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2023年8月31日更新

[沖縄・レシピ]成長期の子に必要な食べ物|豚肉で記憶力がアップ サツマイモで気力充実|うちなーむんでクスイムン⑥

[文・写真/宮國由紀江]
成長期の子にぜひ食べてほしいウチナームンは、エネルギーを補うサツマイモ、記憶力をアップさせる豚肉です。ほかにも、子どもを元気に育てるために、オススメの食べ物を紹介します。


 豚肉で記憶力がアップ サツマイモで気力充実 

中医学には、8と7の倍数で体が変化するという考えがあります。男の子は、8歳、16歳、24歳、女の子は、7歳、14歳、21歳という年齢は体が大きく成長、変化する時期です。骨や筋肉の成長だけでなく、男性、女性ホルモンの成熟も含まれます。草花が土に根をしっかり根付かせるときれいな花を咲かすように、土台作りのこの時期に、しっかりバランスの取れた食事をすることが大切です。

生長・発育を司る臓器は、腰に収められている「腎」と栄養を作り出す「脾」(胃腸)です。そのため、腎と脾に良い食材を摂取することが大事です。

子どもにオススメなウチナームンが、脾を丈夫にするサツマイモ、腎を丈夫にする豚肉です。

エネルギーを補充

おなかの調子が悪い、食が細い、なんとなく元気がない、といった子どもが最近増えています。このような症状はエネルギー不足と考え、エネルギーを補充する食材がオススメです。エネルギー補充の代表的な食材が、サツマイモです。胃腸の調子を整え、便秘、むくみ、息切れ、無気力などの症状に効果が期待できます。

エネルギーを補う食材は、スポーツで体を動かす子どもたちに特に必要です。蓄えが不足すると、筋肉がエネルギーに変換されて筋力低下の原因となり、成長が遅れてしまうこともあります。

サツマイモ以外に、エネルギーを補う食材に、米やはと麦などの穀類があります。そのほかに、ジャガイモ、タピオカ、山芋、米こうじ、枝豆、豆腐、鮭などもオススメです。これらの食材は、胃腸を丈夫にし、筋肉を作る手伝いをし、元気な体作りに役立ちます。


リラックスして食事を

腎は、生命の源となる栄養物質を蓄え、脳の成長や骨を管理する臓器です。腎は腰にあり、脊髄を通して蓄えられた栄養を脳に送り、それは脳髄となって全身に栄養を供給します。頭脳、記憶力、発育などを管理しています。 

豚肉は、腎を補う力の強い食材です。成長が遅い、学習障がいなどに効果があると考えられています。他に腎を補う食材として、黒ゴマ、山芋、キャベツ、ブロッコリー、うなぎ、エビ、うずらの卵、ラード、豚の髄液などがあります。 

腎は、感情や環境によっても影響を受けます。恐れる・驚くことは腎に影響し、子どもの成長を妨げてしまいます。また、思い悩んだり考え過ぎたりすると、消化機能が衰え、せっかく摂取した栄養が吸収されにくくなります。子どもは感受性が豊かで周囲の状況に敏感なので、リラックスして食卓を囲むことは大切です。

脾にいい食材は炭水化物が多く、腎にいい食材は幅広いので、ご飯と汁物、おかずをバランス良く取れば、脾と腎を補う食事になります。

 

炭水化物は大事!

近年、炭水化物抜きの食事方法が流行していますが、子どもにとって炭水化物は欠かせません。炭水化物は筋肉でグリコーゲンになってエネルギー源として貯蔵され、必要に応じて消費されます。脳も炭水化物をエネルギー源としているため、炭水化物が不足すると筋肉や脳が十分に発達しません。

できればおやつも利用して、積極的に炭水化物を取ってください。食事全体のカロリーの6~7割ほどを炭水化物から取るといいでしょう。お米を基本に、サツマイモやジャガイモなども取り入れて。




\元気をチャージ!/
 サツマイモと黒ゴマのドリンク


●材料(2人分)
サツマイモ…100g
黒ゴマペースト…20g
牛乳…100ml
黒蜜…15g

●作り方
1.サツマイモは皮をむき、蒸し器で蒸す。 
2.1に火が通ったら、ミキサーにすべての食材を入れて攪拌(かくはん)する。*とろみ具合は牛乳で変えられます。お好みで調整を。


●レシピのポイント!
サツマイモと牛乳は、胃腸を丈夫にし、エネルギーを補充します。黒ゴマは、健脳効果があり、目を覚ましてくれます。

食欲がない、食が細い、朝寝坊をして朝食を食べずに学校に行くことが多い子どもに、特にオススメです。 

子どもはよく動くので、エネルギーが必要です。エネルギーの元になる米やイモを積極的に取るようにしてください。お米をなかなか食べない、という食の細い子にはサツマイモをあげてみてください。このレシピは飲むだけなので、食の細い子にもいいと思います。




\記憶力、集中力アップ!/
 豚肉の中華丼 



●材料(2~3人)
豚肉……200g
キャベツ…100g
ブロッコリー…100g
山芋…100g
キクラゲ…10g
オイスターソース…大さじ1
しょうゆ…大さじ2
砂糖…大さじ1
ラード…大さじ2
水…100ml

●作り方
1.食材を食べやすい大きさにスライスする。 
2.フライパンにラードを熱し、豚肉以外の食材を入れ炒める。
3.2に分量の水を入れ蓋をし2分程度蒸し煮にする。
4.3に豚肉を入れ炒める。
5.砂糖、オイスターソース、しょうゆの順で入れて炒める。
6.丼にご飯を入れ、5をのせてできあがり。

●レシピのポイント!
豚肉、キャベツ、ブロッコリー、山芋、キクラゲはすべて、腎を補う食材で、腎を補うパワーの強い中華丼です。発育が遅い、集中力が無くて忘れ物が多い、夜尿症がある、といった子に特にオススメです。手軽に作れるので、ぜひ作ってみてください。

腎に蓄えられる栄養物質は母親からもらう先天性のものと、食事で補う後天性のものがあります。呼吸をするだけでなくなっていくので、食事で補うことが不可欠です。


毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1882号 2023年8月31日紙面から掲載」

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