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2019年2月14日更新

インフルエンザで脳症、重症化も|インフルエンザ・今年の傾向と対策

インフルエンザが流行している。県の久髙潤さんは、「現在流行しているのは、脳症や高齢者が重症化しやすいとされる2種類のA型。A型の後にB型が流行る可能性もあり、引き続き注意を」と呼びかける。今年の傾向や注意点、対策方法を聞いた。

インフルエンザで脳症、重症化も

 2種類のA型が流行中 
乳幼児や高齢者は特に注意!

Q・今年の傾向は

A 現在流行しているのは、脳症を起こしやすいとされるA(H1N1)亜型と高齢者を中心に重症化しやすいとされるA(H3N2)亜型の2種類です。一度かかっても、別のタイプにかかるケースも。A型の流行後にB型インフルエンザが流行する可能性もあり、引き続き注意が必要です。

Q・気をつけるべき人は

A 慢性疾患(慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、糖尿病などの代謝性疾患、腎機能障害、ステロイド内服などによる免疫機能不全)を持つ方は肺炎を伴うなど重症化することがあります。乳幼児や高齢者も、インフルエンザが重症化することがあると報告されています。今季、県内でも慢性疾患がある高齢者を中心に、残念ながらお亡くなりになるケースが数例報告されています。
インフルエンザでの発熱中に意識障害やけいれん、嘔吐、頭痛、異常行動・言動などの症状が現れた場合は、インフルエンザ脳症の可能性があります。小児に多くみられ、5歳以下の子どもは特に注意が必要。命に関わることもあるので、早めに受診してください。
また、インフルエンザに感染した後に、細菌性の肺炎を発症することがあり、特に高齢者は注意が必要です。症状が長引くなど肺炎が心配される場合は、早めの受診を。

Q・症状が出たら?

A この時期具合が悪くなったら、単なる風邪と軽く考えずに早めに医療機関を受診しましょう。発症後すぐに、適切な治療を開始することが重要です。
自宅で安静にして十分に睡眠を取り、水分補給をしましょう。感染を防ぐため、鼻をかんだティッシュはゴミ箱へ捨て、手はアルコールなどで消毒をするといいでしょう。熱が下がっても、体内のウイルスがすぐにいなくなるわけではありません。最低2日は自宅で療養しましょう。

Q・家族がかかったら?

A 二次感染を防ぐには、①感染者の居場所を個室にする②マスクを着用させる③清潔を心がける④体を手指用のアルコールやぬるま湯で拭いて、着替えやシャワーで清潔を保つ⑤部屋は定期的に換気し、薄めた塩素系漂白剤などで拭き掃除をする⑥加湿器や空気清浄機を活用する、といった対策が有効です。

Q・予防するには

A 完全に予防することは難しいのですが、重症化や死亡を防ぐには、インフルエンザワクチンの接種が有効です。ワクチンはその年の流行を予測して製造され、効果は接種2週間後から、少なくとも5カ月は持続します。特に乳幼児や高齢者のご家族は、予防接種の検討をしてください。65歳以上は、定期予防接種が無料で受けられます。
日常生活では、栄養や睡眠、適度な運動で免疫力を上げること。また、この時期はあちらこちらにウイルスがついているので、こまめな手洗いや清潔を保つことが大切です。手洗いが難しい場合は手指消毒用アルコールを置いておき、手指を消毒するといいでしょう。2リットルの水にキャップ1杯の塩素系漂白剤を入れて、スプレーボトルに入れ、布巾に吹きかけてドアノブやテーブルを小まめに拭くと、殺菌効果があります。




小児救急電話相談
#8000 または 098‐888‐5230
子どもが夜間に急に発熱し、受診すべきか様子を見てもいいか不安な場合は、上記に電話を! 平日午後7時~翌朝8時、土日祝日24時間受付。県内の医師、看護師から適切なアドバイスを受けられる。




くだか・じゅん
沖縄県保健医療部地域保健課 結核感染症班 班長


編集/栄野川里奈子
『週刊ほーむぷらざ』第1646号 2019年2月14日掲載

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おいしいものに目がないガチマヤー(くいしんぼう)。2016年に国際中医薬膳師の資格をとりました。おいしく健康に!が日々のテーマ。

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