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2022年2月17日更新
[沖縄・ダイエット]おやつに高カカオチョコ|健康チャレンジ!(23)
医師の安谷屋徳章さんが、チョコレートとダイエットについて話します。
執筆:安谷屋徳章さん
おやつに高カカオチョコ
2月といえば「バレンタインデー」ですよね。私はもっぱらクリニックの職員にチョコを配っています。こういう時はあまり糖質量を考えずに渡しています。バレンタインデーくらいはそれでいいと思いますが、普段から糖質の多い食べ物を取っていると、糖尿病の人は食べた分の血糖値が上昇しますし、ダイエット中の人は食欲が増してダイエットが難しくなります。そこで紹介したいのが、「ハイカカオチョコ」です。どれくらいのカカオ含有率で「ハイカカオ」と呼ぶのかは決まっていないようですが、含有率70%以上のものを「ハイカカオ」と呼ぶことが多いようです。いくつかのお菓子メーカーのハイカカオチョコを食べてみましたが、カカオ90%になると苦みが強くて、私は甘みをほとんど感じませんでした。86%はおいしく食べることができましたが、やはり甘みは少ないです。70%くらいの方が多くの人に喜んでもらえる甘みなのではないかと思います。
糖質量はというと、カカオ70%のもので1粒1.6~1.8gくらいです。通常、体重60kgの糖尿病の人は糖質1gで血糖値が3mg/dl上昇しますので、1粒で4.8~5.4mg/dlほど上昇することになります。
カカオ70%のチョコを4粒食べると20くらい、20粒食べると100くらい上昇するので、4粒くらいなら大丈夫ではないでしょうか。血糖値を100も上げてしまうと、その分だけ薬が多く必要になりますから、糖尿病の人は気をつけて食べてください。
ダイエット中の人にチョコレートやお菓子は勧められませんが、ハイカカオチョコは糖質量も少なく甘みも弱いので、どうしてもおやつが欲しい時に食べるものとして選んでください。もちろん、食べ過ぎはダイエットの妨げになりますのでご注意ください。
あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など
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「第1802号 2022年2月17日紙面から掲載」