企業紹介
2018年8月9日更新
エルサラ雑貨店 店主のたかいたつろうさん|「人の熱」感じる物作り
沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.206
読谷村長浜にあるエルサラ雑貨店。店主のたかいたつろうさん(69)が作る木の雑貨や、奥さんが織る手織りのマフラーなどの他、アジア諸国から買い付けた雑貨を販売している。たかいさんは「ボロくても人の熱があるようなモノが好き」と笑顔で語る。
「人の熱」感じる物作り
エルサラ雑貨店
店主
たかい たつろうさん
経験生かして 雑貨作り奮闘
Q.開店のきっかけは?
A.以前は東京、神奈川で主に博物館や美術館の展示物などを設計・デザインするグラフィックデザイナーとして働いていました。台湾の博物館立ち上げのために台湾に住んでいたこともありますが、知的障害のハンディを持つ息子が海で遊ぶことが好きで、共に生きていける環境だと感じて沖縄に移住を決めました。
移住後は読谷村の体験施設「むら咲むら」でサンゴの風鈴などを作る体験工房の運営を始めました。その中で「作った作品を売る場所が欲しい」と思うようになったのがエルサラ雑貨店開店のきっかけです。
Q.どのようなお店ですか?
A.主に手作りの雑貨と手織りの布製品などを販売しています。ミニチュアのイスや、アクセサリーなどを収納できるミニチュアのトランク、キーフックなどのインテリア雑貨は私が作っています。大学時代にアルバイトで工業用模型を作った経験が生きていますね。
マフラーや壁に飾るタペストリーは妻が手織りで制作しています。竹の糸を使ったマフラーは涼しくて紫外線対策でもおすすめです。他にも沖縄らしいイラストをプリントしたコースターや、タイなどアジアから買い付けたお弁当箱、革やひもでアレンジしたかごバッグも販売しています。ミニチュアのイス作り体験や、手織りの体験もできますよ。
Q.今後の目標は?
A.当店で販売している商品は未使用品でも、人によっては「古ぼけているなぁ」と感じる物があるかもしれません。しかし、私はそれがその物の味だと思っています。手作りの物や、昔から各国で愛されている雑貨には「人の熱」が感じられます。そして雑貨は生活の雰囲気を変えてくれる魅力があるので、今後もいろいろな物を作りたいです。
また、店内では障害がある人が描いた絵やグッズを販売しています。その絵の作家には独特の感覚があり、私は「絵の新しい見方」を教えてもらいました。彼らの作品の魅力を多くの人に知ってもらえるように、当店での展示や販売も続けていきたいと思っています。
たかいさんと奥さんの久美さんの2人で2012年に開店した。
手織り体験実施中!
エルサラ雑貨店では、手織り体験を実施中。自分の好きな色の糸を使ってランチマットやマフラーが織れる=写真。この記事を見たと伝えると、ランチマット(通常2500円)が2000円、マフラー(同5000円)が4000円で体験できる。所要時間はどちらも1時間半程度で、予約制。詳細は電話で問い合わせを。
<ブログ>
http://elsala.ti-da.net/
<問い合わせ>
エルサラ雑貨店
098-958-3018
沖縄県読谷村長浜1818
『週刊ほーむぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<206>
第1620号 2018年8月9日掲載