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2025年9月11日更新

その痛み「モヤモヤ血管」かも⁉︎|指の痛みで生活の質低下[新治療で長引く痛み改善]

文・佐久川貴行(さくがわクリニック院長)

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その痛み「モヤモヤ血管」かも⁉︎
指の痛みで生活の質低下

運動器カテーテル治療や動注治療によって関節の長引く痛みの治療を手掛ける「さくがわクリニック」。院長の佐久川貴行さんに、指の第1関節が痛む「ヘバーデン結節」の原因や治療法について聞きました。
 

Q ヘバーデン結節とはその症状は?
A 手指の関節が痛み変形する病態


ヘバーデン結節は、手指の第1関節(爪の付け根近く)の軟骨がすり減り、骨にトゲができて、徐々に関節が変形していく関節症の一種です。原因としては、加齢や遺伝、更年期障害(女性ホルモンの減少)、手指の使い過ぎなどさまざまな要因が考えられていますが、はっきりとは分かっていません。特に40代以上の女性に多く、加齢とともに発生頻度が上がります。

初期症状は関節の腫れ、赤み、痛みです。指の曲げ伸ばしをしたり、何かに指がぶつかったりすると強い痛みが生じるため、洗濯や食器洗い、お箸を持つ、字を書く、パソコン作業など日常生活に支障を来します。

また、初めは1カ所で発症しても、徐々に他の指にも痛みや変形が生じることも珍しくありません。

 
採血のように手軽にできる治療法
 

Q 動注治療とは? その特徴は
A 動脈から投薬して痛みを軽減


一般的な治療法としては、安静、鎮痛薬の内服、テーピング、関節内ステロイド注射などがあります。変形が強く、痛みが改善しない場合には手術が検討されることもあります。しかし、指の手術に対する患者さんの心理的負担は大きいため、手術に踏み切れないことが多いようです。

当院が手掛ける動注治療※は、手首またはひじの動脈に注射針を入れて投薬する治療です。薬が血管を通して患部に到達すると、変形した関節の周囲にできた異常血管(モヤモヤ血管)を減らし、痛みの軽減が期待できます。データによると、治療1年後でも約75%の方が痛みの軽減した状態を維持できています。

片手であれば施術は約5分間で済みます。ちょうど採血をするようなイメージで=上イラスト=手軽に施術できるのが特徴で、初診の方でも当日治療を受け、そのままご帰宅いただけます。

※動注治療は、オクノクリニック(表参道・銀座・横浜)の奥野先生が2014年に開発された治療で、年間4000件の治療実績があります。


Q 動注治療に向いている人は?
A 一般的な治療で改善しない人


前述の一般的な治療で痛みが改善しない方、または手術は避けたい方にお勧めしたい治療です。医師から「加齢によるものだから痛みと付き合っていくしかない」などの説明を受け、治療をあきらめている方が少なくありません。しかし、長引く痛みは精神的にも負担になり、生活の質の低下につながります。指の痛みのため日常生活に支障を来している方に、治療の選択肢の一つとして検討していただければと思います。副作用や合併症も少ないので、安心して受けていただけます。



さくがわクリニック
院長 佐久川 貴行

宜野湾市出身。放射線診断専門医。IVR(画像下治療)専門医・指導医。運動器カテーテル治療研究会・監事。2021年9月浦添市前田にさくがわクリニックを開院

沖縄県浦添市前田1丁目11番1号 1階
電話:098-877-5577【予約制】

↓画像をクリックすると、「さくがわクリニック」のホームページに移動します。

毎週木曜日発行・週刊「ほ〜むぷらざ」
第1987号 2025年09月11日掲載

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