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2018年6月28日更新

[イマドキ子育て]0歳から2歳頃のスキンケア

子どもの肌はとてもデリケート。すこやかな肌を育むためにすぐに取り組めるスキンケアを紹介します。

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原因を把握して適切な肌ケアを

0歳から2歳頃のスキンケア

近年はケア法に変化も

「0歳から2歳頃の子どもの皮膚の厚さは大人の半分。新陳代謝が活発で汗をかきやすい。肌のバリアー機能も未熟で、汚れや雑菌、衣類やおむつのこすれからも刺激を受けやすい」と山内さん。また、月齢で肌質も変わり、生後3カ月までは肌から脂分が多く出るため、毛穴の詰まりによる湿疹が出やすく、3カ月を過ぎたころには、乾燥肌に変化し、カサカサすることが多くなるとも。そうしたトラブルを回避するためにもスキンケアは大事と話す。
また、近年はスキンケアの方法に変化も出ているという。「以前は、乳児期前後の子どもの肌は潤いがあり保湿の必要はないと言われていましたが、保湿は肌のバリアー機能を保つためにも必要。また、沐浴(もくよく)の際、体のみを洗い流し、顔はガーゼで拭くのが良いとされていましたが、近年は、皮脂汚れは同じ脂性の性質を持つせっけんを使い、せっけん(洗浄剤)の泡で顔を洗うことを推奨しています」と山内さん。沐浴で汗を洗い流し、その後は早めに保湿をしてあげる=左①②参照=ことで、肌のトラブルも減るという。
さらに「アトピー性皮膚炎のように皮膚が赤くなったり、カサカサがひどいときは皮膚科か小児科で診てもらい、そこで処方される薬を使って早く元のきれいな皮膚に戻しておいた方がいい」とアドバイスする。以前は副作用の懸念からステロイド軟こうを積極的に使うのは避けられていた。しかし、現在は「アレルゲンが傷口から入り体に広がるのを避けるためにも大切で、短期間の使用なら副作用はほとんどないとの医師の見解もある」という。
「ひと口に肌トラブルと言っても、乳児脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)やおむつかぶれ、アトピー性皮膚炎など、それぞれ原因が違う。それぞれの正しい予防法を知り、対処して」と呼びかけた=③④参照。


①保湿の仕方

1.沐浴後、なるべく早く
沐浴後は、なるべく早く保湿をすること。全身をマッサージするように両手の手のひらを使って優しく保湿剤を塗り広げる。


2.適量を塗る
保湿クリームは人さし指の指先から第一関節まで、ローションは1円玉大が、大人の手のひら2枚分の面積に塗る量の目安。


顔やおなか、背中、手足などの部位ごとに保湿剤を点在させ、手のひらをすべらせるようにのばす。首や脇なども忘れずに。

※赤ちゃんの皮膚は乾燥しやすいので、沐浴後だけでなく、カサカサが気になるときは、こまめに保湿を。


②正しい沐浴法

1.洗浄剤はよく泡立てて
洗浄剤はよく泡立てて、手指を使って優しく洗う。


2.くびれ部分もしっかり洗う
首は上や下を向かせ、しわの中まで洗うこと。耳の後ろや髪の生え際も忘れずに。脇の下や肘の内側、手首、膝の裏などは、しわを伸ばしながら丁寧に洗おう。足の指の間もきちんと洗って。


3.顔も洗浄剤で洗う
洗浄剤が目に入りにくいように、よく泡立てて顔を洗い素早くすすぐ。


4.丁寧にすすぐ
シャワーと手指で、しわの中まですすぐ。すすぎ残しがあると、残った洗浄成分が皮膚を刺激するため注意すること。


5.こすらず押さえて拭く
お風呂上がりは、こすらずにタオルでそっと押さえるように水分を拭き取る。しわの中の水分もしっかり拭き取ること。0歳代洗浄剤が目に入りにくいように、よく泡立てて顔を洗い素早くすすぐ。

※洗浄剤は、低刺激タイプを。頭も体も顔も同じ洗浄剤を使ってかまわない。洗ってあげるママやパパは爪を短く切って、赤ちゃんの皮膚を傷つけないように洗うこと。肌への摩擦を避けるためガーゼは使わず、泡で洗う。


③アトピー性皮膚炎がでやすい部位
0歳代

0歳代は、顔や首、首の後ろ側、耳の付け根と裏側、脇、肘の内側、手首、足首、背中部分、股、膝、膝の裏側


1歳代後半

1歳代後半くらいからは、ほお、首、首の後ろ、耳の付け根と裏側、肘の関節部分、手首、膝の裏側、足首

※0歳代と1歳代後半とで、部位が違うのは、年齢とともに皮膚が厚くなり、肌のバリアー機能がアップしてアトピーの出る範囲が小さくなるから。保湿ケアを1週間以上しても湿疹や肌荒れが治らない場合は受診を。また、かゆがる様子が見られたときや、家族にアトピー性皮膚炎の人がいて、気になる様子があるときも、早めに受診を。


④主な肌トラブルと対処法

あせも
汗をたくさんかくと毛穴が詰まって炎症を起こし、赤い小さな湿疹ができる。また、強い暖房や洋服の着せ過ぎから冬にあせもができる子も増えているそう。汗をかいたらこまめに拭いたり、シャワーで汗を流すのがおすすめ。

おむつかぶれ
おしっこやうんちが、長く皮膚に触れることにより起きる炎症。おむつの摩擦やおしりを拭くときの刺激も炎症を広げる要因に。気になるときは、おむつをこまめに替えて、おむつ替えのたびに、おしりをぬるま湯で洗ってあげて。

乳児脂漏性湿疹
生後3カ月ごろまでの皮脂腺が活発な時期に起きやすい湿疹。頭や額などにクリーム色のかさぶたやフケのようなものがつく。入浴時のようにせっけんを泡立てて洗う。洗い流す際、頭皮からかさぶたのようなものが浮いてきたら、それをベビー用のくしで取り除く。



山内れい子さん
助産師、思春期保健相談士、妊産婦体操指導員、IBCLC(国際認定ラクテーション・コンサルタント)、沖縄県助産師会会員

参考/公益財団法人 母子衛生研究会 赤ちゃんのスキンケアガイドBOOK


撮影/比嘉秀明・ライター/安里則哉
『週刊ほーむぷらざ』イマドキ子育て
第1614号 2018年6月28日掲載

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日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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