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2024年3月28日更新

[企業紹介]電話相手の声を文字で|株式会社アイセック・ジャパン 代表取締役社長の一瀬宗也さん|沖縄の魅力

沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.424

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「字幕電話の導入には特別な機器は要りません。お使いのスマホやタブレットにアプリを入れるだけで使用できます」と、通話の内容が字幕表示されたスマホを手に話す代表取締役社長の一瀬宗也さん


時間差少なくほぼ正確に表示

株式会社 アイセック・ジャパン
代表取締役社長 一瀬 宗也 さん


オペレーターやAIが音声をリアルタイムで携帯端末やスクリーンに字幕表示するサービスを手掛ける(株)アイセック・ジャパン(うるま市)。聴覚に障がいのある人や高齢で聞こえに不自由を感じている人向けに「字幕電話」や「リアルタイム文字通訳サービス(e-ミミ)」を提供している。代表取締役社長の一瀬宗也さん(67)にサービスの特徴などを聞いた。


Q 「字幕電話」とは?

A 字幕電話は、通話の際にオペレーターやAIが電話相手の声を聞いて、リアルタイムで音声を文字に起こして利用者のスマホやタブレットなどに字幕表示するサービスです。利用者は自分の声で通話して、相手の話す内容は文字で確認できます。

通話を開始する時にオペレーターとAIのどちらを使うか利用者が選択できます。AIの場合、今の技術では多少の誤字は出ますが、家族や友人との日常的な会話に関しては、コミュニケーションに問題ないと思います。オペレーターの場合は熟練のスタッフが正確に文字起こしをしますので、銀行や病院への電話など相手と正確に会話をする必要がある場合に重宝します。オペレーターが2人で連係して文字入力をするので、字幕表示にタイムラグをあまり感じずに通話ができるのも強みです。

右は行政の窓口で担当者の声を字幕表示することに使われたモニター。左は、字幕電話が使いやすいようにスマホが置ける台座(別売り)。受話器付きで画面を見ながら通話できる


Q 会議などでも活用されているとか?

A 「リアルタイム文字通訳サービス(e-ミミ)」は、会議や講演会、学校の講義などで登壇者の声をオペレーターが文字に起こし会場のスクリーンや携帯端末に字幕表示するサービスです。これまで福井県議会や国連防災世界会議、日本聴覚医学会などの会議や、県内外の高校・大学の講義で利用実績があります。また、テレビの生放送でのライブ字幕にも活用されています。専門用語や地域に密着した内容もオペレーターが事前に学習してほぼ正確に文字起こしします。


Q 利用者の声は?

A 字幕電話に関しては、聞こえに不自由を感じていた高齢の利用者から、子や孫と電話する機会が増えて会話も弾んでいると喜びの声をいただいています。企業の固定電話に導入したケースでは、聴覚に障がいがある従業員の方も電話対応ができるようになり、積極的に電話を取るようになって仕事への自信にもつながっているようです。e-ミミを活用して大学の講義を受講した聴覚に障がいがある学生は、それまでレジュメや板書に頼るだけだったのが講師の話を字幕で見ることで授業が理解しやすくなり、学習意欲が高まったとのことです。

今後もサービスの普及を図り、聞こえに不自由を感じている方の生活の質の向上に役立てたいです。




企業向けに字幕電話のモニターを募集

同社はサービス向上のため企業向けに「字幕電話」のモニターを募集している。申し込みは同社まで(電話番号は下記)。写真は企業の固定電話に字幕電話を導入したケース。文字が見やすいよう、パソコンのモニター(右奥)に字幕を表示している。


株式会社アイセック・ジャパン
うるま市字川崎468番地いちゅい具志川じんぶん館1F
電話 098(972)6888



↓画像をクリックすると、株式会社アイセック・ジャパンのホームページに移動します


『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<424>
第1912号 2024年3月28日掲載

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