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2022年12月22日更新

[沖縄・シニアウェ~ブ in ほ~むぷらざ]美しい着付けを 学び集う楽しさ|「咲文化教室」の皆さん(うるま市)

このコーナーでは充実したシニアライフを送る人々を紹介します。今回は、金城咲子さん(78)が主宰する「咲文化教室」の皆さん。生徒たちは「美しくて苦しくない着付けや着こなしを学べるだけでなく、金城先生の人柄もあり、通うのが楽しい」と話します。

着付けを終え、講師の金城咲子さん(前列中央)を囲む咲文化教室の皆さん。和気あいあいとした雰囲気で、みんな、「教室に通うのが楽しい」と笑顔で話す=「咲文化教室」(うるま市)


うるま市にある「咲文化教室」は、全国きもの指導者協会認定師範の金城咲子さんが2005年に開設。「働く人も子育て中の人も通いやすいように」と、教室は週2回、午後2時~8時まで開放し、生徒が好きな時間に受講できるよう柔軟に対応している。30代~80代まで幅広い年齢層の生徒が集い、10年以上通い続ける人が多い。

「先生の指導する、美しくて苦しくない着付け法にほれ込んだ」と話す比嘉幸子さん(70代)は、指導を受けて12年以上。指導者認定も取り、今では金城さんのアシスタント役もこなす。「教室は着物を着て行ける場所。みんなと楽しく過ごせて、生きがいを感じる」と話す。

同じく指導者認定を受けた平良愛さん(50代)も、「教室に来ると、幅広い年代の人と、同じ目標を持って取り組めるのがすごく良い」と話し、昨年は長女の成人式に振り袖を着せたと喜ぶ。

8人の孫がいるという比嘉るり子さん(70代)は、「マイペースで通っている私にも先生はいつも温かく見守り指導してくださる。いつかは孫に振り袖を着せてあげたい」と目標を語る。

生徒たちの言葉をうれしそうに聞きながら、金城さんは「着物は日本の文化。文化を伝承するために、基本をしっかり伝えることを意識しています。その上で、自分らしく着物を楽しめる環境づくりを大切にしたい」と話す。


毎週木曜日、北中城村の複合施設あやかりの杜でも着付け教室を開く。金城さん(前列左から2人目)と生徒さん

娘に刺激を受け挑戦

金城さんが着付けを始めたのは、長女の独立がきっかけだった。「幼いころの病気が原因で下肢障がいがあり、高校までは娘につきっきりの生活だったんです。その娘が福祉車両で免許を取得し、大学に進学。その姿に刺激を受け、私も何か挑戦してみようと思ったんです」と話す。

学ぶ中で、着物の奥深い魅力に夢中になった金城さん。着物姿の美しさ、魅力、楽しさを多くの人に伝えたいと、京都で師範の認定を受け、うるま市の教室の他、北中城村のあやかりの杜でも指導。着物文化の伝承に力を注ぐ。「次は後輩たちが自分の教室を持ち、広げてくれれば」。挑戦し、あきらめないことで見えてくる世界がある。その尊さを知る瞳がひときわ輝いた。



あやかりの杜で着付け指導を行う金城さん(右から2人目)。指導者認定を受けた教え子が「アシスタントをしてくれる」と目を細める

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取材/赤嶺初美(ライター)
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1846号 2022年12月22日紙面から掲載」

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