「新城さんと街歩き」|本村ひろみのコラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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COLUMN

本村ひろみ

2018年8月1日更新

「新城さんと街歩き」|本村ひろみのコラム

フリーパーソナリティーの本村ひろみさんが、暮らしを楽しむアンテナを巡らせて日々の沖縄・風景をレポートします。fun okinawaコラム「おきなわ 暮らし散歩 Vol.45」




新城さんと私は同じ1963年生まれ。だけど学年では彼が一年先輩。
同じ那覇高校の出身だ。
私が大学を卒業して沖縄に戻ってラジオやテレビでレポーターを始めた頃
新城さんはすでに沖縄の若者の代表として、マスコミで活躍する時代の寵児(ちょうじ)だった。
そう、新城さんとはボーダーインク編集長の新城和博氏。
ラジオ沖縄で大人気だった土曜ワイド「前田すえこのいいことありそうウィークエンド」では、新城さんが初代沖縄探検隊隊長を務め、私はレポーターとして県内各地でユニークなものや旬なものを探しては、スタジオに持ちかえり皆で食べたりご意見したりするという楽しい「メイド・イン・うちなー」のコーナーも担当していた。
当時のあの番組の衝撃的な面白さは、『笑う!うちなーぐちFAX小全(1〜3)』(ボーダーインク刊)という本になっているので、気になる方はぜひ読んでみてほしい。
リスナーから届くFAXが1冊の本になるくらい面白かったのだ。





さてそんな新城さんと久しぶりに街歩き収録。
仕事終わりの夕方5時に「のうれんプラザ」前で待ち合わせをした。
西日が帰宅する人々の襟足あたりに長く伸びてじんわりと暑く感じる時間
新城さんは国際通りの老舗「大湾洋服店」で購入したという爽やかな紺地の半袖シャツ姿で座って地図を眺めていた。
今回はラジオの30分番組。テーマ「国際通り」。
番組のディレクター女史は中部出身ということもあり、取材にも同行して好奇心いっぱいで、ある意味沖縄探検隊のようだった。マイクは2本、ディレクターは首から録音機を下げ、太平通り商店街のてんぷら屋さん前から収録をスタートした。
私たちの予想を上回る枚数の地図を持参した新城さんは、戦前の街の風景も見えているかのように時おり蜃気楼(しんきろう)を眺めながら(多分)録音のオンオフ関係なく話し続けた。
街のトリビア。
私とディレクター女史は、足元の段差の由来にうなずいたり、頭上にある電柱の文字に目をこらしたり汗だくになりながらも新城さんの話に耳を傾けた。






ディレクターが憧れていたという珈琲(コーヒー)専門店にも行った。
「以前に母と訪ねた時は残念ながら定休日だったんです!」という彼女の言葉が初々しい。
今でもそんな気持ちで国際通りを皆が歩いてくれるといいなぁ。
録音2時間、編集で30分の番組になる。
8月11日(土曜日)21時から今回の「チャレンジラジオ」がラジオ沖縄でオンエアされる。
ディレクターの編集も楽しみだ。





収録最後は松尾の新しい交差点で。
新城さんの語りが、大勢の観光客行き交うその風景のなかに松の木々と墓守りの姿を登場させた。
まぼろし。それとも時空のかさなり?

夜を運んでくる風は涼しく、近くの背の高い竹が大きく揺れていた。


 

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ロマンチストなラジオDJ
那覇市出身。清泉女子大学卒業、沖縄県立芸術大学 造形芸術研究科修了。現在、ラジオ沖縄「GO! GO! ダウンタウン国際通り発」「We love yuming2(毎週 日曜日 19時~20時)」でパーソナリティーを務める。

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