「もうすぐだね!」|本村ひろみのコラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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COLUMN

本村ひろみ

2021年2月2日更新

「もうすぐだね!」|本村ひろみのコラム

フリーパーソナリティーの本村ひろみさんが、暮らしを楽しむアンテナを巡らせて日々の沖縄・風景をレポートします。fun okinawaコラム「おきなわ暮らし散歩 Vol.75」

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「もうすぐだね!」

これまで「直感」を頼りに生きてきた。
「この道をいけば間違いなく目的地に到着する」という初めての場所での方向感覚から「なんとなく土の匂いがするから雨になるね」というような野性的な勘をはじめ、ふらっと入ったカフェで器と盛り付け具合から「これは間違いなくおいしい」とか、ジャケットとタイトルで「この本はきっと面白い」や、主題歌を聞いて「この映画は絶対好みだと思う」とほぼ見た目で判断するものまで。でもインスピレーションは当たる。
“勘を磨き続けた人生”と言ってもいいくらい。もちろん外れることも多いし宝くじが大当たりすることもないけれど、何か判断したあと「間違いだった」と悔しい気持ちになったり、後悔したことはあまり記憶にない。記憶にないというより、だいたい残念だったことは忘れているので、後悔もなにもただ覚えていないだけなんですが。




「今日あたり桜が見られるのでは」と思いながら勘を頼りにブラリ散歩に出かけると、膨らみかけたピンク色の桜のつぼみや、メジロもチョウチョも舞う満開の桜に出合える。「今日は良いことがありそう」と見上げると天使のはしごが空から降りていたり、大きな虹が現れたり、鳥の形をした雲を見つけたり、信じられないくらいロマンチックなオレンジの光の道に遭遇する。直感で動くと出合える瞬間があるんです。




先日あったおとぎ話。
ザーザーと雨の降る寒い日、なんだかワクワク胸騒ぎ(直感)でいつもの公園を通ると、水たまりで楽しそうに遊んでいる1羽のシラサギがいた。
いるはずのない公園にひとり(1羽)で。
シラサギは私に見向きもせず、しばらく水遊びして虫をついばんでスキップしながら去っていきました(足取りはたしかにスキップだった)。
シラサギの後ろ姿をぼうぜんと見送りながら、これは春のお告げかなとボンヤリ思った。





さて、最後におまじないの言葉をひとつ。
ちょっと失敗しても、つらいことがあっても「もうすぐだね」って根拠のない自信で自分を励ますんです。
「もうすぐだね!」
この言葉は、思いのほか効果あるんですよ。

もうすぐだね! 光の春。


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ロマンチストなラジオDJ
那覇市出身。清泉女子大学卒業、沖縄県立芸術大学 造形芸術研究科修了。現在、ラジオ沖縄「GO! GO! ダウンタウン国際通り発」「We love yuming2(毎週 日曜日 19時~20時)」でパーソナリティーを務める。

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