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2019年11月21日更新

[続・働き方ラボ]柔軟な働き方のススメ

文・比嘉華奈江[7]
弊社の総務の一人は、県外で完全テレワークをしている。働き始めてちょうど1年がたったころ、配偶者の転勤で県外に引っ越さねばならなくなった。「テレワーク、やってみます!」と返事をもらった時は本当にうれしかった。あれから、1年半。彼女は弊社にとって欠かせない重要な存在だ。

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テレワークを取り入れて

弊社の総務の一人は、県外で完全テレワークをしている。働き始めてちょうど1年がたったころ、配偶者の転勤で県外に引っ越さねばならなくなった。「テレワーク、やってみます!」と返事をもらった時は本当にうれしかった。あれから、1年半。彼女は弊社にとって欠かせない重要な存在だ。

私や別のスタッフも、「集中したい時」「移動時間がもったいない時」は、在宅勤務をすることがある。移動時間がなく、楽な服装でリラックスして誰からも話しかけられず、とにかく集中する。これが在宅勤務の醍醐味だと思う。


大事なのは「信頼感」

弊社の実経験から、テレワークを推進する際の大事な3点をご紹介したい。

テレワークで一番大事なのは、「信頼関係」だ。「ちゃんと仕事をしているか心配になる」という声をよくいただくが、その心配は同じオフィス空間に居ても同じではないだろうか。

そもそも、一緒に仕事をするメンバーが、どんな仕事の仕方をする人で、どれくらいのスキルがあって、仕事に対してどんな考え方をする人なのか知っているか。上司であれば把握してマネジメントしているはずだ。その上で、テレワークが可能な状態か否かを判断していく必要がある。

全員で一斉にテレワークやってみよう! は、おすすめしない。

パソコンの前に居るか? カメラで手元を映し出す、なんてこともできるようだが、どうだろうか。テレワークは先に述べたように「リラックスして集中できる」という利点も一つあると思う。だからこそ、信頼関係がそもそも築かれていることが欠かせない。

二つ目に大事なことは、仕事内容の精査だ。私たちも導入時、「どうしてもオフィスじゃなきゃできない総務の仕事」を明確にしたが、思った以上に少なかった。逆に、「テレワークでもできる方法」に思考を巡らせると解決策は見つかった。メールアドレスの共有、電話やパソコンを会社から郵送し、セキュリティーを整え、毎日の仕事内容が見えるツールを導入し、資料や書類などデータ類はすべてシステム上で共有している。こうして、どのメンバーでも場所と時間を問わずに仕事ができる仕組みができあがった。
 
 
意識的にコミュニケーション

そして三つ目に大事なことは、コミュニケーション。口頭か文字といった言葉のみのコミュニケーションがメインになるので、意識して補足の言葉を多く使い、なるべく直接会話できるちょっとした時間を日々取れるようにしている。そして仕事の依頼をする時も受ける時も①いつまでに? という期日、②その他の仕事との兼ね合い、③どれくらい時間を要するかの予測、は必ず確認しあう。場所や時間の柔軟性を持って働く場合には、自分で仕事の優先順位を考えてマネジメントしていく力と共に、他者の仕事状況も把握しながら協力することが必要となってくる。

育児や介護によりフルタイムで働けない人はこれから増えていくだろう。テレワークを含む柔軟な働き方は、人材の獲得や定着においても実に効果的だ。

弊社でも、日常的に子どもたちの学校行事や病気の時など、各自が仕事を調整しながら互いに相談・協力して働いている。柔軟な働き方は、生活の質を高めることに直結するのではないかと痛感する。



ひが・かなえ
(株)Life is Love代表。日本教育推進財団認定コミュニケーション・トレーナー。2児の母。客室乗務員を14年務め2012年起業。経営戦略や働き方改革・チームビルディングなどの組織活性から人事評価制度や賃金制度構築までコンサルティング。

http://www.lifeis-love.com/

過去の記事はこちらから

『週刊ほ〜むぷらざ』続・働き方ラボ[7]
第1686号 2019年11月21日掲載

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この記事のキュレーター

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比嘉華奈江

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株式会社Life is Love代表
日本教育推進財団 認定コミュニケーション・トレーナー
14年間の客室乗務員経験を経て、2012年起業。
経営戦略構築・働き方改革・チームビルディングなどの組織活性化コンサルティングから
人事評価制度や賃金制度を構築していく労務コンサルティングまでを
ワンストップサービスで提供。また、元客室乗務員メンバーから成るチーム「PLUS+」の総括も担当。
”価値をプラスする印象づくり”をテーマに、印象戦略支援や沖縄観光の価値の向上をお手伝い。

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