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2020年8月6日更新

妊娠したかも…と思ったら|思春期の性教育4]

文・百名奈保|夏休み後半から9月にかけて、「妊娠したかも…」という相談が増えます。その一方、思春期講演で中高生の男女に「妊娠した時、体に起こる変化は何だと思いますか?」と、質問すると「おなかが大きくなる」「吐き気がする」という答えが多く、「月経(生理)が止まる」と、答える生徒さんは期待したほど多くありません。


A 一人で悩まず早めに相談へ

生徒さんたちは、学校の理科や保健体育の授業で「月経」「精通」「受精」ということは学習するけれど、性行為から妊娠・出産までのプロセスを詳しく習っていないので(学習指導要領で教えないことになっている)“妊娠したら月経(生理)が止まる”ということが、ピンとこないのかもしれません。

それでも、中学生は保健体育のペーパーテストで「生殖機能の発達」「受精と妊娠」の項目で高得点を取れます。しかし、習ったことが“自分の体に起こること”として理解できていないので、精通を経験した男子が「膿が出てきて病気かと心配になった」とか、15歳の女子が「中学生が妊娠できるなんて初めて聞いた! 大人しか妊娠しないのかと思ってた」と話すなど、驚くような発言をする生徒さんもいるのです。
妊娠したことを“早い時期”に気づくことは、とても大事なことです。

交際はどこまでOK?

高校で思春期講演する前に、生徒さんたちへ「高校生の交際はどこまでOK?」というアンケートを取ることがありますが、男女とも4割くらいの生徒さんが「キスまでOK」、2割くらいの生徒さんが「sexまでOK」と答えます。中高生のほとんどの親は「うちの子はsexするはずがない」と、思っているかもしれませんが、現状はそうではないということです。

少数ですが、中学生でもリスクを考えず興味本位で性行為をしてみる生徒さんがいます。

性行為を経験したことのある中高生の男女に、きっかけを聞いてみると「相手のことが好きだから」という人もいるけれど、「経験してみたかったから」「なんとなく成り行きで」「性欲が強いので」「断りきれなくて」という理由の人もいます。思春期講演では、「sexは、大人がする大切なコミュニケーションの一つです、いろいろ責任が取れる大人になるまで楽しみにとっておいてほしい」と、生徒さんに伝えます。

必要な情報が伝えられない


思春期講演では、妊娠検査をするタイミング(妊娠したかもしれない性行為から3週間後にチェック)や緊急避妊ピル(値段、処方してもらえる病院)など、具体的に話をしています。でも、いくつかの学校では「そこまで詳しく話すと、性に興味を持たせてしまうので話題にしないでください」と、禁止されてしまうので、この情報を本来は必要としている生徒さんに伝えることができないことを、本当に残念に思っています。

最終的に決めるのは本人

夏休み中は、子どもたちが自由にいろいろ考えたり、行動したりする時期ですので、“性に関するお悩み相談先”があることを彼ら、彼女らに伝えるのは大切なことだと思います。

公的な相談窓口である「妊娠・子育てSOS(電話相談)」や「若年にんしんSOS沖縄(LINE相談可)」などは、思春期のお子さんの保護者の方にも知っておいてほしい情報です。

万が一、子どもが学生の時に妊娠した場合でも、「産む」「産まない」を最終的に決めるのは本人だと思います。もし、中絶を選択したとしても「同じ悲しい選択を繰り返さないことが大切」「やり直しは、どこからでもできるよ」と伝え、保護者は子どもと一緒に考え、サポートするのが理想だと思っています。

困った時は助産師のことも頼ってくださいね。

お悩み相談先 

妊娠・子育てSOS 女性の悩み相談

沖縄県助産師会が、妊娠・出産、思春期の体やこころの電話相談を受け付ける。「思いがけない妊娠を誰にも知られずに相談したい」「妊娠についての悩み」「月経の悩み」「思春期の悩み」など。相談料は無料。
電話 098(989)1181 午前9時~午後6時
毎週月・火・木・金・土(祝日・年末年始を除く)
沖縄県女性健康支援センター(社)沖縄県助産師会(沖縄市中央4-15-12)

若年にんしんSOS沖縄 (一般社団法人おきなわ子ども未来ネットワーク)
 妊娠の悩みを抱える若年(10代)をサポート。相談者の希望場所へ出向いて妊娠検査薬を無償提供し、必要があれば医療機関へ付き添い、初診費用も同団体が負担する。無料通信アプリのLINEやメールなどで妊娠に関する相談を受け付ける。宮古、八重山を含む県内全域で対応。
電話098(989)7301 午前9時~午後5時(土日、祝祭日休み) 
メール okinawamirai@snow.ocn.ne.jp
LINEや電話で相談できる


 
ひゃくな・なお/那覇市嘱託助産師・保健師として、学校で性教育について講話。子どもたちからの相談も受け付けている。那覇市首里で、「助産院*きらきら」を開業
same-moon@comet.ocn.ne.jp

毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1722号 2020年8月6日紙面から掲載」
 

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