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2020年6月4日更新
[クローゼットのカビ対策]湿気・ほこり・高温を避ける|今、知りたいファッションテクニック[2]
梅雨の季節になると湿気が多く、クローゼットに収納しているお洋服にカビが生えてしまった経験はありませんか? 「どうやって大切なお洋服を守ればいいの?」と思っている人もいるかもしれません。
カビが発生する主な原因は「ほこり」「高温な状態」「湿気」などです。つまり、この状態を避けることができれば、カビの発生は防ぎやすくなります。
■ 収納時の湿気対策 ■
扉を開けて換気を
クローゼットは基本的に密閉されています。気密性が高く、通気性が悪いため、湿気がこもりやすい空間。夏場は高温になることもあります。扇風機などを使って時々換気をするのも良いですが、私は来客予定がなければ常に扉を開けて風を通しています。そうすることで、高温多湿な状態を避けることができます。
カビはお洋服についた髪の毛や皮脂汚れ、ほこりを栄養分にして増殖します。お洋服を清潔な状態にしてから保管することはもちろんですが、定期的なクローゼットの掃除も重要です。ほこりを取り、水で薄めたエタノールなどでクローゼットの中を拭くと除菌もできます。ただし、水分が残ると湿気につながってしまうので、最後は必ずから拭きすることを忘れずに。掃除中はほこりが舞い上がるので、クローゼットの中は空っぽにしてから始めてください。そのタイミングで衣類の整理整頓を行うのもおすすめです。
除湿剤として重曹を活用
クリーニングから帰ってきたお洋服にかけられているビニール。皆さんはどうしていますか? ほこりや汚れからお洋服を守ってくれる効果はありますが、通気性が良くないため湿気がこもりやすく、カビの原因になってしまいます。ビニールを外してから収納し、冬物など長期間着る予定がないお洋服には通気性が良い不織布製のカバーをかけましょう。
湿気を取り除くために活躍するのが吸湿効果のある「重曹」。湿気(水)は空気よりも重く、クローゼットの下にたまりやすいので、重曹を紙コップやふたを取った瓶に入れて=下写真=、床に近いところにおくと効果的です。重曹が固まってきたら、交換のタイミング。私は固まった重曹を水に溶かして掃除の際に使っています。
左の写真では、お洋服を収納する際の湿気対策をまとめました。大切なお洋服を守り、おしゃれを楽しみましょう!
瓶に入れた重曹。クローゼットの中に置く際はふたを取ることを忘れずに。こぼさないように置き場所にも注意してください。入れる量は容器の4割程度が目安
■ クローゼットのカビ対策ポイント ■
1.扉を開けて風通しを良く
2.クローゼット内を定期的に掃除する
3.クリーニング後のビニールは外す
4.重曹を除湿剤として使う
とかしき・しんこ
骨格診断士、パーソナルコーディネーター。大手アパレルメーカーでの勤務経験などを生かし、一人一人に合った着こなしを提案している。
◆フィーカ デザイン 【HP】ficcadesign.com
『週刊ほ〜むぷらざ』今、知りたいファッションテクニック
第1713号 2020年6月4日掲載