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2022年4月14日更新

[沖縄・輝く女性を紹介]彩職賢美|インテリアデザイナー・空間プロデューサーの丸山 華子さん|集客につながる 空間づくり提案

インテリアデザイナー、空間プロデューサーの仕事は、その空間が誰のためのものか、どうありたいか、そのコンセプトや思いを空間に反映させることだと思うんです。空間を整えると、みんなが笑顔になる。喜びが多く、やりがいがあって、すごく楽しいです。

美容師から空間デザイナーへ

インテリアデザイナー・空間プロデューサー
丸山 華子さん



コンサルティングで
トータルプロデュース

インテリアデザイナー、空間プロデューサーとして、県内外で活躍する丸山華子さん(47)。以前の職業は美容師やカフェオーナーと異色の経歴を持つが、美容師もインテリアデザイナーも「美を扱う」という面で似ていると話す。「人の本当の美しさは内面から出る。空間も、きれいなインテリアを並べただけより、誰のためか、どうありたいか、そのコンセプトを反映させ、コーディネートされた空間では与える印象が全く変わる」と力を込める。

15年前、沖縄に移住。内面からの美に携わりたいと、ヴィーガンカレーのキッチンカーを始め、1年後には賃貸アパートを改装してカフェを開いた。現場で建設作業員に教えてもらいながら、自ら内装やインテリアを手掛けたとき、「空間づくりの楽しさを知った」と話す。経営者として空間づくりに携わったことも大きな経験になった。

思い立つと即実行に移す行動派。5年前に民泊事業を始めたとき、仲間の一人で海外でも活躍しているインテリアデザイナーに背中を押され、店舗や個人宅のインテリアデザインを手掛ける「ALOHA(アロハ) TERRACE(テラス)」を設立。その評判はあっという間に知れ渡った。丸山さんが手掛ければ、空間が美しく整うだけでなく、民泊なら「予約が埋まる」。サロンやカフェでは「集客が増え、収益が上がる」と感謝の声が後を絶たない。依頼は全国から届く。

「ただきれいな空間をつくるのではなく、その空間を使うお客さまをイメージすることが大事。最初に施主さんへ丁寧なヒアリングを行った後、誰のための空間かということをはっきり認識してもらい、言語化してもらっています。すると、その後の店のありようが変わる」。コンサルティングを兼ねたトータルプロデュースが、高い満足度につながっている。「お客さまに圧倒的に喜んでもらうため、110%以上のことをやるのがモットー」と胸を張る。

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今後は講座にも力を入れていきたいと話す。「コロナ禍で家にいる時間が増え、おうちのあり方を考える人も増えたと思う。色の合わせ方、壁紙の選び方、家具の配置など、私がこれまでやってきたことを、一緒に考えながら、自分のおうちづくりを楽しんでほしい」と笑顔を見せる。

空間づくりを思いつき、インテリアショップで買ったものを置いてみたら「なんか違った」という失敗はよくある話。「結果として、お金の無駄遣い。カラーボックスでも、高級なソファだとしても、それが空間に合ってなければ意味がない」ときっぱり。「根本的に家をどうしたいか、一生懸命に向き合って考えるからこそいい家になる」と語る。単純に好きなものを集めたら良い部屋になるわけではないとし、「長い時間を過ごす家だからこそ、専門のスキルを持つ人にアドバイスをもらい、理想の空間づくりをかなえてほしい。それがかなえば、なんか違うといいながら無駄な買い物を続けないで済む。空間が整うと家事もストレスフリーになり、家族も笑顔になり、人生が豊かになる」と力強い。

実際に、丸山さんの提案で子育てが良い方向にいったり=上囲み=、民泊やサロンを利用した客から好反応をもらいオーナーと喜びを共有したりすることもある。「人と人とのつながりや、人が喜んでくれること、それを共有できたときはとってもうれしい。この仕事は喜びが多く、やりがいも大きい。だから楽しい。ずっと続けていける仕事にたどり着けたと思っています」

たくさんの人々を空間づくりでハッピーにさせてきたと語る丸山さんの笑顔は、まぶしいほどに輝く。




子育てにも生きる空間づくり

小学生の子がいるひとり親世帯から「どんなに叱っても、娘が寝ながら食べ、片付けがうまくいかない」と相談を受けた丸山さん。「一見するときれいだけど、リビングなのかダイニングなのか、はっきりしない」と指摘。食事する場所、遊ぶ場所、勉強する場所をスペース分けすることを提案した。すると、子どもの行動が変わった。「友達がくると、お菓子はここで食べてねと自分から促し、片付けもできるようになった」と母親から喜びの報告が届いた。

「よく整理収納と言いますが、ものの置き場所が決まり、お子さんが分かっていれば、行動につながります。お母さんがいくらガミガミ怒っても、そこがはっきりしなければ、子どもはどうしたらいいか分からない。このご家庭では、空間を整えた後、片付けなどの家事が減って無駄なストレスがなくなり、親子げんかもなくなったそう。娘さんも宿題をきちんとできるようになり、めちゃめちゃいい子になったと喜んでいました」と丸山さんも目を細める。

ビフォー

一見きれいだが、リビンクなのかダイニングなのか、はっきりしておらず、散らかりやすかった



アフター

リビングとダイニングをインテリアでしっかりスペース分けした後、「寝ながら食べる」ことがなくなった


 サロンは「生活感をなくすこと」 

木製台の下には、洗濯機を置くプラスチックのパントリーが隠れている

賃貸住宅でサロンを開業するため、丸山さんに空間プロデュースを依頼した、lomilomi&yoga al’ohonaの植木花子さん(48)。「丸山さんは、どんなサロンにしたいか、とても丁寧に話を聞いてくれた。限られた予算、期日の中で、すごく誠実に対応してくれ、イメージ以上の空間をつくってくれました」と笑顔で話す。

「サロンは非日常感を演出するのも大切。キッチンや洗濯機置き場など生活感を感じてしまうと興ざめしてしまう。壁や照明、インテリアでうまくごまかしました」と丸山さん。「お客さんから写真を撮ってもいいかよく聞かれるんですよ」と植木さんもうれしそうに話した。


プロフィル
まるやま・はなこ
1974年、東京生まれ。千葉育ち。東京で美容師として10年間勤め、15年前、沖縄に移住。ヴィーガンカレーのキッチンカー&カフェDOSHAを開業。5年前、友人と民泊を開業したのをきっかけに、インテリアデザイナーの才能を見出され、「ALOHA TERRACE」を設立。以来、100件以上の民泊物件インテリアデザインを手掛ける他、サロン、カフェ、一般住宅まで幅広く対応している。


今までの彩職賢美 一覧


撮影/比嘉秀明 文/安里則哉
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1410>
第1810号 2022年4月15日掲載

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funokinawa編集部

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