ぎだちゃん
2017年1月4日更新
琉球料理研究家の松本嘉代子先生 お正月料理講習会
琉球料理研究家である松本嘉代子先生(松本料理学院院長)を講師に迎え2016年12月21日に行われた「お正月料理講習会」の様子をご紹介します。長寿の沖縄を支えた家庭料理をはじめ、歴史と文化に密着した琉球料理を今に伝える松本先生は、和食にも造詣が深く、丁寧にアドバイスや指導をする姿が印象的でした。
今年も教えていただきました!
毎年恒例の松本嘉代子先生によるお正月料理講習会が2016年12月21日に行われました。ファンオキナワと連動している週刊ほ~むぷらざでも、レシピの取材にご協力をいただいています。通常の取材では、松本料理学院でさせていただいています。
が、今回はテンブスホールのステージ。
ステージ上に設置されたオープンキッチンをでの講習会は、いつもと雰囲気が違います。
こんな様子↓
そして、会場も満員状態。
みなさん、一生懸命にメモを取り、うなずき、始めは緊張感もありましたが先生のチャーミングなコメントに笑いながら、和やかな空気で進みました。
伝統的なお正月料理
今回作ったのは、12品。・祝肴(子持ち昆布、黒豆、甘エビ)
・梅花りんご
・紅芋きんとん
・叩きゴボウ
・鮭の奉書巻き
・三色ちらし蒸し
・福袋
・海老あられ揚げ
・松風
・ぶりのミソ漬焼き
・田芋まんじゅうの銀あん仕立て
・飯蒸し
「開運や健康祈願とかけた作り方、素材の取り合わせがあり、アレンジするとその意味あいが変わってしまうので、伝統的な作り方をしっかり押さえることが大切です」
と、松本先生。
今回は、その中でも難しくないシンプルなレシピを織り交ぜながら、手間をきちんとかけることで失敗しない作り方、ポイントの解説をていねいにしてくださいました。
素材に感動
お仕事ご一緒させていただく中で感じることは、いつも良い食材と出合った時の松本先生は、喜びがあふれています。
今回も、「梅花りんご」や「紅芋きんとん」に使うリンゴを切ったら、中に蜜がたっぷり入っていて
「良い香り! 蜜も入ってます。 このまま食べたいですね」とにっこり。
紅芋きんとんでは、バイオで作った紅芋を使用。彩りは鮮やかで、とってもきれいです。
今回、作った紅芋きんとんは、こんなに鮮やかで色が濃い(写真↓)ものでした。
でも、きんとんづくりではバイオで作っていない普通の紅芋の方が芋の香りがいいそうです。
アドバイスやポイントの説明をしながら作る
人前で料理を作るというのは、とても難しいと思うのですが、時間内にこれだけの品数を作りながら、先生はいつも丁寧な説明、ポイントの解説をしてくださいます。参加された方からも、
「ぜひ作ってみたい」
「料理は得意ではないけれど、挑戦してみたい料理があります」
「食材の選び方が参考になった」
「つい自分の作り方になって簡素化していたけれど、きちんとポイントを押さえ、手間をかけて作りたい」
など、講習を受けて、みなさんお正月料理に挑戦したいという意気込みがあらわれていました。
揚げたての「海老(エビ)あられ揚げ」。
田芋でアンダンスー(油味噌)を包み、油で揚げた「田芋まんじゅう」。お吸い物の具になります。
蜜がたっぷり入ったさきほどのリンゴで作った「リンゴ羹(かん)」。このあと梅の花形でぬいて、でき上がり。
できあがり
器に盛りつけられた料理はどれも美しく、お正月にこの料理が机に並んだらなんて華やかなんだろう!と。
参加されたみなさんも、たくさんの方が写真を撮っていました。
質疑応答の時間に質問ができなかった方には、講習会終了後にていねいに答えていらっしゃいました。
来年、開催がありましたら、ぜひみなさんもご参加申し込みしてくださいね。
やはり、作り方が書かれた紙を見るだけではわからないスピード感や判断基準が料理にはあります。直接学ぶということが大切だと感じました。
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「自由に生きたい」。そのためには健康や豊かさについての情報を知ることから始まると思っています。だからこそこのサイトでの情報発信して、お伝えしていきたいと思っています。アメリカ南部をこよなく愛し、ゴスペルを歌うお弁当男子。あ、基本はハチャメチャな感じです。