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2021年5月27日更新

[沖縄・輝く女性を紹介]彩職賢美|一般社団法人 えほんチャームタッチ協会 代表理事の山川マサコさん|触れ合う絵本 親子に癒やし

絵本を読み聞かせしながら、体に触れて、体も心も癒やしていく、新感覚の絵本「メディテーションタッチ」を、作家のながもとみちさんと共著、出版しました。不安を抱えることが多いこの時代だからこそ、子どもだけでなく、大人にも伝えたいと思っています。

一般社団法人えほんチャームタッチ協会 代表理事 山川マサコさん

絵本とタッチケアを融合

一般社団法人 えほんチャームタッチ協会
代表理事 山川マサコ
 さん

体に感謝し、いたわる
講師育成にも力を注ぐ


絵本のページをめくるたび、優しい色彩の絵と言葉の温かな世界が広がる。「行きたい場所へ連れて行ってくれる足に」「毎日どんなときも動いてくれる心臓に」。本の内容に合わせ、全身のさまざまな部位に触れながら「ありがとう」と伝えていく。不安より感謝することに意識を向ければ、自分自身や身近な人をいたわることの大切さを改めて感じられ、安心感に満たされていく。

そんな絵本とタッチケアを独自に融合させた「えほんチャームタッチ」を指導している山川マサコさん(52)。昨年12月、作家ながもとみちさんとの共著で絵本『メディテーションタッチ』を出版した。

その絵本を使ったチャームタッチ講座には、子育て中の母親をはじめ、保育士や介護職、助産師、ヨガ指導者などが多く参加している。「ママの私が癒やされる」「泣いていた子の機嫌が良くなり、気付いたら寝ていた」「自分を責めるのではなく、全てを受け止め、前向きになれた」などの感想が寄せられている。

ある日の講座。たくさんの子連れで参加した母親がいた。最初は赤ちゃんにタッチしていたが、子どもが親にタッチする場面で、離れて遊んでいた上の子が突然戻ってきた。母の膝の間に座り、手や足をなで、「頑張ってくれてありがとう」と声を掛けた。「赤ちゃんがいて甘えられないけど、お母さんが大好きなんだなと伝わり、その場にいたみんなが涙ぐんでいた」と振り返る。

また、母親との葛藤があった女性からも、認知症の母の足をなで、「こんなに働いて私たちを育ててくれてありがとう」と言えたことを泣いて報告してくることもあった。

「チャームタッチは自分を愛し、周りにも愛を広げ循環する方法。コロナ禍で人との距離ができてしまった時代だからこそ、子どもだけでなく、大人にも伝えたい。介護の現場や高齢のご家族にもぜひやってあげてほしい」と呼び掛ける。



長女の出産がきっかけでベビーマッサージを学び始めた。子宮外妊娠を経て、待望の子の出産と同時に子宮全摘の緊急手術。生まれたばかりの娘を抱いて授乳してあげられなかった。ベビーマッサージは、親子で幸福感が得られ、触れ合うたびにそんな罪悪感も消えていった。「幸せを分かち合うベビーマッサージを伝えたい」と、子ども支援センターや保育園、学校などで絵本の読み聞かせと同時に行い指導するようになった。

その後、大きな会場の講習会でも著作権を気にせず活動できる自分の絵本を出したいと創作を開始。2年ほど掛けてたくさんの絵を描いた。2018年、まぁまーるのアーティスト名でそれらをデザインに入れたカードを制作。「絵を並べて眺めているうちにストーリーが湧いた」山川さんは、「えほんチャームタッチ協会」を設立。絵本を作るための方法を模索する中、絵本スタジオアコークロー代表で、作家のながもとみちさんが開く絵本作りのワークショップに通うようになった。そこで、「コロナ禍の今だからこそ、親子の不安を安心に変えられる絵本を出そう」と、出版の話が大きく前進。山川さんの絵と原案に、ながもとさんが文や再構成を加えた「メディテーションタッチ」が完成した。優しい絵と誰にでも分かりやすく、親しみやすい内容は評判となった。

「この本は、毎日頑張っている自分の体の各部位に感謝しながら、いたわる大切さと健全な心と体をつくる方法を伝えていく。コロナ禍で不安を抱いたり理想を求め過ぎて疲れてしまう親や大人も、自分を信頼し愛せるようになれば、幸せが循環する未来がつくれるはず。講師育成も進め、その輪を広げていきたい」と語った。



 「まぁまーる」名義で絵も 

チャームカード電子書籍「おまもりえほん」

優しい色彩の絵が目を引く「チャームカード」(上)と電子書籍のデザイン(山川さん提供)

山川マサコさんが絵本出版を目標に、2017年ごろから描き始めた絵は、「まぁまーる」のアーティスト名で発表。「チャームカード」=上写真=と電子書籍「おまもりえほん」=下写真、絵本「メディテーションタッチ」などにデザイン画として使われている。

25枚の絵で構成されるチャームカードは、それぞれの絵にメッセージとアロマや色、言葉の情報が書かれている。山川さんは「カードを選ぶことで、自分の体や心の状態に気付くきっかけになり、自分をいたわることができる」と話す。


 奥深い魅力を伝える 
一般社団法人 えほんチャームタッチ協会 代表理事 山川マサコさん
絵本の読み聞かせをする山川さん。自然と笑みがこぼれる(山川さん提供)

山川マサコさん ベビーマッサージの講座
ベビーマッサージの講座では、親子で幸せな気持ちになれる(山川さん提供)

「人の手が触れることでストレスホルモンが減って、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが増え、愛情が深まると言われています」と話す山川さん。読み聞かせしながら、体に触れていくメディテーションタッチは、高いリラックスを得られたと感想を寄せる人が多い。

受講した定岡みどりさん(43)は、もともとベビーマッサージなどの指導者。「ぜひ読んで、子どもに触れるだけでなく、お母さんが自分自身にもタッチしてほしい。頑張っているお母さんに限って、自分にOKが出せていない。みんなが自分にOKが出せるようになるといい」と期待を寄せる。

「メディテーションタッチはヨガと相性がいい」と話すのは、ヨガの指導をしている、アミコン香織さん(39)。「単なる読み聞かせとタッチセラピーの組み合わせではない。心に働き掛ける奥深さがある」と魅力を語る。

ベビーマッサージや英語教室で指導をしている慶田盛稚恵さん(39)は、「優しい色使いの絵本はお誕生日や出産祝いのプレゼントに喜ばれる。メディテーションタッチは英文も載っているので、海外の人にも勧めやすい」と笑顔で話した。


◆一般社団法人えほんチャームタッチ協会 ☎090・3797・7353



一般社団法人えほんチャームタッチ協会 代表理事 山川マサコさん
プロフィル
やまかわ・まさこ
1968年、愛知県出身。出産を機にベビーマッサージを学ぶ。2015年、JABC日本ベビー&チャイルド協会認定ベビーマッサージインストラクタートレーナーとして、指導者育成に携わる。17年、えほんチャームタッチの活動を開始。18年、創作活動を開始。チャームカードを考案。19年、(一社)えほんチャームタッチ協会設立、代表理事に就任。20年、電子書籍「おまもりえほん」公開。12月、絵本『メディテーションタッチ』をながもとみち氏と共著で出版。



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撮影/比嘉秀明 文/赤嶺初美(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1383>
第1764号 2021年5月27日掲載

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