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2021年4月15日更新

【沖縄】話そう! 女性のカラダのコト ① 月経の痛みや量、ワタシは正常?

毎日を快適に過ごすために知っておきたい女性のヘルスケアについて、婦人科ドクターの髙宮城直子さんと、友人で20代の娘を持つ医学博士、エリセーバ・オリガさんが、女子会トークでレクチャー。初回は、意外と知らない「月経のホント」について話します。

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月経痛みや量、ワタシは正常?


1回の総経血量は140㍉以内。それ以上は貧血になる可能性大!

 オリガ  生理っていくつで始まるの? 娘が小4の時、同級生が生理になったと聞いて驚いた! ヨーロッパでは高校生くらいからが多くて、私は16歳と少し遅め。

 直子  人種で違うのかな?私は14歳でかなり遅かった。普通は初潮が11歳で閉経が50歳くらい。「初潮が早いと閉経も早い?」と聞かれるけど、それは関係ない。

最初は体が未熟だから、きちんとくる子もいれば、月2回あったり3カ月こない子もいるけど、大丈夫。


 オリガ  期間や経血の量は?

 直子  1回4~7日、量は50~140㍉㍑が標準で、多いと貧血になりやすい。300~500㍉㍑出てる人もいるけど、500㍉㍑はお産1回分だからね。

多量の目安は塊が出るかどうか。みんな人と比べたりしないから塊が出ても自分にとってはそれが普通で気付かない人も多いのよね。

ちなみに正しい周期の数え方は知ってる? 月経が始まった日から次の開始日までで、概ね25日~38日。


 オリガ  周期は生理用品を準備したりと生活で必要だし妊娠の目安になるから、分かっていた方がいいよね。

生理用品といえば、私の周りは月経カップ派が多いけど、みんなそう? 

 直子  日本人は少ないかも。タンポンも少ないからね。


 オリガ  私はタンポン派!オーガニック製品を見つけた時はうれしかった! ナプキンは、かぶれてツライ。娘たちの世代は、エコでお金がかからないからと月経カップを使い始めている。

 直子  ナプキンいらずの吸水ショーツも出てるよね。


 オリガ  あと日本は生理休暇を取らない人が多いけど、恥ずかしいとか痛くないから? 以前、更年期についていろんな国の女性にインタビューしたことがあって、インドでは生理の時は体を休ませる文化がある。

 直子  痛みは個人差があるけど、半数の女性が仕事のパフォーマンスが5割以上落ちると答えた調査=グラフ=もある。労働損失は4911億円(経産省試算)。

月経で仕事のパフォーマンスが落ちる女性は約半数!

※日本医療政策機構「働く女性の健康増進調査2018」より
全国18歳~49歳の働く女性2000人に調査。元気な状態の仕事の出来を10点とした場合、 月経時(PMSを含む)は半分以下になると答えた人は約半数(45%)
全国18歳~49歳の働く女性2000人に調査。元気な状態の仕事の出来を10点とした場合、
月経時(PMSを含む)は半分以下になると答えた人は約半数(45%)


月経1回(4~7日)の総経血量は、乳酸菌飲料2本分で140ml以内
月経1回(4~7日)の総経血量は、乳酸菌飲料2本分で140ml以内
  
ゼリー状やレバー状の血の塊が、親指の指先大以上出るなら多量。貧血になりやすい
ゼリー状やレバー状の血の塊が、親指の指先大以上出るなら多量。貧血になりやすい

生理痛はないけどPMSが年々ひどく。生理前は起き上がれない


 オリガ  休めるなら無理せず休んだ方がいいよね。私は生理痛よりPMS(月経前症候群)が年々ひどくなる。起き上がれず頭も痛い。

 直子  ケアの基本は鎮痛剤を、痛みが出る前に飲むこと。痛みの原因物質を作らせないのが鎮痛剤だから、飲むタイミングが肝心! 

自分に合う成分の鎮痛剤を適切な回数飲んでも生活に支障が出る場合は「月経困難症」で、治療が必要。生理痛を我慢したり月経困難症の人ほど、不妊症や子宮内膜症のリスクが高まるというデータもあるからね。

まずは月経の正常を知ること。痛みや量が心配、3カ月以上来ない人は婦人科を受診しましょう。


たかみやぎなおこ/Naoko女性クリニック院長。1961年、長崎県生まれ。佐賀医大(現佐賀大医学部)卒業後、86年に来県。琉大医学部附属病院や県内の公立、個人病院等で産婦人科医として勤務後、開業。1女2男の母。産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、更年期に関するメノポーズカウンセラー
たかみやぎなおこ/Naoko女性クリニック院長。1961年、長崎県生まれ。佐賀医大(現佐賀大医学部)卒業後、86年に来県。琉大医学部附属病院や県内の公立、個人病院等で産婦人科医として勤務後、開業。1女2男の母。産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、更年期に関するメノポーズカウンセラー

えりせーばおりが/沖縄科学技術大学院大学(OIST)客員研究員。1971年、ベラルーシ出身。同国立医科大学卒業後、国立血液研究所医師をへて96年来日。大阪大学医学博士課程を修了後、OIST、理化学研究所にて癌免疫研究。自身の更年期を機に女性の健康に関する研究に着手。1女、2男の母
えりせーばおりが/沖縄科学技術大学院大学(OIST)客員研究員。1971年、ベラルーシ出身。同国立医科大学卒業後、国立血液研究所医師をへて96年来日。大阪大学医学博士課程を修了後、OIST、理化学研究所にて癌免疫研究。自身の更年期を機に女性の健康に関する研究に着手。1女、2男の母


【沖縄】話そう! 女性のカラダのコト ① 月経の痛みや量、ワタシは正常?


『週刊ほ〜むぷらざ』話そう! 女性のカラダのコト記事一覧
『週刊ほ〜むぷらざ』話そう! 女性のカラダのコト
第1758号 2021年4月15日掲載

 

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