毎日のレシピ
2017年9月7日更新
果肉たっぷりデザート『パパイア・フローズン・ヨーグルト』|野菜Style
野菜Style[30]|野菜ソムリエの堀基子さんと、ドクターの国仲弘一さんが、野菜を楽しくオシャレに取り入れ、体の中から健康的にキレイになって、肥満を解消する生活スタイルを提案! 今回はフルーツパパイアを使ったひんやりデザートを紹介します。
乳がん予防にカロテンを!
フルーツパパイア
国 仲
今回はデザートなんですね。野菜パパイアはよく食べますが、フルーツパパイアは食べる機会がないかも。濃厚な味わいがヨーグルトのさっぱりとした風味とよく合います!
堀
特有の香りが苦手という方も、これなら大丈夫だと思います。1玉食べ切れないときにもオススメですよ。
国 仲
どんな栄養素があるんですか?
堀
体内でビタミンAに変換されるベータカロテン、黄色の色素ルテイン、赤肉種サンライズ・ソロという品種には赤色の色素リコピンなど、すぐれた抗酸化力を持つカロテノイドという色素成分が豊富に含まれています。また、同じく抗酸化力の高いビタミンCや、造血のビタミンとも呼ばれる葉酸も多いですね。
国 仲
意外とすごい果物なんですね! 野菜や果物に含まれる赤や黄色系の天然色素カロテノイドが豊富なのは、僕の専門の乳がん予防にも非常にいいんです。カロテン、ルテイン、リコピンなどのカロテノイドには、乳がん発症のリスクを下げる効果があるんですよ。
堀
9月は「がん征圧月間」ですが、他にも毎日の生活の中で実行できる、がん予防策はありませんか?
国 仲
野菜をたっぷり食べること、運動を心がけることなど、毎日の生活習慣がとても大切ですね。逆に、運動不足、お酒の飲み過ぎ、喫煙などの生活習慣はがんのリスクを高めます。
堀
肥満が危険因子になるがんもありますよね。
国 仲
乳がんは確実に肥満がリスクを高めることが分かっていますし、沖縄で増えている大腸がんや肝がんにも、ほぼ確実に危険因子だといわれています。
堀
肥満、野菜不足、運動不足、飲酒や喫煙といった生活習慣の改善で、がんのリスクを減らせるんですね。
国 仲
今や2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなる時代ですが、早期発見すれば助かる時代でもあります。がん検診はとても重要なんです。早く見つけて治療を始めるほど、経済的にも身体的にも負担が少なく済むんですよ。
堀
まずは自分で防ぐ! がん検診を受け、もし見つかったら、すぐ治療する!
国 仲
堀さんもそうやって甲状腺乳頭がんを早期発見・早期治療できましたもんね。
堀
手術から6年半がたち、おかげさまで再発もなく元気です。もちろん生活習慣にも気をつけています。
国 仲
堀さんのような元がん患者さんの笑顔に会えると、僕も本当にうれしいです!
レシピ
混ぜて冷凍! 簡単アイスデザート
『パパイア・フローズン・ヨーグルト』
フルーツパパイア | 200g |
シークヮーサー果汁 | 大さじ1 |
プレーンヨーグルト | 200g |
きび砂糖 | 大さじ4 |
1. | フルーツパパイアは大さじで果肉をすくい取り、シークヮーサー果汁をかけておく。 |
2. | プレーンヨーグルトにきび砂糖を入れてよく混ぜ、1を加えて崩さないように軽く混ぜる。 |
3. | 金属製のバット(冷凍OKの保存容器や弁当箱などでも可)に流し込み、ラップをかけ、冷凍庫へ。固まってきたら、フォークで全体を崩すようにかき混ぜ、再びラップをかけて凍らせ、後ほどさらにもう一回かき混ぜて冷凍し、完全に凍ったら出来上がり。 |
フルーツパパイア「フルーツパパイア」
収穫期 | 通年 |
産 地 | 県内各地 |
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果肉たっぷりでぜいたくなデザート! 大人好みの味わいで、見た目もすてきですね。
国仲弘一(くになかこういち)
医師、医学博士。琉球大学医学部附属病院第1外科 助教。乳腺・甲状腺外科 チーフ。日本外科学会専門医、日本乳癌学会専門医。日々、がんの治療や再発予防に奮闘中。自らも約30kgのダイエットに成功。趣味は料理、マラソン、ワイン、カメラ。日本野菜ソムリエ協会公認 野菜ソムリエアンバサダー。
高い抗酸化力にご注目!
堀基子(ほりもとこ)
野菜ソムリエプロ。アスリートフードマイスター3級。ベジフルビューティセルフアドバイザー。アンチエイジング・プランナー。沖縄野菜プロジェクト協同組合理事。「野菜style流ダイエット講座」も開講中。本年度野菜ソムリエアワード銀賞受賞。
『週刊ほーむぷらざ』
Dr国仲×野菜ソムリエ堀 野菜Style<30>
第1573号 2017年9月7日掲載