで、化粧水・乳液などを重ねてしっかりと保湿ケアをしてくださいね。
夏は「お手入れ不足」になりがち!
夏は、汗や皮脂の分泌量が増えることで肌が潤っている錯覚に陥りますが、これは間違い。逆に汗とともに潤いが流されてしまい、肌内部は乾いているという「隠れ乾燥」状態になっている場合も。常に室内の冷房が効いた状態だと、乾燥に拍車がかかります。
夏でも化粧水や乳液、クリームを使ってケアすることをおすすめします。みずみずしく心地よく使えるアイテムを選んで、しっかりお手入れしましょう。
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『週刊ほ〜むぷらざ』美makeup
第1725号 2020年8月27日掲載 毎月第4週に掲載