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2023年2月2日更新

[沖縄・輝く女性を紹介]業績不振にコロナ禍…前向き思考で奮闘する、沖縄アウトレットモールの女性支配人[彩職賢美リターンズ]

開業20周年を迎えた沖縄アウトレットモール あしびなー。2019年、支配人に就任してすぐに、新型コロナウイルスの感染拡大に直面した國枝江里子さんは、「開業当初で苦戦していたときも、コロナ禍も地元のみなさんが支えてくれた。これからも地元客を大切に、より魅力的な施設づくりに励みたい」と意欲を語る。

沖縄アウトレットモール あしびなー 支配人
國枝江里子さん


地元客の支えがコロナ禍の力に

2002年、豊見城市豊崎で開業し、約100店舗の人気ブランド、高級ブランドが集まる「沖縄アウトレットモール あしびなー」が20周年を迎えました。その歴史は、開業と同時に入社、移住した私にとって、沖縄生活の歩みそのもの。振り返るとあっという間でしたが、父の仕事の関係で、ルーマニア、チェコスロバキア、東京といろいろな場所で暮らしてきた私の人生の中で、沖縄は最も長く根付いた場所になりました。

開業当初は、観光客をターゲットにアウトレット初出店の高級ブランドを多く誘致しましたが、施設認知度は低く、交通アクセスの悪さなどもあって、集客も伸び悩み、苦戦が続きました。しかし、県民に愛される施設であることに重点を置き、それを目指したテナント誘致や増床、イベント開催を行うようになってからは、地元のたくさんの人に足を運んでもらえるようになりました。

2013年に「彩職賢美」で取り上げてもらったときは、営業課マネジャーとして、あしびなーや豊崎エリアももっと魅力ある場所にしたいと、イベント企画や情報発信に努めていました。20周年を迎えた現在、近隣にも多くの商業施設、ホテル、企業、住宅が建ち並び、世界中から人が訪れる、にぎやかな街へと大きく発展し、感慨深く感じています。

支配人に就任直後  
コロナ感染拡大に直面


19年、副支配人から支配人に就任してすぐ、新型コロナウイルスの感染拡大が起こりました。あしびなーにも人が来なくなり、業績は一気に落ち込んで、複数の店舗が閉店に追い込まれました。

「このまま放っておけない、やれることをやろう」と考え、あしびなー出店に興味を持ってくれそうな県内外の会社へ、片っ端から電話を掛けたんです。どの業者も、関心は示すのですが「今は難しい」という返事がほとんど。以前は、空きがなくて出店を待ってもらう状態だったのに、空き店舗を埋められない状態が続きました。

それでも、テナントの皆さまが一緒になって頑張ってくださり、地元の皆さまが、大切な人への贈り物や自分へのご褒美を、あしびなーでと買い求めてくださいました。改めて、地元の人の力に支えられている施設なんだと感じました。

また、20年には近隣に水族館やショッピングセンターを併設する新しい施設イーアス沖縄ができて、そこを訪れた人たちがあしびなーまで足を延ばす、新しい人の流れも生まれました。昨年の10月くらいからは、観光客の姿も戻ってきています。

新生活でスッキリ
前向き思考で乗り切る


よく、「支配人になったばかりなのにコロナ禍になって大変だったね」「ストレスで大変じゃない?」と聞かれることがありますが、もともと前向き思考で、嫌なことがあっても、それが原因で眠れない、食べられないということがないんです。業績が落ちたときも、「コロナ禍はいつか必ず終わる。ここまで落ちたら上がるのみ」と思いました(笑)。

また、ちょうど支配人就任と同時期に19年住んだ場所から引っ越したので、家具選びなど、プライベートの生活を整えることがいい気分転換になりました。アパートで暮らしていたときの家具や身の回りの物を処分整理したら思考もスッキリした感じがします。

今後は、コロナウイルス感染症が収束した後のことや、豊崎エリアの発展に伴い、人の流れが戻ってきていることを考えると、家族連れで長時間楽しめるあしびなーにしていく必要があると思っています。そのために、短期・中期・長期でテナントの構成含め施設のレベルアップをしていきたいと考えています。

未来に希望を託す
後進の育成に尽力


コロナ禍でリモートワークとか、これまでなかった新しいスタイルや価値観が生まれました。私たちも従来のやり方に縛られず、販促においても新しいアプローチをしていかないと、時代の流れに乗れないと思うんです。今後の展開については若いメンバーにも積極的に参加してもらって、一緒に考えていきたいと思っています。

同時に、支配人になる人を育てていくことも大事な課題です。支配人になるには、豊富な経験とリーダーシップが求められます。私自身、現場でテナントさまのケアやフォローをしながら多くのことを学ばせていだたきました。人材育成の環境作りも大切だと思います。これからも地元客を大切に、沖縄ならではのアウトレットモールを作っていくため、頑張っていけたらと思っています。



朝ゴルフで1日が充実!

支配人になって、仕事の内容も大きく変わった國枝さん。「営業時代は現場でお客さまやテナントさまを見ていたけど、今は、会議をしたり、業績の数字や契約に関する難しい文章とにらめっこする日々」と話す。

そんな國枝さんが楽しみにしているのがゴルフ。「外に出るきっかけになるし、プレーしていて気持ちがいい。頭痛もしなくなった。特に、友人と朝ゴルフをするのが好き=写真。一日が充実するんです」とにっこり。

上達するために、プロゴルファーのプレーをビデオでコマ送りしながら、手や肘の角度など細かいところまで入念にチェックし参考にしているそうで、「技術が向上したときの達成感も気分がいい」と話す。

沖縄アウトレットモール あしびなー  フリーダイヤル 【0120-15-1427】


國枝 江里子さん
沖縄アウトレットモール あしびなー 支配人


[プロフィル]くにえだ・えりこ
1967年、ルーマニア生まれ。大学卒業後、商社勤務を経て、2002年、沖縄アウトレットモールあしびなー入社、移住。19年、同社支配人に就任。


初登場の紙面(2013年 12月 19日号に掲載)

 

 


撮影/比嘉 秀明 文/赤嶺初美(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美リターンズ<21>
第1852号 2023年2月2日掲載

この記事のキュレーター

スタッフ
栄野川里奈子

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編集者
おいしいものに目がないガチマヤー(くいしんぼう)。2016年に国際中医薬膳師の資格をとりました。おいしく健康に!が日々のテーマ。

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