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2025年4月3日更新

頭を守ろう! 予防が大切|身近な病気もっと知ろう 家族の医学手帳(130)

家族の健康が気がかりな「ほーむさん」が専門のドクターを訪ね、気になる病気について聞くこのコーナー。今回も小児救急にスポットを当て、沖縄県立南部医療センター・こども医療センター小児集中治療科部長の藤原直樹先生に話を聞きます。

小児救急④

頭を守ろう! 予防が大切

ヘルメット、チャイルドシートの装着を!

生命に関わる事態にも

Q1 子どもの頭のケガの原因は?

子どもは頭が占める容積が大きく、ケガの中でも特に多いのが頭部外傷です。乳児の場合は、自分の身長より高い場所からの転落や、激しく頭を揺さぶられるなど虐待による頭のけがが原因として上げられます。幼児では、マンションなど高所からの転落、チャイルドシート未着用での交通事故といったケースが多いです。学童から思春期になると、チャイルドシート未着用での交通事故、ヘルメット未着用での自転車事故、バイクやスケートボードの事故などが増えてきます。

 頭をけがした時は確認を!
子どもが頭をケガしたときは、以下の項目を確認しましょう。「何かおかしい」と感じたら、早めの受診をおすすめします。受診の際には、頭をぶつけたときの状況(原因、場所、落ちた高さなど)を質問されますので、スマートフォンで事故現場を撮影しておくと役立ちます。
 

Q2 どんな症状なら受診すべきか?

まずは意識が悪くないか確認しましょう。具体的には、呼びかけて目を開けるか? 目を合わせてくれるか? 普段通りに受け答えできるか? 乳児なら、あやすと泣きやむか? といったサインをチェックします。苦しそうか? 手足は動かせるか? 吐き気や嘔吐(おうと)はないか? 大きなたんこぶができていないか? ぶつけた部分がへこんでいないか? けいれんはないか? 止まらない出血はないか? なども注意します。

保護者が「何かおかしい」と感じる場合は、受診することをおすすめします。受診の際には、子どもの様子に加えて、頭をぶつけたときの状況(原因、場所、落ちた高さなど)を質問されますので、スマートフォンで事故現場を撮影しておくと有用な情報になります。
 

Q3 後遺症となることもある?

重症の場合には、後遺症が残ったり、命を落としたりすることもあります。防げたのではないか? と考えられるようなケースが後を絶ちません。車に乗せる際、子どもを守るために、チャイルドシートは適切に必ず装着しましょう。欧米諸国では、自転車はヘルメットの装着が法制化され「当たり前」ですが、日本ではいまだ「努力義務」で強制力はありません。

自転車事故で当院の救急を受診するお子さんのほとんどがヘルメットを装着していません。周りの子どもたちがしていないと、「ヘルメットをかぶるのは恥ずかしい」となるので、社会全体を変えていくような方策を考える必要があります。

有効な傷害予防の原則は、個人責任を問うことや、その場しのぎの対策ではなく、環境や製品の整備、教育、法の整備が、より重要と考えられています。NPO法人SAFE KIDS JAPANでは、さまざまなこどもの事故の事例や予防法を紹介して、こどもの傷害予防に取り組んでいますので、ぜひご参照ください。(https://safekidsjapan.org


藤原直樹さん/県立南部医療センター・こども医療センター 小児集中治療科部長

ふじわら・なおき/三重大学医学部卒。静岡県立こども病院小児集中治療室(PICU)勤務を経て2011年より現職。小児科専門医・指導医、集中治療専門医、小児救急医学会代議員、PALS(小児二次救命処置講習)インストラクター。モットーは「最善を尽くしたい」。

沖縄県立南部医療センター・こども医療センター
電話=098-888-0123(代)
南風原町字新川118-1


文・堀基子(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』 家族の医学手帳<130>
第1964号 2025年4月3日掲載

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