毎日のレシピ
2017年1月5日更新
食物繊維たっぷり「ゴボウチップスのせサラダ」|野菜Style[レシピ]
野菜ソムリエの堀基子さんがオススメ!
体の中から健康的にキレイになって肥満を解消する生活スタイルを提案。
食物繊維たっぷりサラダ
腸内環境整え免疫力UP!
野菜ソムリエの堀基子さんと、ドクターの国仲弘一さんが、野菜を楽しくオシャレに取り入れ、体の中から健康的にキレイになって、肥満を解消する生活スタイルを提案! 今回は、ゴボウをさっくりと揚げた自家製チップスを紹介します。
国 仲
ゴボウ料理でこの形は初めてですが、サクサクで、香ばしくて、これはおいしい! 僕は市販のポテトチップスよりも、こっちの方が好きですね。ビールが進んでしまうなぁ!
堀
県産のおいしそうなゴボウが手に入ったので、試しに作ってみたら、家族の間で奪い合いになりました(笑)。オリーブオイルで揚げているので、風味がいいでしょう? 素揚げでもカラッと揚がるので、意外と簡単なんですよ。サラダの他、肉料理や魚料理の上にのせてもすてきだし、スープの上にあしらってもおしゃれなので、おもてなし料理の仕上げにも便利ですね。
国 仲
ゴボウって食物繊維が豊富なんですよね。
堀
100グラム当たり5.7グラムという食物繊維の含有量は、野菜の中でもトップクラスですね。そのうち、糖質の吸収をゆるやかにして食後血糖値の急激な上昇を抑える水溶性食物繊維が2.3グラム、腸を刺激して便通を促す不溶性食物繊維が3.4グラムですから、ベジファーストにはぴったりの野菜です。
国 仲
ベジファーストって、野菜を最初に食べる食事法でしょう? 僕も実践していますよ! 最初に野菜を食べ、最後に炭水化物を食べるようにすると、食物繊維が後から入ってくる糖質の吸収を妨げて、食後血糖値の上昇をゆるやかにしてくれる効果が期待できるんですよ。最初に野菜を食べると、よくかんで食べることになりますから、脳の満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎを予防する効果もあるといわれています。
堀
ゴボウには腸内の善玉菌の大好物であるオリゴ糖も含まれていますから、食物繊維と合わせて、腸内環境を整えるには最適な食材ですよね。
国 仲
全身の免疫細胞の6割以上が集まる腸内環境を整えて、免疫力を高め、風邪やインフルエンザに負けないようにしたいですね。
堀
先生、食物繊維には乳がんの予防効果もあるんですよね?
国 仲
ええ。食物繊維は乳がん予防に有効であることが分かっているので、女性には特におすすめです。
堀
今回のメニューは、ベジファーストにも、腸内環境を整えるためにも、乳がん予防にもピッタリでしたね!
国 仲
ところで、このゴボウチップスは、ついつい後を引いて止まらないですね。困っちゃうなぁ!
堀
このメニューの唯一の欠点が、それなんです(笑)
レシピ
『ゴボウチップスのせサラダ』
材料(1本分)
ゴボウ/1本
塩/少々
揚げ油/適宜(オリーブオイルがおすすめ)
豆苗/1パック
ミニトマト/5個
ドレッシング(オリーブオイル大さじ1、レモン果汁大さじ1/2、塩こしょう少々)
作り方
<1>
ゴボウはしばらくぬるま湯につけおきし、柔らかい歯ブラシなどで泥をしっかりと落とす。
<2>
ゴボウを20センチの長さに切り、ピーラーでリボン状にする(残った部分は別の料理に)。
<3>
170℃に熱した揚げ油に1を入れ、カラリと揚げ、キッチンペーパーなどに並べて、よく油をきり、塩を振る。
<4>
器に、3センチの長さに切った豆苗、半分に切ったミニトマトを盛り、ドレッシングを混ぜて回しかけ、2をのせる。余ったチップスはそのまま召し上がれ!
ゴボウ
収穫期:通年
産 地:県内各地
・腸内環境を整え、乳がんのリスクを下げる効果でも注目されている食物繊維が、野菜の中でもトップクラス。
・県外産は冬が旬で、春から初夏にかけては新ゴボウが出回る。県内産は旧盆のある8月が最盛期だが、通年生産されている。
国仲弘一(くになかこういち)
医師、医学博士。琉球大学医学部附属病院第1外科助教。乳腺・甲状腺外科チーフ。日本外科学会専門医、日本乳癌学会専門医。日々、がんの治療や再発予防に奮闘中。自らも約30kgのダイエットに成功。趣味は料理、マラソン、ワイン、カメラ。
堀基子(ほりもとこ)
野菜ソムリエ。アスリートフードマイスター3級。べジフルビューティーセルフアドバイザー。アンチエイジング・プランナー。沖縄野菜プロジェクト協同組合理事。15kgの減量を達成した経験から、「野菜style流ダイエット講座」も開講中。
『週刊ほーむぷらざ』
Dr国仲×野菜ソムリエ堀 野菜Style<22>
第1538号 2017年1月5日掲載