多彩な料理のレシピをＳＮＳなどを通じて配信している山城さん。「レパートリーをもっと増やしていきたい」と話す

雑穀の栄養パワーを発信

品質管理部 管理栄養士・米穀検査上級技術者
山城 真知子 さん

創業７１年、お米の精米や販売を手掛けている沖縄食糧株式会社。入社９年目、品質管理部の山城真知子さん（３１）は、「食事の楽しさやお米を食べることの大切さを多くの人に伝えたい」と意気込む。


Ｑ 業務内容を教えてください

Ａ お米の硬さや味、風味など五感で状態をみる食味検査や割れているお米がないかのチェックといった品質管理をはじめ、グルテンフリーの米粉麺や雑穀商品の開発・リニューアルが私の主な業務です。

ほかにも、管理栄養士として、食生活改善のための食育講座を社内勉強会で行っています。講座では、免疫力を高めるための食生活や、熱中症予防や生活習慣病のための栄養ケアなどについて講義をしています。

私の所属する部署には６人のメンバーがいて、部員の中で女性は私一人。子育て中のママでもパパッとできる簡単なレシピの提案など、女性の視点を生かすよう心掛けています。

Ｑ 業務において力を入れていることは？
Ａ 最近では、食生活改善に役立つ雑穀の特徴を紹介することに力を入れています。雑穀はビタミンやミネラルなど、普段の食事では不足しがちな栄養素が効果的に含まれているんです。多くの人に雑穀の良さを知ってもらい、日常生活に取り入れてほしいと思い、社員向けの講座の内容を一般の方向けに弊社のホームページでも発信しています。

商品のリニューアルに携わる中、うれしい知らせも。麦類やきび、黒米など栄養をバランスよく摂取できるよう配合にこだわった自慢の商品、健康応援シリーズ「国産健康十穀米」が、雑穀の未来を築く優れた商品を表彰する「日本雑穀アワード２０２１」の一般食品部門で初めて金賞を受賞。さらに、「国産健康七穀玄米」が銀賞を受賞しました。ぜひ多くの人に味わってほしいです。

「日本雑穀アワード２０２１」で金賞を受賞した「国産健康十穀米」（左）と銀賞の「国産健康七穀玄米」

Ｑ 今後の展開は？
Ａ 栄養豊富な雑穀米や玄米を手軽に取り入れる方法をレシピなどを通して伝えること。さらにお米を主食とする日本食の良さをもっとアピールしていきたいと思います。

コロナ禍でおうち時間が増え、家庭で食べる機会も増えた今だからこそ、食生活の改善は大切。弊社では、「お米＆雑穀パワー！」と題し、食生活の改善で健康な体づくりを行うための健康応援講演会をオンラインで配信しています。登録の必要がなく無料なので、老若男女問わず多くの方に視聴していただきたいです。


雑穀使った簡単料理！

山城さんが、おすすめする雑穀を使った料理「十穀おからナゲット」を紹介！

【材料】炊いた十穀米（２６０ｇ）、生おから（５０ｇ）、コンソメ顆粒（小さじ１）、溶き卵（１個）、塩コショウ（少々）
１　炊いた十穀米・生おから・コンソメを混ぜ合わ　せ、塩コショウする。
２　卵を絡め、食べやすい大きさに成形する。
３　フライパンに油をひき、焼き目がつくまで焼く。


沖縄食糧株式会社 　
浦添市勢理客４－４－１　　
電話０９８（８７７）２３２３

『週刊ほ〜むぷらざ』発信！沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー＜339＞
第1776号　2021年8月19日掲載