出産・子育て
2024年3月14日更新
Q 思春期の子へ性教育すべき?|気になる子育てQ&A⑩
思春期の子への性教育、親としてどう関わるといい? 助産師の百名奈保さんに聞きました。
Q 思春期の子へ性教育すべき?
A 言葉で説明せず、本を置いておく
Q 思春期の子どもへ、性教育をした方がいい?
A 思春期の子は、親から性に関する話を聞くことを恥ずかしく感じます。言葉で説明するのではなく、関連する本を置いておいて、興味があれば読めるようにしておくといいでしょう。「10代のための性の世界の歩き方」という本は、子ども向けに分かりやすく漫画で性教育のことが書かれています。「セイシル」というサイトも子ども向けに正しい情報が掲載されていてお薦めです。
保護者向けには、「おうち性教育はじめます」という本がお薦めです。子どもへの性教育の伝え方が漫画で読みやすくまとめられています。
百名さんお薦めの性教育の本「10代のための性の世界の歩き方」「おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方」
Q 夢精や月経について聞かれたら、どう説明するといい?
A 助産院に男の子から精通と自覚せず、「おもらししちゃったかも」「おちんちんからうみが出てきた」と相談が来ることがあります。教科書には「精通。尿道から精液が出てくる」と書かれていますが、具体的にどんな状態かは習わないので、イメージができず、病気かもしれないと不安になる子もいます。
子どもから聞かれたら、「体が大人になるために成長している途中だよ。ぬれたパンツは下洗いして、バケツに入れておいてね」などと説明するといいでしょう。マイナスなイメージを持たないように、汚いという言葉は使わず、プラスのイメージで伝えましょう。
女の子の場合は、初めての月経(初潮)のときに、薄茶色やピンクのおりもののことがあり、気づかないことがあります。男の子の場合と同じように、体が成長していること、パンツは下洗いしてね、ということを伝えるといいですよ。
小学校低学年のころから、おしっこやうんちがついたら自分のパンツを下洗いすることを習慣にしておくといいでしょう。=おわり
ひゃくな・なお。
助産院きらきら。助産師。保健師。思春期保健相談士
『週刊ほ〜むぷらざ』気になる子育てQ&A
第1910号 2024年3月14日掲載