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2022年10月27日更新
[沖縄・シニアウェ~ブ in ほ~むぷらざ]もやしのひげ取り ゆんたくも楽しく|泡瀬第三まーみな会(沖縄市)
このコーナーでは充実したシニアライフを送る人々を紹介します。今回は、沖縄市泡瀬第三自治会の公民館で、もやしのひげ取り活動をしている「まーみな会」の皆さん。メンバーは80代~90代の女性約10人。もやしを売った収益でランチ会も楽しんでいます。
朗らかな笑顔を見せる「まーみな会」の皆さん。ほとんどが90代の女性で、毎週1回、公民館に集まり、もやしのひげ取りをしている。その収益を積み立て、ランチ会も開催。「友達とゆんたくしたり、ランチを食べに行くのが楽しい」と話す=沖縄市泡瀬第三自治会公民館
木曜日の泡瀬第三自治会公民館には、山盛りのもやしをテーブルに広げ、ひげ根や緑の豆の皮を手際よく取り除いていく女性たちの姿がある。
「まーみな会」は4年前、ある女性から「グラウンドゴルフ以外にも集まれる企画を」とお願いされた仲眞紀子自治会長が発案。最初は3人からのスタートだった。その一人である高江洲清子さん(93)は、「家にいるより、ここにくると楽しい。私の元気の源」とにっこり。高江洲さんは体調を崩して歩行が困難になった時期があったが、「また、まーみな会に行けるようになりたい」との思いでリハビリに励んだ。近所に住む子どもの車で送迎してもらいながら毎週参加している。
金城三代子さん(81)は、「まーみなのひげ取りが終わった後のお茶会も楽しみ。お菓子を食べながらゆんたくしています。90代のメンバーが多く、私のお手本です」と笑顔で話す。
おしゃべりをしながらも手は休まず動かし続け、7キロのもやしも手際良く処理していく。和気あいあいとした雰囲気で「活動日が待ち遠しい」と話す
待ち遠しい活動日
会では毎週7キロのもやしを処理して、小分けしたものを販売しており、「おいしい」「日持ちする」と、毎回売り切れるほど大人気。公民館には、地域住民からメンバーへと、ニラやシマナなど収穫したばかりの野菜が届くなど、温かな交流も広がっている。
もやしの収益を少しずつ積み立て、2、3カ月に1回はみんなでランチ会を楽しんでいる。「自分一人ではいけないところでランチできるのもうれしい」と金城さん。婦人会メンバーも協力し、移動のための車を出すなど、1人暮らしの高齢者でも、地域でつながり楽しく過ごすことができている。
桑江ヨシ子さん(92)が、「家でテレビを見ているより、まーみな会の友達としゃべっている方がいい」と話せば、屋宜英子さん(91)も、「元気な同じ年頃の人と集まってゆんたくするのが楽しいのよね」と返す。
仲眞ナヘさん(86)も「コロナ禍でも、感染対策をしっかりとって活動を続けることができた。これからもずっと続いてほしい」と話し、他メンバーもうなずいていた。
「手も口も動かしながら、まーみな会の皆さんには楽しく過ごしてほしい」と仲眞会長。まーみな会メンバーの笑顔が弾けるように輝いた。
まーみな会が処理したもやしは自治会事務員が小分けにして販売。毎回売り切れるが、「まーみな会の目的は、公民館に集い、ゆんたくすること」とし、量は増やさない
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取材/赤嶺初美(ライター)
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1838号 2022年10月27日紙面から掲載」