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2023年5月18日更新
運転の仕方次第で1万円減 省エネ&節約術を教えます
日々のムダを見直せば、年間数千円の節約に! 電気・水道・ガス・車の使い方を工夫して、省エネ&節約にチャレンジしませんか。
ムダをなくし 省エネ&節約!
積み重ねて数千円節約に沖縄県地球温暖化防止活動推進センターの若林真也さんに、日々の工夫のCO2削減量や節約金額を教えてもらった=下図(沖縄県民版環境家計簿 2015年3月改訂版より)。若林さんは「積み重ねれば年間数千円の節約になり、環境負荷も減らせます」と話す。
若林真也さん
県地球温暖化防止活動推進センター
(一財)県公衆衛生協会、調査研究室環境アドバイザー
冷房、冷蔵庫から見直そう
若林さんは「家電の中でも消費電力が多いのは、エアコンや冷蔵庫です」と説明する。まずは、それぞれの使い方を見直してみよう。
エアコンのフィルターが目詰まりしていると、冷房の効率が下がり、その分無駄な電気代がかかってしまう。エアコンは定期的にフィルター掃除を。若林さんが勧めるのは、掃除機で吸う方法。「水で洗うより手軽で取り入れやすい。3週間に1度、フィルターを掃除機で吸えばOKです」。このほかに、室外機が放熱しやすいよう、周囲に物を置かず風通しを良くしておく。遮熱カーテンやよしずで直射日光が入らないようにし、冷房をつける際は、サーキュレーターや扇風機もあわせて使って空気を循環させると部屋全体を効率良く冷やせる。
冷蔵庫は、放熱のために壁との間に空間を設けて。熱を冷ますのにエネルギーを使うため、食材は粗熱をさましてから冷蔵庫に入れよう。冷蔵庫を開ける時間を短くするため、冷蔵庫にあるものを書き出すのも手。
省エネ家電やLEDに
買い物をする時に、買う物が環境に与える影響やランニングコストを意識することも大事だという。「特に最新のエアコンや冷蔵庫は省エネ性能が高くなっていて、電気代が大分変わります。照明をLEDに変えたり省エネの車を選ぶことは、節約と環境負荷の軽減につながります」
私の工夫3選
暮らしの中で省エネを実践している諸見みどりさん(本紙で毎月第4週に連載している「意外と身近なSDGs」執筆中)に、工夫を聞いた。
もろみ・みどり
沖縄県地球温暖化防止活動推進員
「環境から健康を考える会」エコット代表
①節電
温湿度計でムダ省く
温度と湿度の管理に、重宝しているのが温湿度計です=写真。体感温度は個人差があり、体調によっても変わるので、数字で確認すると快適さを保ちつつ電気の使い過ぎを防げます。また、調理器具も室温に影響するので、夏は放熱しない炊飯器や電子レンジ、冬は部屋が暖かくなるガスコンロを中心に使うようにしています。
②節水
チョロチョロすすぎ
食器洗いは、チョロチョロ出しですすぎます。逃げ水(ムダになる水)が生じないよう、水がはねないくらいの水量にしています。お風呂はシャワーがお湯に変わるまでの水を湯船にためて掃除や植物の水やりに使ったり、2㍑のペットボトルに入れて非常時のトイレ用に備蓄しています。
③節ガス
「鍋カバー」で保温調理
煮込み料理は、鍋カバー=右写真=で保温調理。鍋カバーは、古着をリメークしていますが、バスタオルで包んでもOKです。カレーやポトフなどの煮込み料理は、材料を入れて一煮立ちしたら、鍋カバー(またはバスタオル)で保温をすると、火にかける時間を短縮できます。
文・栄野川里奈子
第1867号 2023年 5月18日掲載