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2023年4月20日更新
糖質の依存症に注意を|健康チャレンジ!(37)
医師の安谷屋徳章さんが、ダイエット中の基本について話します。
執筆:安谷屋徳章さん
糖質の依存症に注意を
ダイエット中は、満足するほど食べられないのでツライですね。でも、体重が落ちてくるとうれしくなって、意外に頑張れたりします。つまり、体重が落ちてこないからツライとも言えるわけです。食事をうまく減らせないことが原因なのですが、みなさんはダイエットの邪魔をする作用のことをご存じでしょうか。それは依存性です。実は食べ物や飲み物にも、アルコールやニコチンのように依存性のあるものが存在します。その食べ物や飲み物が食欲を強くするとしたらどうでしょうか。ダイエットをするのに邪魔になりますよね。その依存性のあるものとは、お菓子やパン、ジュースのような糖質や炭水化物を多く含むものです。依存するようになってしまうと、それらを食べないではいられない、あるいは食べないと物足りないと感じる体質になってしまいます。多く食べないように、あるいは多く飲まないように注意していれば、そうはならないのですが、意識的に多く取らないようにしていないと依存するようになってしまいます。ダイエットを考える人の多くは、大なり小なり依存しているように思います。依存のせいで太ってしまうと、ダイエットをするときのツラさを倍増させてしまうのです。つまり、ダイエットの邪魔になるのです。
こうした場合は、まず依存から抜け出すことが重要です。依存している食べ物や飲み物を取ることをやめるのです。やめることで依存からも抜け出すことができます。注意点は、あまりに依存が強いとやめたときに離脱症状が現れることです。その場合は、一度にやめるのではなく、ゆっくり減らす方が体への負担が少ないのでおススメです。私もお菓子に依存していた時期がありましたが、依存から抜け出すと、無性にお菓子を食べたいという欲求はなくなり、うまくダイエットをすることができました。みなさんも依存性に気をつけて、ダイエットを成功させてください。
あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など
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「第1863号 2023年4月20日紙面から掲載」