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彩職賢美|沖縄の輝く女性にインタビュー

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2017年11月2日更新

[彩職賢美]青少年育成演劇サークル「び~んず・D」主宰の島袋薫さん|沖縄の心を演劇に

「沖縄」をテーマにした演劇を展開し、沖縄の伝統や文化、歴史、沖縄の心を発信し続ける、青少年育成演劇サークル「び~んず・D」主宰の島袋薫さん。中学校教諭として教壇に立つ傍ら、同サークルで演じる劇の脚本や演出を手掛ける。活動はことしで9年目を迎えた。「劇を通して子どもたちが輝ける場をつくりたい」と目を輝かす。


 

劇で引き出す子どもの力

青少年育成演劇サークル
「び~んず・D」主宰
島袋薫 
さん

「お互いに言葉を掛け合い、会話の呼吸が生まれる。家族とはまた違った人と人との関わりがもてることが演劇の魅力」と語る島袋さん。自分の声や体を使い、思っていることを伸び伸び表現する。そんな子どもたちの姿を目の当たりにできることに喜びを感じている。

「び~んず・D」は、小学1年生~中学生の子どもたちを中心に上は50代まで、総勢14人で構成される演劇サークル。島袋さんは脚本や演出をはじめ、公演会場の予約までを一手に担う。主に市内で開かれるイベントで劇を披露するほか、年に1回のペースで自主公演を展開。「子どもたちが本来持っている、表現力やコミュニケーション力を最大限に引き出したい。劇を見にきてくれる親御さんたちに感動を与えられる舞台にしたい」と言う。

こだわりは「沖縄」をテーマにしていること。これまで、沖縄の偉人、野國總菅をはじめ、きじむなー、カチャーシーなどをテーマにした演劇を手掛けた。劇づくりの際、脚本書きには納得いくまで時間をかける。「テーマに関する本を読み続けていると、パッと構想が浮かぶんです」と島袋さん。図書館で本を読み込み、気付けば30冊以上に及ぶことも。新基地建設問題をテーマにした劇では、実際に辺野古の基地建設反対運動に参加し、内容を練ったこともあった。

活動のきっかけは演劇への参加募集の広告を見て、応募したこと。「気軽に受けたら受かってしまって」。最初は仕事や子育てをしながらでは厳しいと思っていたが、「受かるってことは取り組む環境が整っているということ」と気持ちを切り替え、挑戦することに。イベント終了後、娘に親が頑張る姿を見せたいと、演劇スクールで学んだ後、同サークルを立ち上げた。

普段は中学校の英語教諭として、教壇に立つ島袋さんは「自分の目的に向かって『これがしたい』と思ったら、すぐ動くタイプ」と自らを分析。もともと人と接することが好きで、海外にも興味を持っていた。学校でJICA(国際協力機構)の教師海外研修の募集を見た際は、真っ先に手を挙げた。そして2009年、研修でボリビアを訪れたことが転機になった。

「現地で沖縄から移民した県系人と出会い、親切にしてもらいました。人を大切にする『命どう宝』の精神に触れ、沖縄の心や伝統文化を多くの人に伝えたいという気持ちになりました」。帰沖後、その手段として浮かんだのが演劇だった。「子どもたちに劇を通して沖縄の伝統文化や心を伝え、考えるきっかけになれば」と、手掛ける劇に「沖縄」の要素を盛り込み続けてきた。

充実した活動があるのは「周囲の支えがあるからこそ」と感謝。「発表の場を広げるためにも、賛同して参加してくれる出演者や協力者をもっと増やしていきたい」と意欲を示す。最近はメンバーから「これは任せて」、「演出の三線は、弾ける人を知っているよ」などと、協力体制が生まれてきている。いいものを作りたいという仲間意識や協調性が育まれていることがうれしいという。さらに子どもたちからも「役を演じることで、積極的になった」との喜びの声も上がっている。

「今後は、慰霊の日をテーマにした劇や方言を使った劇にも挑戦したい」と島袋さん。もっと方言の知識を得て劇に反映させようと、方言教室に通い始め勉強中。自分のスキルアップにも力を注ぐ毎日だ。




明るいムードメーカー
常に笑っている島袋さん。明るいムードメーカーとしてサークルを引っ張る=写真右。「元気の源は楽しいと思うこと。私にとっては、しゃべることがそう」と笑顔。周りとの会話の際もオーバーアクションになりがちという。
「私を見ているせいか、子どもたちもとてもおしゃべり。家では、どんな時でも家族のゆんたくがとぎれないんです(笑)」。




本番に向け細かくチェック
公演の本番に向け、客席からメンバーの動きをチェック。「リハーサルでは、セリフや立ち位置、音のタイミングなど、細かくチェックします。私は裏方なので、みんながスムーズに演技ができるよう気を配っています」と島袋さん=写真。
職場である読谷中学校でも、子どもたちに演劇の楽しさを伝えたいと、2014年に同中学校で演劇部を立ち上げた。さらに、これまでの経験から、中頭地区で中学生を対象に結成された中頭合同チームの指導者を任され、同チームを全国大会出場に導いたこともある。




4日に自主公演
同サークルの自主公演「マジムン☆ファイター」が、11月4日(土)に沖縄市民小劇場あしびなーで開かれる。入場無料。開演14時。
<問い合わせ>
090-6857-1762(島袋)まで





島袋さんのハッピーの種
Q.癒やしの時間は?
夫と共通の趣味である家庭菜園で庭いじりをしているとき=写真。何もかも忘れて楽しめる癒やしの時間です。パセリやニラ、パッションフルーツ、バナナなどを育て、時には学校に持っていってクラスの生徒にお裾分けすることもあります。(写真は本人提供)




PROFILE
島袋薫(しまぶくろ・かおる)
1967年生まれ、うるま市出身。大学卒業後、県立中学校の英語教諭に。沖縄市内のイベントの一環で演劇に参加。2008年、青少年育成演劇サークル「び~んず.D」を結成。2009年、JICAの教師海外研修でボリビアを訪れ、現地の県系人と出会い沖縄の心や人を大切にする精神に触れ、「沖縄」をテーマにした劇を確立。現在、14人のメンバーで活動中。



週刊ほーむぷらざ「彩職賢美」|輝く女性を応援!
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撮影/比嘉秀明・編集/安里則哉
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1276>
第1581号 2017年11月2日掲載

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安里則哉

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日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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