さまざまな人の健康づくりに関わりたいと、博人さんはスポーツファーマシスト、タイ政府公認マッサージ師、紀久子さんは漢方薬・生薬認定薬剤師、メディカルアロマインストラクターの資格を持つ


未病から幅広く健康づくりを支援

合同会社PORTO　うらしま薬局
代表／薬剤師　浦嶋博人さん（右）
管理薬剤師　浦嶋紀久子さん（左）

一昨年、読谷村にオープンした「うらしま薬局」。木を多用した空間は、カフェのようだ。薬局を営む浦嶋博人さん、紀久子さん夫婦は、２人とも薬剤師。「気軽に相談に来てほしい」と話す。


Ｑ カフェのような空間ですね。

Ａ　紀久子さん　リラックスできる空間にしたかったんです。健康に不安を感じたときに、気軽に相談に来られる「地域の保健室」のような場所にしたくて。人目を気にせずゆっくり話せるよう、小上がりの相談スペースも設けています。

例えば、体調の変化は、薬と関係ある？　こういう時はどんな病院がいいの？など、疑問に思った時に、気軽に聞いてほしい。そんな思いから地域に根差した活動を続け、今年８月に厚生労働省の「健康サポート薬局」の認定を受けました。多様な種類の医薬品を取りそろえ、健康、介護など幅広く相談を承っています。


石川ピーナツ店。右から薬局事業部長の仲西定祐さん、管理薬剤師の木村嘉美さん


Ｑ オンラインのサービスもしているそうですね。

Ａ　博人さん　処方箋をLINEで送っていただき、ご自宅へ配達（初回のみ来店が必要）。電話やオンラインで処方薬の飲み方などを説明します。また、LINEで処方箋の写真を送っていただくと調剤予約ができ、待ち時間が少なくなります。トークで薬や体調の相談も受け付けています。

新しい薬のスタート時や薬の量に変化があった場合は、電話やＬＩＮＥで体調変化などをうかがうフォローアップも。使い勝手のいい方法を選んでいただけたらと思います。


Ｑ 力を入れていることは何ですか。

Ａ　紀久子さん　健康維持を目的としたヘルスケア全般です。例えば、眠りが浅い、咳で苦しいといった時には症状に合うアロマなどもご提案しています。

また、前職で薬の開発やマーケティングに携わっていた経験を生かし、オリジナル商品を開発・販売しています。泡盛の酒かすを配合したせっけんとバスソルトは、健康づくりに役立ちます。せっけんでの手洗いは感染予防の基本ですし、バスソルトを使って入浴すると、体温が上がることで免疫力や代謝が上がることが分かっています。

博人さん　以前は大阪の製薬会社で新薬の開発に携わっていました。母の出身地である沖縄へ移住後、地域に根差して健康づくりに携われたら、と薬局をオープンしました。社名のＰＯＲＴＯは「港」という意味。健康を見つけに立ち寄れる港のような場所にしたい。いろいろな人とゆんたくして、健康に対する意識を高めていただければいいなと思っています。

７月には、地域の皆さんに愛されていたピーナツ薬局さんを継承した石川ピーナツ店をうるま市にオープンしました。行政やクリニック、介護施設、訪問看護と連携し、未病から患者さんに寄り添い、頼りにされる薬局でありたいです。

泡盛の酒かす入りのせっけん、バスソルト

読谷村産の泡盛の酒かすを配合したオリジナルのFINOシリーズは「泡盛酒かすせっけん」と「バスソルト」のラインアップ。ココナツオイルやオリーブオイルなど保湿成分を配合していて、ティーツリーやペパーミントのさわやかな香りが特徴だ。

うらしま薬局本店 読谷村長浜1743-2 電話098(923)3101
https://liff.line.me/1645278921-kWRPP32q/?accountId=012nurax

石川ピーナツ店 うるま市石川2丁目21-3 電話098(989)1797
https://cs.digitalpharmacy.jp/shohousen/step?store_id=4337&store_hash=45ea9407f81bf543f5a431dc6f1d913e8dcb785afc9891661259abf4a459ac8a

『週刊ほ〜むぷらざ』発信！沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー＜406＞
第1887号　2023年10月5日掲載