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2015年5月21日更新

[彩職賢美](有)MOV 専務取締役 照屋涼子さん|キッチンから暮らし楽しく

「キッチンはどう暮らしたいか、家族の個性が出る場所。一つとして同じにはならない」。オーダーキッチンを提案する㈲MOVの照屋涼子専務取締役。依頼者が思い描くイメージをカタチにするため、打ち合わせから引き渡しまでオンリーワンのキッチン作りに関わる。「日々の家事が楽しく効率よくできれば、家族との時間も豊かになる」と快活に話す。


 

イメージをカタチに

オーダーキッチンを提案
(有)MOV 専務取締役

照屋 涼子さん


以前は家事のみの場所だったキッチン。ここ数年、リビングやダイニングと一体型のオープンなタイプが増え、「家族が集う場になっている」と照屋さん。
家造りの際に、以前よりもキッチンを重視する人が増えているという。
「共働きが多い県内で、母親は忙しい。お気に入りのキッチンで効率良く家事ができれば、心にゆとりができて家族の笑顔も増える」と話す。顧客から「気付いたらキッチンに家族がいて、居心地がいい」という声をもらったことも。
調理や掃除がしやすく収納が十分で、お気に入りのデザインで―。限られたスペースながらキッチンに求められる役割は多く、予算やスペースを考慮しながら、要望を収めていく。以前はスキル不足に泣いたこともあったが、入社し16年。仕事の積み重ねや、顧客の反応が自信に。「どんな要望も収めます」とほがらかに笑う。
依頼者に合うキッチンを提案するために、大事にしているのがイメージのすり合わせだ。サンプルや施工写真を基に何度も打ち合わせをする。
会社を設立した父の「シンプルで機能的」というモブの理念を継ぎながら、意識しているのが「柔軟性を持たせる」こと。自身に娘がいて、子どもの成長に伴いキッチンの役割が変化することを実感。子どもが小さな時は様子を見れたり安全であることが第一だが、成長すると一緒に立てる作業台の広さなどが必要になってきた。「スペースにゆとりを作って、用途を変えられるようにしています」。
設計では建築士と依頼者の間に立って、思いが実現できるようにやり取り。「お気に入りの家具のように長く使ってほしい」との思いから、設計はミリ単位で採寸調整をし丁寧に仕上げる。現場では男性に混じり、ヘルメットををかぶり管理。最後のクリーニングまで関わり、責任を持って顧客に引き渡す。「生活に密着するものなので、完成後の反応がダイレクト」とやりがいを感じている。



事務所のスタッフと打ち合わせをする照屋さん。同社社員は女性4人に男性2人。男性が多い建築現場の中、キッチンは女性が多い貴重な現場だ


幼いころから父の仕事を見ていて、キラキラしたショールームはあこがれだった。自宅にはドイツ製のシステムキッチンやセントラル掃除機など、最先端の設備があった。自然と、小学生のころから建築関係の仕事を志した。
建築デザイン学校を卒業後、同社に入社しキッチン一本。仕事漬けの日々だったが、出産、子育てを経験し働き方を見直した。家族と夕食を過ごせるように早朝出社し、社内の連携を密にして仕事の効率化を工夫している。
今年、専務取締役に就任。会社の代表を継ぐため準備を進めている。「モブらしさは継ぎつつ、半歩先の提案を」と、県外や海外に行き、積極的に新しい情報を取り入れている。
「設備は日々進化していて、キッチンでできることは広がっている」と照屋さん。「より良いものを」の思いは強い。

 

照屋さんのハッピーの種

Q.小さなころは、どんな子どもでしたか。
本を読むのが好きで、本を読みながら帰るような子どもでした。優等生で正義感が強かったかな。
実は22歳ごろまで内向的で人と話すのが苦手だったのですが、仕事をするようになって人と話すことが好きになりました。今は、いろんな人と話をしたいですね。


Q.ストレス解消法は?
旅行と読書が趣味です。仕事も兼ねて、6年前から1年に1度ミラノサローネ(イタリアで開かれる世界最大規模のインテリア市)に行ったり、年に3~4回県外へ研修に行っています。
読書は、手軽に現実逃避できるのがいい。田辺聖子など女性作家の小説をよく読みます。



(有)MOV
沖縄県浦添市宮城2-16-5(地図
098-879-9611
http://www.mov-kitchen.com/


(有)MOV|照屋涼子さん
PROFILE
照屋涼子(てるや・りょうこ)1978年、那覇市出身。子どものころから建築を志し、県内の建築関連の専門学校を卒業。1999年、オーダーキッチンの製作・販売をおこなう(有)MOVに入社。オーダーキッチンの設計、現場管理に携わる。2015年専務取締役に就任。インテリアプランナー、インテリアコーディネーターの資格を持つ。私生活では、1児の母。



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撮影/高野生優(フォトアートたかの)・編集/栄野川里奈子
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1169>
第1453号 2015年5月21日掲載

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栄野川里奈子

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編集者
おいしいものに目がないガチマヤー(くいしんぼう)。2016年に国際中医薬膳師の資格をとりました。おいしく健康に!が日々のテーマ。

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