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2024年1月25日更新

荒れた場所が桜咲く遊歩道に|意外と身近なSDGs⑩

那覇市の道路管理課の道路ボランティアとして、道路の環境管理を2016年から手伝っています。「ちゅら咲くら会」という名前で、地域の憩いの歩道作りに携わっています。

荒れた場所が桜咲く遊歩道に

活動のきっかけは、小中高が隣接する地域で街灯に「死」と書かれ、ベンチにたばこの吸い殻がある環境を見て、忍びない気持ちになったからです。当初は街灯が木々で隠れたり、隣接している学校の敷地から伸びたツルが桜の枝に巻き付いたりとひどい状態でした。道路の植栽は勝手に切ったり抜いたり植えたりしてはいけないことを知り、那覇市の道路ボランティア登録をし、行政と協働で地域の環境を良くしていければと賛同してくれるメンバーを集めて続けています。コロナ前には、近隣の中高の部活生や一般の市民にも呼びかけて作業していました。
 

スプレーで落書きされた街灯


桜にツルがからみ、周囲を木々が覆っていた
 
生徒たちは、張り切って笑顔で外来種のギンネムの木などの駆除をしてくれました。歩道には自転車やオートバイ、さらに車まで侵入して来るときもあり、安全管理者を1人置く形をとり、1970年代に導入された緑化植物アメリカハマグルマや1840年代に観賞用に導入された差し草(タチアワユキセンダングサ)など外来種の駆除も進めました。
 
数年がたち、桜咲く遊歩道に


行政と連携し無理なく

メンバーは当初10人ほどでしたが、コロナ禍では公共交通機関の利用が難しくなったり、家族の介護などで通うことが難しくなったり、集まることを控えた時期もありました。最近は地域の方が当初の気持ちを引き継ぎ、活動をつないでくれています。「環境から健康を考える会」エコットのメンバーも手伝っています。夏場の暑い時期は、行政が作業を業者に発注してくれるので、熱中症にならずに外来種の草むしりや環境整備作業ができています。市民ボランティアとNPO、行政、地域の機関の協働で、荒れていた場所の整備が進みました。無理なく続けられたことで、地域でのコミュニケーションの場で、健康のための運動の場にもなっています。開始から7年後、2023年の2月には、暗かった遊歩道が桜を楽しめる散歩道となりました。地域でボランティアを探して、取り組む例として紹介しました。

 


 

「環境から健康を考える会」エコット代表の諸見みどりさん。メンバーと日々の生活の中でSDGsにチャレンジ中


『週刊ほ〜むぷらざ』意外と身近なSDGs
第1903号 2024年1月25日掲載

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