街のワイン屋さんからおいしい話「旬の魚とお酒の相性」|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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彩職賢美|沖縄の輝く女性にインタビュー

COLUMN

小湾喜智

2018年5月25日更新

街のワイン屋さんからおいしい話「旬の魚とお酒の相性」

ワイン専門店Cote Dor(コートドール)の小湾喜智さんのコラム vol.02
おいしいワインとそれに関わる楽しいの話をご紹介。



ここ沖縄では梅雨入りしたものの、空梅雨が続いていますね。沖縄県企業局の発表によれば5月21日現在のダムの貯水率は49%で、平年より23.2ポイントも少ないのだとか。ちょっと心配になりますね。

さてさて、晴れ間の続く5月ですが、皆さまは5月の食材と言えば何を思い浮かべますか? 私が思い浮かべたのは「カツオ」。カツオは回遊魚であるため、カツオの旬は1年間に2つ存在します。1つは、3月頃に九州南部で漁が始まり4月~5月にピークを迎える「初カツオ」で、もう1つは9月頃に東北の三陸沖で漁獲される「戻りガツオ」。一般的には「初カツオ」は脂肪が少なくさっぱりとしており、「戻りカツオ」はエサをたっぷり食べているので脂がのっているそうです。

そんなカツオを愛してやまない県として知られるのが高知県。高知県庁のホームページによれば、「カツオ」は高知県の「県の魚」にも指定されている他、平成22年~24年において高知市の1世帯当たりで消費されたカツオは、全国の平均値を大きく上回り、日本一だったそうです。さすがは高知県民。
代表的な料理である「カツオのたたき」は皆さまもご存じだと思いますが、本場・高知県のそれは、カツオをしっかりと「藁(わら)」や「萱(かや)」の火で表面をいぶすように焼き、タタキの上にたっぷりの生にんにくをのせ、ネギやタマネギと一緒に食べるとのこと。聞いただけでなんだか涎が出てきますね。



ということを悶々と考えていると、当然ながら我慢できなくなりましたので、カツオを愛してやまない高知県出身の先輩にご紹介頂いて、高知県のお魚屋さん「鮮魚の和田」さんから「カツオのたたき」をお取り寄せしちゃいました!



『鮮魚の和田』さんFacebookページ

ちなみに写真の右手前に写っているのは、なんと「ウツボ」! まったく知らなかったのですが、高知県は「ウツボ」を食べる文化があるそうで、先方の松木さんに良いウツボがあるとご案内頂き、こちらも取り寄せました。松木さんに教えて頂いた通り、「たたき」はニンニク・ネギ・タマネギをしこたま用意して専用のタレで、「ウツボ」はショウガとポン酢系のタレで頂きました。



せっかく旬のおいしいカツオを頂くので、お酒にも手は抜きません。今回、カツオに合わせて用意したのはフランス・ブルゴーニュ産の「ブルゴーニュ・ルージュ 2015/ダヴィド・デュバン」。
近年注目を集める造り手で、質の良いブドウに由来する凝縮感ある味わいと、このクラスにしては珍しく、熟成の過程で使用する木樽に関して、新しい出来立ての樽を比較的高い比率(全体の30%)で使用していることが特長。この新樽率の高さに由来するスモーキーな香りが、カツオのたたきの香ばしさにぴったりと合い、カツオの鉄分をふくむ濃厚な味わいを、しっかりとした凝縮感のある赤ワインの味わいが包み込んでくれました。



「ウツボ」は、ショウガをたっぷりのせるとワインが負けてしまうので、こちらは日本酒と合わせました。合わせた日本酒は高知県に所在する蔵元「司牡丹(つかさぼたん)酒造」の「純米大吟醸 美薫(びくん)」。大吟醸酒らしい清涼感ある香りにたっぷりのネギがマッチし、ウツボの淡白ながらもしっとりとした質感・旨みのある味わいを、日本酒がすっと受け止めてくれて、こちらも大変美味しく頂けました。

というわけで、今回も我ながら大満足。また来年の初カツオのシーズンがもうすでに楽しみになりました。松木さん、いろいろと有難う御座いました!
皆さまも、高知県の旬の初カツオをぜひご賞味あれ♪
 


小湾喜智のコラム​[カテゴリー:ワイン・グルメ]
街のワイン屋さんからおいしい話 vol.02

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ワイン専門店 コートドール勤務
(社)日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
(社)日本ソムリエ協会認定 SAKE DIPLOMA
S.S.I(日本酒サービス研究会)認定 唎酒師
FCAJ(日本フードコーディネーター協会)認定 フードコーディネーター3級

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