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2017年11月2日更新

[家計術]レシートで家計を管理「ざっくりでOK!」

なぜかお金がたまらない、細かいことは苦手という人必見! ざっくり簡単に、今日からできる家計術を紹介する。ファイナンシャルプランナーの名城佳枝さんは「収支を把握すると、ムダや希望が見えてくる。やりやすいことから始めてみて」と提案する。

レシートで家計を管理

1週間の予算決め
「自分のお金の使い方を、ざっくりでいいので把握することが大事」と名城さん。オススメの方法は、レシートを取っておくこと。「まずは1週間分、レシートをためて、その後見直します」。ポイントは、この日何をしたか、買ったものはどうだったか、振り返ること。すると、お菓子を買う回数が多い、コンビにに寄る回数が多い、といった、「お金のクセ」と、どうしたら改善できるかが見えてくるという。

次に、保管しておいた1カ月分のレシートを合計して、金額を出す。「1カ月の現金処理をした金額が見えると、予算化することができます。3カ月集計すると、毎月の平均的な金額が分かります」。

予算の立て方もざっくり、毎月の収入から、住居費、光熱費、携帯電話、インターネット代金、貯蓄などの固定費を差し引く。その残りを、現金で支払うもの(食品や日用品)とする。名城さんは、1カ月の予算から、1週間でいくら、と金額を決めてその中でやりくりをしている。「私は家計簿をつけずに、レシートで管理をしています。細かい支出内容を記入しなくても、予算の範囲内でやりくりができていればいい。収支を把握していれば、見通しを立てられる」。

まずは、レシートを取っておくことを習慣にしよう。「思い立ったときが始め時! 年末年始は予定外の出費が多く、いつもの状況を把握しづらくなる。ぜひ、今日からやってみては」。

家族の年齢書き出す
さらに先を見通すために、有効なのが、計画表となるライフプランを作ること。そのために役立つのが、キャッシュフロー表だ。とはいっても細かいプランではなく、まずは家族の年齢と、イベントを書き出すだけでOK!

「出費の中で大きなのが、住宅、教育、老後の資金です。例えば教育費の場合、子どもの入学や卒業時期を書き出すと、出費する時期のめどがつきます。晩婚化が進み、退職後も子どもが学生、というケースも増えていますが、事前に知っていれば備えることができる。ご両親の年齢を入れると、介護の心構えにもつながりますよ」。

イベントには他に、車の購入や車検、旅行、なども含まれる。目標や、やりたいことを書き出すのもいい。「目標がはっきりすれば、そのために年間、月額の必要な貯蓄額が見えてきます。難しい場合は、目標か生活を見直すといいでしょう」。

ライフプランを立てると、家族の夢が見えてくる。「ライフプランの軸は、家族が幸せになるには何が必要か。お金はあくまでも道具です。必要な時に必要な分を使えるように、うまく使いこなしましょう」。

 

キャッシュフロー表の書き方(例)

まずは、赤線で囲っている年齢やライフイベントを書き出すだけでOK。収入や生活費などを書きこむと、より詳しく予測することができる。ライフプラン表は、日本FP協会のホームページに掲載されている。




名城佳枝さん
ファイナンシャルプランナー(AFP認定)、県金融広報アドバイザー



長年、各家庭で家計簿や予算立てに取り組んでいる「沖縄友の会」(雑誌「婦人之友」の読者)。メンバーに、家計を見直すポイントや工夫について聞いた。

食費、教育費、予算化の工夫
家計を考えるときに、外せないのが食費だ。雨谷秀子さん(61)は、「食事は、体の基本。費用だけにとらわれず、栄養、経済、手間のバランスが大事です」と話す。年代別に栄養摂取基準があるが、一度に食べられる量の少ない幼い子どもは、成長に必要な栄養素が不足しがちに。おやつも栄養を補う1回の食事として考えたいという。同じ20円分でも、物によって量や栄養はかなり違う=左イラスト。「他よりも脂肪が少なく、タンパク質も含まれているお米を見直してみては」とアドバイスする。
買ったものを無駄なく使い、栄養を摂取するには、肉や魚に下味をつけておく、イモや青菜をゆでてておく、など、すぐに使える状態にする、ひと手間が効果的。

20円分のおやつ。手前から時計回りに、菓子パン、手作りのおにぎり、お菓子、チョコレート


教育費を見える化
1人1000万円と言われている教育費。高くなる『山』の時期を知っておくことがポイントだ。高尾勝子さん(63)は、「ライフプラン表に年齢と教育費を書き込むと、教育費の山が見えてきます」と話す。表に書き出すことで、教育費と住宅ローンの出費が重なり支払いが厳しいことが分かり、住宅取得を考え直したケースがあったという。現在の教育事情として「以前は小学生が貯め時と言われていたけれど、現在は複数の習い事をする子が多く、その費用が先々の家計を圧迫することも。教育費はつい財布のひもが緩みがちですが、本当に必要か、しっかり考えることも大事です」。


年末に予算立て
伊波牧子さん(61)は、毎年、年末に、翌年の1年間の収入・支出を予測して予算立て。生活費や税金、貯蓄額を書き出すほか、やりたいことや欲しいもの、その時期も計画に組み込んでいる。「家族と、どんな年にしたいかを話し合って知っておくと面白いですよ。私は家計簿と予算立てを始めて、余分なものをあまり買わなくなりました。見通しが立っているという安心があります」と実感を込める。

友の会は7日と9日に、家事家計講習会を開く。高尾さんは「教育費の平均的な費用や、年代ごとの必要な栄養量を満たす食費予算など、数値を基にワークショップをします。家計を考えるきっかけにしてほしい」とアピールした。

 

知識を深めよう! マネー講座

子育て世代へお金の教室
社会保険も年金も家計管理も90分で分かる! 自動車から家計管理まで、子育て世代に向けて幅広く講座を開催(主催/公益財団法人消費者教育支援センター、シティ)。対象は主に20~40歳代の人。定員50人程度。受講料無料、託児サービス付き。土曜日はお弁当付き。
◆11月24日(金)10時30分~12時30分
沖縄県男女共同参画センター(てぃるる)3階研修室1
「事故への備えはできていますか? 愛車にかけるお金の話」
◆11月25日(土)10時30分~15時45分
うるま市健康福祉センターうるみん3階視聴覚室
「事故への備えはできていますか? 愛車にかけるお金の話」、「家計の見直し術 簡単ファイル管理術の実践法」、個別相談など。


<問い合わせ>
公共社団法人沖縄県母子寡婦福祉連合会マザーズスクエアゆいはぁと くらしとお金の教室係
098-943-7775
メールyuiheart@okiboren.jp



友の会が家計講習会
沖縄友の会は「2017年度家事家計講習会 暮らしと家計の講習会」を開く。家計簿をつけている会員の経験談や、バランスのよい食事を作るコツを講話。講話後は「毎日の食費」「教育費のこと」「今日から家計簿にトライ」の3つのブースに分かれてワークショップを行う。
◆11月7日(火)10時~12時 那覇市総合福祉センター会議室(那覇市金城3-5-4)
◆11月9日(木)10時~12時 那覇バプテスト教会2階ホール(西原町幸地1029-1)
参加費:資料代400円



<申し込み・問い合わせ>
メール okinawatomonokai@hotmail.co.jp
高尾 080-3965-2118(火・木・日・全日、それ以外は夜のみ)
西浜 090-7586-1609(昼のみ)



FPフォーラム
お金のプロ、ファイナンシャルプランナーによるFPフォーラム(日本FP協会主催)。セミナーのほか、無料のFP個別相談会やライフプラン作成コーナーも!
◆11月11日(土)10時30分~17時
浦添市産業振興センター(結の街)
浦添市勢理客4-13-1

  • 「老後のリスクに備える~介護とお金~」11時~
  • 「年金のしくみと老後のお金~iDeCoの活用法~」12時~
  • 「子育て世代の使える制度・もらえるお金」13時~
  • 「1時間でわかる上手な保険の考え方」14時~
  • 「マイホームとライフプラン」15時~


FPによる個別相談会やライフプラン作成、FPキッズコーナーもある。相談会とライフプランは事前予約制。
日本FP協会
0120-725-012
http://www.jafp.or.jp/shibu/okinawa/

 


編集/栄野川里奈子
『週刊ほーむぷらざ』第1581号 2017年11月2日掲載

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栄野川里奈子

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おいしいものに目がないガチマヤー(くいしんぼう)。2016年に国際中医薬膳師の資格をとりました。おいしく健康に!が日々のテーマ。

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