ヘルスケア
2024年11月7日更新
AEDに従うだけでOK!|身近な病気もっと知ろう 家族の医学手帳(126)
家族の健康が気がかりな「ほーむさん」が専門のドクターを訪ね、気になる病気について聞くこのコーナー。前回に続き救命救急にスポットを当て、今回はAEDについて浦添総合病院の救命救急センター長で救急集中治療部部長の米盛輝武先生に話を聞きます。
救命救急②
電気ショックだけじゃない
AEDは、必要に応じて心臓に電気ショックを与え、正常なリズムを取り戻させる医療機器です。倒れている人を見つけたら、まずは肩をたたいて「大丈夫ですか?」と声をかけ、反応がなければ「誰か来てください!」「119番通報をお願いします!」「AEDを持ってきてください!」と周囲に要請します。
呼吸を約10秒チェックして、あえぐような普通ではない呼吸や止まっているときは、すぐに心臓マッサージ(以下、胸骨圧迫)を始め、AEDが到着したら急いでパッドを胸に装着します。するとAEDが自動的に心電図を測定・解析し、電気ショックが必要かどうか判断してくれます。ショックが必要だという音声が流れたら、ショックボタンを押します。もしも間違ってショックボタンを押してしまっても、不要な際は電気が流れることはありません。電気ショックが不要と判断されたときは胸骨圧迫を続けます。
まずはAEDの電源を入れます。ふたを開けると自動で電源が入るものもあります。そして、図に従って、心臓を挟み込むようにパッドを装着します。女性の場合、素肌に貼ることができれば、ブラジャーをはずす必要はありません。胸が汗でぬれていたら水分を拭き取り、湿布などの貼り薬ははがし、ペースメーカーが皮ふの下に埋め込まれている場合はその位置を避けてパッドを張ります。
AEDが解析して、「ショックが必要です」「ショックボタンを押してください」といった音声が流れたら、自分や周囲の人が感電しないように離れてから、ショックボタンを押します。ちなみに近年では、電気ショックが必要と判断すると、ボタンを押さなくても自動的に電気ショックを与えてくれる、オートショックAEDも登場しています。
なお、AEDは2分ごとに電気ショックが必要かどうか判断してくれるので、電源を切らず、パッドもはがさず、倒れた人が自分で動き出すまで、もしくは救急隊が到着するまで、休まずに胸骨圧迫を続けてください。
電気ショックだけじゃない
必要なことは教えてくれる!
Q1 どんなときに使うの?
AEDは、必要に応じて心臓に電気ショックを与え、正常なリズムを取り戻させる医療機器です。倒れている人を見つけたら、まずは肩をたたいて「大丈夫ですか?」と声をかけ、反応がなければ「誰か来てください!」「119番通報をお願いします!」「AEDを持ってきてください!」と周囲に要請します。呼吸を約10秒チェックして、あえぐような普通ではない呼吸や止まっているときは、すぐに心臓マッサージ(以下、胸骨圧迫)を始め、AEDが到着したら急いでパッドを胸に装着します。するとAEDが自動的に心電図を測定・解析し、電気ショックが必要かどうか判断してくれます。ショックが必要だという音声が流れたら、ショックボタンを押します。もしも間違ってショックボタンを押してしまっても、不要な際は電気が流れることはありません。電気ショックが不要と判断されたときは胸骨圧迫を続けます。
Q2 AEDの使い方は?
まずはAEDの電源を入れます。ふたを開けると自動で電源が入るものもあります。そして、図に従って、心臓を挟み込むようにパッドを装着します。女性の場合、素肌に貼ることができれば、ブラジャーをはずす必要はありません。胸が汗でぬれていたら水分を拭き取り、湿布などの貼り薬ははがし、ペースメーカーが皮ふの下に埋め込まれている場合はその位置を避けてパッドを張ります。AEDが解析して、「ショックが必要です」「ショックボタンを押してください」といった音声が流れたら、自分や周囲の人が感電しないように離れてから、ショックボタンを押します。ちなみに近年では、電気ショックが必要と判断すると、ボタンを押さなくても自動的に電気ショックを与えてくれる、オートショックAEDも登場しています。
なお、AEDは2分ごとに電気ショックが必要かどうか判断してくれるので、電源を切らず、パッドもはがさず、倒れた人が自分で動き出すまで、もしくは救急隊が到着するまで、休まずに胸骨圧迫を続けてください。
Q3 学べるアプリがある?
「救命コーチングアプリLiv-リブ-」は、実際の音声を聞きながらAEDの使い方を学べるアプリで、スマートフォンとクッションがあれば簡単に心臓マッサージの練習もできます。スマートフォンにインストールせず、インターネットで簡単に使えるアプリなので、気軽にお試しください。また、11月16日(土)にアイムユニバースてだこホールで行われる日本航空医療学会の市民公開フォーラムでは、前述のアプリやAEDが体験できますので、お越しください。
もしも自分の家族や友人が心停止で倒れ、自分が近くにいたら、①119番通報とAED要請、②心臓マッサージ、③AEDと覚えておいてください。
もしも自分の家族や友人が心停止で倒れ、自分が近くにいたら、①119番通報とAED要請、②心臓マッサージ、③AEDと覚えておいてください。
米盛輝武さん/浦添総合病院 救命救急センター長 救急集中治療部部長
よねもり・てるたけ/東邦大学医学部医学科卒。2019年4月から現職。日本救急医学会 専門医、日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医、日本航空医療学会 航空医療医師指導者、日本DMAT隊員統括DMAT資格、沖縄県災害医療コーディネーター。モットーは「すべては患者さんのために」
浦添総合病院
電話=098-878-0231(代)
浦添市前田1丁目56番1号
文・堀基子(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』 家族の医学手帳<126>
第1944号 2024年11月07日掲載