待ちこがれて|本村ひろみのコラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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彩職賢美|沖縄の輝く女性にインタビュー

COLUMN

本村ひろみ

2017年5月29日更新

待ちこがれて|本村ひろみのコラム

フリーパーソナリティーの本村ひろみさんが、暮らしを楽しむアンテナを巡らせて日々の沖縄・風景をレポートします。
fun okinawaコラム「おきなわ 暮らし散歩 Vol.31」

最小限の着替えとストール
お化粧ポーチに
旅のお供をする文庫本を数冊。
機内で読むミステリーと
ベッドサイドで読むエッセーを
小さなトランクに詰めて準備終了。

靴は朝の天気を見て決めよう。
旅の始まり
飛行機のチケットを手にした瞬間から
楽しみがゆっくりと日々ににじんでいく。 



那覇空港出発ロビー
ゲートを抜けて搭乗口の待合室で
離発着する飛行機を眺める。
紙コップのコーヒーと旅のための本を開き
出発のインフォメーションを待つ。
時がきらめいている。




久しぶりの東京小旅行の目的は美術館めぐり。
今年は見たい展覧会が多い中、最初に訪れたのは
三菱一号館美術館
緑に包まれた赤レンガのシックな美術館で、「オルセーのナビ派展」が開催されていた。
ヘブライ語で「預言者」を意味する「ナビ派」
簡素で明るい色調で二次元的な絵画
なんともかわいらしい絵ばかりで
「ホーッ」とうっとり。
鑑賞している方々もなんだか乙女な雰囲気。
建物の外に出るとまるでオルセーの陽光のような
日差しが降り注いでいた。
美術館には緑が必要ね、と思う。



旅の二日目に足を運んだのは
開催前から話題になっていた国立新美術館の
「草間彌生 わが永遠の魂展」
美術館へのアプローチまで圧巻の演出。
赤い布をまとった木々に白いドットが描かれ
あたりには計算されたかのように白いツツジが咲いている。
展示会場に一歩足を踏み入れたら
360度ビビッドな色のラッシュ。
クラッとめまい。
空間すべてにアーティスト草間彌生が息づいていた。



時間があれば「ミュシャ展」も「バベルの塔展」も見たかった。
機会があればまた出掛けよう。
疲れた足を癒やしながら
美術館に併設されたカフェで静かな時間を過ごす。
窓の外では新緑の葉が風に揺れている
ときおり、見送ってくれたネコの表情を思い出して
胸がキュンとなる。

図録をめくる。
ぼんやり外を眺める。
繰り返しているうちに
外のベンチの影が長くなっていた。

見たかった絵
読みたかった本
行きたかったライブ
食べたかったサンドイッチ
会いたかった人



雨の日には
そんな「待ちこがれて」を数えて過ごす。

もうすぐ夏がやってくる。


 

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ロマンチストなラジオDJ
那覇市出身。清泉女子大学卒業、沖縄県立芸術大学 造形芸術研究科修了。現在、ラジオ沖縄「GO! GO! ダウンタウン国際通り発」「We love yuming2(毎週 日曜日 19時~20時)」でパーソナリティーを務める。

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