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2024年10月17日更新

スポーツ障害による長引く「膝」の痛み 3種|使い過ぎが原因 10代の発症も[新治療で長引く痛み改善⑨]

文・佐久川貴行(さくがわクリニック院長)

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ジャンパー膝・ランナー膝・がそく炎

スポーツ障害による膝の痛みはいくつかあり、今回紹介するジャンパー膝・ランナー膝・がそく炎はそれぞれ痛むところが違います。どれもモヤモヤ血管による長引く痛みを引き起こします。

ジャンパー膝は膝の皿の下に痛みが出ることが多い疾患です。バレーボールやバスケットボール、サッカーのゴールキーパーなど跳躍運動を繰り返す人に出やすく、膝蓋腱(しつがいけん)というスジに炎症が起きた状態です。ランナー膝は膝の皿の外上側の骨の出っ張りの周りに痛みが出る疾患です。マラソンなどの長距離ランナーや自転車競技など膝の曲げ伸ばしを繰り返す人に出やすく、腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)が擦れて炎症が起こると考えられています。

そして、がそく炎は膝の皿の内下側の骨の周りに痛みが出る疾患です。膝の曲げ伸ばしを繰り返すことにより、滑液包と呼ばれる袋に炎症が起きます。打撲などの外傷や変形性膝関節症をきっかけに生じることもあります。
 


ジャンプ・ダッシュで痛み

どの疾患も使い過ぎが主な原因なので、どの年代にも見られます。当院が治療対象とするモヤモヤ血管は通常40歳以上に見られやすいですが、活発にスポーツをされている10~30代の方にもモヤモヤ血管が生じることがあります。

これら三つの疾患はどれも患部を押した時に痛むほか、日常生活で歩く、階段を下りる、ジャンプやダッシュをする時などに痛みが出ます。重症になると安静時や夜間にも痛むことがあります。3カ月以上痛みが続いている人は、超音波検査で痛む部位に異常新生血管(モヤモヤ血管)を確認できることがあります。

一般的な治療法は安静、抗炎症薬、理学療法、アイシング、テーピング・サポーターなどが行われています。軽症の人はこれらの治療の組み合わせで改善することがほとんどですが、重症になると治療を続けているにも関わらず、症状がなかなか改善しない人もいます。従来の治療を受けて一時的に軽減したものの、同じような負荷をかけると元の状態に戻ってしまう人は重症と考えてよいです。


カテーテル治療は学割も

重症のジャンパー膝・ランナー膝・がそく炎の人に、当院では運動器カテーテル治療を提供しています。太ももの付け根の脈が触れる血管にカテーテルを挿入し膝関節まで進め、直接投薬することでモヤモヤ血管を減らす治療です。

経過には個人差がありますが、治療後2週間~2カ月程で痛みが軽減する人が多いです。当院の運動器カテーテル治療は学生割引も用意していますので、スポーツ障害による膝痛でお悩みの人はお気軽にお問い合わせください。



執筆者
さくがわ・たかゆき/宜野湾市出身。放射線診断専門医。IVR(画像下治療)専門医・指導医。運動器カテーテル治療研究会・監事。2021年9月浦添市前田にさくがわクリニックを開院


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毎週木曜日発行・週刊「ほ〜むぷらざ」
第1941号 2024年10月17日掲載

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