彩職賢美
2020年10月15日更新
[彩職賢美] 合同会社TRS 沖縄リフレ「さくららん」代表 田中初美さん|足裏刺激し心身癒やす
第二の心臓と呼ばれる足裏を刺激することで、全身の調子を整え、癒やしを与えるリフレクソロジーに携わり約20年。経験を重ねるほど面白さが増しています。施術後に「ありがとう」と笑顔で言ってもらえた時の充実感と喜びは格別。これからもリフレを通して健康になるためのお手伝いをし、笑顔を増やしていきたい。
リフレで笑顔を増やしたい
合同会社TRS
沖縄リフレ「さくららん」代表
田中 初美 さん
常に「初心」忘れず施術
後進の育成にも力注ぐ
田中さんが行う「英国式リフレクソロジー」は、足裏にある「反射区」を指で刺激することで血液やリンパの流れを促し、自然治癒力を高める健康法。刺激することで肩凝りや生理痛、便秘、むくみなどの解消が期待できる。
リフレに携わり約20年。6万人以上の足裏を見てきた田中さんは「足裏が発するメッセージを大事にして」と強調する。フニャッとして力が弱い足裏は、地に足がついていない状態で「自分と向き合い自分を大切にして」とのメッセージだという。
施術では常にリフレクソロジストに成り立ての頃の緊張感を持ち、気持ちを込めた施術を実践している。「技術に加えて気持ちを込めた施術が大事だと思っています。お客さまの悩みが緩和され喜ぶ姿をイメージしながらケアさせていただいています。手には温かさや優しさ、感謝の気持ちを込めることができるので、効果も変わります」と説明する。
足裏の凝りや筋肉量など、人それぞれのため、限られた時間内で納得いく施術ができないことも。その場合「お客さまにお時間大丈夫ですか? と伺い、結果が実感できるまで続けさせてください」と要望することもある。それは利用者の症状が良くなり笑顔が見たいとの思いから。
「やりがいは、お客さまの『ありがとう』と喜びの反応。施術は見た目以上に体力を使うのですが、その反応を見ると疲れも吹き飛びます」と笑顔で語る。
もともと専業主婦だった田中さんは、20代で離婚を経験。経済力のなさを理由に子どもの親権を夫にゆだねることに。その時、「経済的に自立し、いつか経営者になりたい」との大きな目標が芽生えた。
初めて就職したのが東京のアパレル会社。社内で売り上げトップの実績を残すなど会社に貢献。そんな中、「自分には違う目標があったのでは」と気付き、10年務めたアパレルの仕事を退職。自分磨きのためオーストラリアに語学留学し、そこでダイビングに出合い、スキューバダイビングの資格を取得する。
帰国後、手に職をつけ一生の仕事にしようと、美と健康に関心があったことからアロマや整体、リフレなどを体験し最も効果を実感できたリフレに興味を持った。リフレの専門学校に通い資格を取り、学校が運営するサロンで技術を研いた。来沖のきっかけは、リフレの師匠の言葉。
「師匠から“沖縄は癒やしの大国”と聞かされていて、沖縄を訪れた際、自然の豊かさにリフレに通ずる癒やしを感じました」と沖縄移住を決意。生活の基盤を固めるため、ホテル業務とダイビング講師を務める傍ら、リフレを行い2003年、自宅兼サロンをうるま市に開店。「当時はリフレに関して全く知らない人がほとんど。まずは知ってもらうために福祉施設を中心に足を運び、ボランティアで施術をしました」と振り返る。
そんな地道な活動を続け2013年、待望のサロン沖縄リフレ「さくららん」を那覇市にオープン。その親しみやすい接客と確かな技術が顧客の心をつかみ、口コミを中心に利用者も増えた。2014年からは、専門学校の講師としても活動し、後進の育成にも力を注いでいる。
新型コロナウイルスの影響で客足が減り不安な時期もあったが、気持ちを整理する良い機会になったという。「サロンのオープンから応援してくださったお客さまや友人のことを思い返し、その方々のためにもさらなるサービスの向上に努めなければ」と気持ちを新たにした。「今後もリフレで多くの人を笑顔にし、地元沖縄の人に恩返しがしたい」と走り続ける。
「普段から足裏を気にかけて」
田中さんのサロンは、二人の娘さんの名前にちなみ「さくららん」と名付けた。間接照明を活用し、アロマの香りがする癒やしの空間になっている=写真。「最近は10代や20代と若い人でも足裏のシワが多いのが気になります。足の裏は顔と同じで、シワが多いのは老化と同じこと。さらに臓器の老化が現れている場合もあるので注意したい」と説明。セルフケア(紙面参照)も参考に普段から足裏と向き合うことを勧める。
田中さんのハッピーの種
Q.ペットが大好きだそうですね
A.犬や猫が大好きなんです。現在、保護犬・さくらと保護猫・ミーちゃん=写真=をかっていて、常に癒やされているんです。将来的には、犬や猫の殺処分ゼロを目指し、お手伝いをしたいと思っています。
プロフィル
たなか・はつみ
1960年、愛媛県出身。東京のアパレル業界で約10年働いた後、オーストラリアに語学留学を機にダイビングに出合いダイビングインストラクターの資格を取得。母の介護を経た後、リフレに興味を持ちRAJA英国式リフレクソロジースクールで資格を取得。沖縄移住を決意し、2003年にホテルフロント業務、ダイビングインストラクターをしながらうるま市に自宅サロンを開店。13年、那覇市東町に沖縄リフレ&スクール「さくららん」をオープン。14年より東京代官山店をオープンし、同年よりヒューマンアカデミー那覇校の講師を務める。
■問い合わせ先/sakurarann244@gmail.com
[今までの彩職賢美 一覧]
撮影/比嘉秀明 文/安里則哉
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1368>
第1732号 2020年10月15日掲載
この記事のキュレーター
- スタッフ
- 安里則哉
これまでに書いた記事:816
編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。