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2024年9月19日更新

捉え方、治療法さまざま|健康チャレンジ!(54)

医師の安谷屋徳章さんが、ダイエットについて話します。
文・安谷屋徳章

捉え方、治療法さまざま

皆さんは、糖尿病をどのような病気と捉えているでしょうか? とても簡単に言うと、糖尿病は血糖値が高くなる病気です。健康な人は血糖値が高くならないので、糖尿病の診断は血糖値が、ある数値を超えたかどうかで判断します。

糖尿病になった人にもいろいろあります。薬を必要としない人もいれば、多用しなければならない人もいます。最近なったばかりの人もいれば、何十年も前から治療を続けている人もいます。80歳でなった人もいれば、20歳でなった人もいます。無症状の人もいれば、失明や透析といった合併症になった人もいます。このように病気としての重さや経験年数がバラバラだと糖尿病にかかっている人同士でも、話が合いません。

ある人は糖質制限を少しやっただけで薬を飲まずに済むようになっても、別の人は厳密な糖質制限をしてもなお薬をやめられないかもしれません。糖質制限を始めた時点での糖尿病の重さに違いがあれば糖質制限の効果も大きく変わるのです。80歳になって初めて血糖値が少し高いだけの糖尿病になったのなら、ひどい高血糖や低血糖にならないようにするためだけの軽い治療でいいのですが、20歳で糖尿病になった場合は、将来合併症にならないように、厳しい食事・生活習慣の改善や多くの薬の服用が必要かもしれません。糖尿病になった年齢に違いがあり、治療方針に違いがあるのです。

患者さんごとに、その捉え方や治療法はさまざまなので、ひと口に糖尿病と言ってもその内容は全く違うのです。今回も強調しておきたいのは、糖尿病と分かった時が糖尿病になった時ではないということです。糖尿病になっても健康診断を何年も受けなければ糖尿病になったことに気づかないので、初めての健康診断で糖尿病だと分かっても、実は何年も前から糖尿病だったかもしれないのです。早く気づいて対処することが大切です。



あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など

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毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」健康チャレンジ!
第1937号 2024年09月19日紙面から掲載

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