さまざまなカラー、長さ、スタイルのウィッグが展示されている店内。好みのものを選べる

医療用ウィッグ女性向けに

医療用ウィッグ専門サロン　サンロード
代表取締役　與那覇　政一　さん

浦添市にある、医療用ウィッグ専門サロン「サンロード」は、女性向けの医療用ウィッグを中心に扱う。與那覇政一代表取締役は「好みのヘアスタイルを作れるセミオーダーメードのウィッグが好評です。オリジナル製品で海外の工場に直接発注し、価格を抑えています」と話す。

Ｑ 医療用中心に扱っているのですね。

Ａ　最初は一般的な美容室だったのですが、お客さまの相談から女性向けの医療用ウィッグを扱うようになりました。　

お客さまの娘さんの髪の毛が抜け、既製品のかつらを装着して学校に通っていたのですが、より自然なものがいい、というお話があって。オーダーメードで作ると仕上がりが全然違ったんです。妹さんが「お姉ちゃん、自然だよ。きれいだね」と言って、本人はニコニコして。お母さんが涙ぐんでいる。その光景を、今も鮮やかに覚えています。

その後、がんの患者さんが増えていることを知り、困っている方のお役に立ちたいと思うように。そうした方々に人目を気にせず訪れてもらえるよう、１３年前から医療用ウィッグを中心に扱うサロンと美容室にしました。気兼ねなく相談できるよう個室を設け、出張相談にも対応。購入後のメンテナンスや修理も承っています。


Ｑ オリジナル製品が好評なのだとか。

Ａ　価格を抑えて品質の良い製品を提供するため、国外の工場と直接契約。要望を伝えて、オリジナルの製品を作っています。

特に好評なのが、セミオーダーメードのウィッグです。求めやすい価格でオーダーメード感覚のウィッグが手に入ります。敏感な地肌への刺激が少ないよう、肌に優しいソフトな素材と伸縮性ネットを使用。髪の毛の増減に対応できるよう、サイズが調整できるアジャスターが付いています。


Ｑ 医療用以外に、どんな製品を扱っていますか。

Ａ　女性向けに気軽に楽しめる既製品や部分ウイッグを扱っています。男性用のオーダーメードのかつらもありますよ。

女性の方は「白髪の分け目を隠したい」と希望されて、部分ウィッグを購入する方が多いです。

お客さまの背景はさまざまですが、硬い雰囲気だった方がウィッグを着けた瞬間、「イメージ通り！」と明るい表情になったり、「気持ちが前向きになった」と社交ダンスを始めた８０代の男性もいました。ヘアスタイルが変わると服が変わり、行動が変わり、人生も変わる。ウィッグには、そんな力があると感じています。

カラオケ大会やコスプレでカラーウィッグを着けたり、スタイルに合わせてウィッグをいくつも使いこなしたり。以前と比べてウィッグが一般的になり、取り入れる方も増えています。ご予算やご希望、お悩みに合わせてご提案するので、お気軽に相談にいらしてください。　


国道３３０号沿いにある店舗。緑の看板が目印

気になるつむじも自然

セミオーダーメードのウィッグは人毛１００％で６万円から。「ドライヤーの使用やパーマ、カラーリングが可能で、好みのスタイルに変えられます。一本一本丁寧に植毛しているため、つむじ部分も自然な仕上がりで地肌のようです」と與那覇さん。





サンロード
浦添市大平２ー２ー６ー１Ｆ 電話０９８（９８８）１２７１

『週刊ほ〜むぷらざ』発信！沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー＜376＞
第1835号　2022年10月6日掲載