毎日のレシピ
2017年8月3日更新
夏の食卓に合うサラダ『モーウイのさっぱりサラダ』|野菜Style
野菜Style[29]|野菜ソムリエの堀基子さんと、ドクターの国仲弘一さんが、野菜を楽しくオシャレに取り入れ、体の中から健康的にキレイになって、肥満を解消する生活スタイルを提案! 今回は、沖縄伝統の島野菜の一つ、モーウイを使った手軽なサラダを紹介します。
シャキシャキ感が美味!
モーウイ
国 仲
モーウイといえば酢の物、ツナとのあえ物あたりが定番ですが、サラダも涼しげでいいですね。ミョウガの香りが夏らしくて、食が進みますね。
堀
DHAやEPAが豊富なツナ缶に、旬の青切りシークヮーサーの果汁を加えてマリネしただけですが、ツナとミョウガがいいアクセントになりました。
国 仲
モーウイも伝統的な島野菜の一つですよね。風味がキュウリに似ていますね。
堀
まさにウリ科キュウリ属ですが、青臭さがなく、使いやすいですね。原産地はインドといわれ、15世紀ごろ中国から沖縄へ伝来し、琉球王朝時代の宮廷料理にも使われていたそうです。
国 仲
どんな栄養素が含まれているのでしょうか?
堀
95%以上が水分で100グラム当たり13キロカロリーとレタス並みに低カロリーで、ダイエットの強い味方です。利尿効果に優れ、体内の余分な塩分(ナトリウム)の排出を助けるカリウムが豊富で、むくみや血圧が気になる方にもおすすめです。モーウイに含まれるビタミンCは、シミのもとであるメラニンの生成を抑え、ハリを保つコラーゲン合成に役立ちます。シワなど老化の原因となる活性酸素の働きを抑える抗酸化作用にも優れ、美肌&美白対策にもいいですね。
国 仲
これなら一人100グラムは軽く食べられますから、一日の野菜摂取量の1/3弱にはなりますね。
堀
さすが国仲先生! 健康を守るには1日350グラムの野菜を食べていただきたいですね。
国 仲
どうして350グラムなんでしょう?
堀
過去の国民栄養調査のデータから、野菜をどれだけ食べれば、ビタミンC、カルシウム、カリウム、食物繊維などが十分に確保できるか解析した結果、この数字になったのだそうです。そのうち約1/3にあたる120グラムは緑黄色野菜をと勧められていますね。
国 仲
なるほど。確かに野菜をたっぷり食べていれば、食べ過ぎやカロリーオーバーも防げるし、抗酸化力に優れたビタミンやカロテノイド(野菜や果物などに含まれる黄色や赤の色素の総称)がしっかり摂取できますね。
堀
国仲先生は毎日350グラムの野菜を食べていますか?
国 仲
実際に量ったことはありませんが、ここ数年は炭水化物と油脂を控えめにして、野菜が主食のような食生活なので、クリアしていると思います。
堀
8月31日は野菜の日なので、ぜひ一度、350グラムを量ってみてくださいね!
レシピ
切って混ぜるだけ!
『モーウイのさっぱりサラダ』
モーウイ | 200g |
ミョウガ | 2個 |
カイワレ大根 | 少々 |
ツナ缶(小) | 1個 |
シークヮーサー果汁 | 大さじ1 |
塩 | 少々 |
こしょう | 少々 |
1. | モーウイは皮をむき、種の部分を取り除き、薄くスライスして塩少々を振ってなじませ、10分ほどおいて水気を絞る。 |
2. | ツナ缶は汁ごと1に入れ、斜めに薄切りにしたミョウガも加え、シークヮーサー果汁、こしょうで味を調え、全体を混ぜて味をなじませる。器に盛り、カイワレ大根をのせる。 |
モーウイ
収穫期 | 7〜10月 |
産 地 | 糸満市、今帰仁村ほか県内各地 |
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ミョウガの風味が夏らしいアクセントに
国仲弘一(くになかこういち)
医師、医学博士。琉球大学医学部附属病院第1外科 助教。乳腺・甲状腺外科 チーフ。日本外科学会専門医、日本乳癌学会専門医。日々、がんの治療や再発予防に奮闘中。自らも約30kgのダイエットに成功。趣味は料理、マラソン、ワイン、カメラ。日本野菜ソムリエ協会公認 野菜ソムリエアンバサダー。
ダイエットにもおすすめ!
堀基子(ほりもとこ)
野菜ソムリエプロ。アスリートフードマイスター3級。ベジフルビューティセルフアドバイザー。アンチエイジング・プランナー。沖縄野菜プロジェクト協同組合理事。「野菜style流ダイエット講座」も開講中。本年度野菜ソムリエアワード銀賞受賞。
『週刊ほーむぷらざ』
Dr国仲×野菜ソムリエ堀 野菜Style<29>
第1568号 2017年8月3日掲載