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2023年4月27日更新

[美容形成外科]顔の層に応じた治療|教えて!ドクター当山〈258〉

顔の老化は「骨が痩せることから始まる」のは前回紹介した通り。治療もそうした老化のメカニズムを踏まえ「老化が進む順、つまり深い層から治療するのがオススメです」と当山美容形成外科の当山拓也院長。今回は顔の層の中でも、深部から中間部にあたる「骨・筋肉・筋膜・皮下組織」についてクローズアップ。層ごとのオススメの治療法や効果的な治療の進め方について聞きました。

骨→筋肉→筋膜→皮下組織へ

治療は深い層からが効果的

 顔の層に応じた治療(1) 


骨やせもカバーする
ヒアルロン酸注入から


―顔の老化は「骨が痩せることから始まる」のは驚きでした!

 当山 
前回もご紹介した通り、顔の老化は①骨が痩せる「萎縮」②顔のじん帯がゆるんで脂肪や皮膚が乗っかる「下垂」③顔の筋肉が収縮し深いシワが刻み込まれる「拘縮」の順に進みます。従って治療もこの順に行うのが理想的。顔の最も深い所にある骨や筋肉から、SMASと呼ばれる筋膜、脂肪などの皮下組織といった具合です=上イラスト


―具体的には、どんな治療から始めればいいですか?

 当山 
こめかみや目の下、頬がこけるといった老化の症状は、30歳を過ぎたころから骨が痩せることで始まります。そのため、こうした症状ができるだけ進行する前に、痩せた骨をカバーするヒアルロン酸注入や、痩せた脂肪を補う脂肪注入から始めるのがオススメです。

脂肪注入とはご自身の太ももやおなかから脂肪を吸引し、顔の痩せている部分に注入する施術のことです。ご自分の組織から採取するので安心ですし、余分な脂肪を必要な部位に使うため、理にかなった治療法と言えます。大がかりな治療のため、「そこまでは」という方はヒアルロン酸注入だけでも十分です。


たるみは糸治療が人気
表情ジワにはボトックス


―下垂には、どこに、どんな治療を行えばいいですか?

 当山 
シワやたるみとなって目立つ「下垂」は、骨と皮下組織をつなぐじん帯がゆるむことで起こります。そのため、たるみが強い場合は、耳の際などを切開して筋膜ごと引き上げるフェイスリフトが理想的。手術はしたくないという方には、糸を使って皮下脂肪を引き締めるスレッド治療が人気です。たるみが軽度なら、スーパーハイフやサーマクールなど、筋膜や真皮に熱を加えてコラーゲン生成を促す機械による治療が選べます。

―シワとなって表れる拘縮には?

 当山 
眉間や目尻、口元など、顔の表情筋が動くことで生じる表情ジワにはボトックス治療が向いています。昼休みにできる手軽さからランチタイムトリートメントとも呼ばれるほどです。

どの治療も症状が深刻化する前に始めるとより効果的。まずはクリニックへご相談ください。

※次回は「当山美容形成外科の顔の層に応じた治療②」を紹介します。


当山 拓也 氏
当山美容形成外科 院長

東京医科大学卒業後、東京大学医学部形成外科学教室入局。東京警察病院、杏林大学形成外科等で研さんを積む。リッツ美容外科・東京院、東京西徳洲会病院形成外科・美容外科医長、アヴェニュー表参道クリニック副院長をへて、2017年4月に医療法人形成会当山美容形成外科副院長に。2018年、同院院長に就任。


<この記事に関する問い合わせ先>
医療法人形成会 当山美容形成外科
098-867-2093
http://www.touyama.com/



<過去記事一覧>


『週刊ほ〜むぷらざ』 教えて!ドクター当山<258>
第1864号 2023年4月27日掲載

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funokinawa編集部

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