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2019年3月14日更新

ワクチン接種が最大の策|風しん・麻しんの感染防ぐ

2019年2月に沖縄県内で風しん(三日はしか)患者が発生し、昨年は麻しん(はしか)が流行した。どちらも妊婦が感染すると重症化したり、胎児に影響する可能性がある。県立中部病院の椎木創一医師は「麻しん・風しんのワクチンは2回接種することが大切」と呼びかける。



ワクチン接種が最大の策
妊婦や乳児は特に注意

2019年、県内で風しん患者の報告がされた。風しんは、微熱や頭痛、発疹(皮膚のブツブツ)などの症状が主で、発症者のせきや鼻水などからの飛沫感染や接触で感染する。県立中部病院感染症内科の椎木創一医師は「耳の後ろのリンパ節などの腫れが特徴」と紹介する。

風しんは、妊婦(特に妊娠初期10週まで)が感染すると、胎児が先天性風疹症候群になる可能性が高くなり、「先天性風疹症候群の大きな症状には先天性心疾患や難聴、白内障などがある」のだという。予防にはワクチン接種が有効だが、風しんのワクチンはその特性上、妊婦は接種できない。そのため、「配偶者や同居する家族がワクチンを接種し、家庭内に持ち込まない対策を」と力を込める。

麻しんは2回の高熱

一方、昨年県内で流行した麻しんは、今年は大阪府など関西地方を中心に患者数が増加傾向。「麻しんは風しんに比べて感染力が強く、患者がいた空間には約2時間ウイルスが漂う。患者と接しなくても感染しやすい」と語り、人の移動により県内でも患者が発生する可能性があるという。「せきや発熱など初期症状は風邪に似ており、この段階では医師でも診断が難しい。その後発疹が顔や体に広がる。高熱が出て下がり、もう一度高熱が出る二峰性(にほうせい)の熱が風邪との違い」と説明。一度熱が下がる時に口の中の頬の内側にできる白いブツブツ(コプリック斑)も麻しん特有の症状という。




椎木創一医師提供資料


感染後、重症化しやすいのは、今まで感染したことがない(免疫がない)人や、1歳未満の乳児。そして、妊婦が感染すると肺炎などを引き起こす場合がある。また、「ウイルスの影響かは不明だが、胎児が低体重で生まれたり、自然流産の可能性もある」と話す。予防には2回のワクチン接種が有効だが、風しん同様、妊婦は接種できない。

母子手帳で接種歴確認

風しん・麻しんのワクチンは現在、1歳を過ぎた後と、小学校入学前の2回、接種の機会があるが、年代によっては接種歴が0~1回の人もおり、昨年の麻しん患者の多くは成人だった。


麻しん症例の年齢内訳(2018年5月28日時点、99人)

椎木創一医師提供資料


記憶が曖昧な場合は「母子手帳で風しん・麻しん・MR(麻しんと風しんの混合ワクチン)と書かれた予防接種歴がないか確認してみては」とアドバイス。ワクチンを接種しても感染することはあるとしながらも、「症状が軽度で済む人が多い。他者へうつす力も弱まる」という。

厚生労働省は一部の人を対象に、風しんの抗体検査とワクチン接種を今年4月から無料で行う方針を発表している。

「風しんも麻しんもワクチンで感染を防ぎやすい。一人一人が接種すれば流行せずに済む」と椎木医師は呼びかけた。

     

ワクチン情報
厚生労働省は2019年4月から風しんの免疫があるかを調べる抗体検査と、免疫がなかった場合のワクチン接種を無料で行う方針を発表している。対象となるのは昭和34年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性。

県内でも各自治体で実施予定。詳細は居住する各自治体へ問い合わせを。



椎木 創一医師
県立中部病院感染症内科医。県内で麻しんの講演会なども行う。


編集/宮里知可乃
『週刊ほーむぷらざ』第1650号 2019年3月14日掲載

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比嘉知可乃

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