マネー
2025年10月2日更新
えっ!パスタランチが7500円! ファイナンシャルプランナー、ニューヨークで感じた物価の差|マネーのヒント!⑲
旅先からのマネーコラムとしてドバイ、ベトナムに続き、25年ぶりに訪れたニューヨークで感じた物価をお届けします。
まず、気になる為替レートを比較すると2000年8月の為替レートは1ドル107円台に対して2025年8月は1ドル147円台でした。現在は随分と円安に傾いて割高感が強い旅先で、交通費と外食に注目しました。

NYで感じた物価の差
パスタランチが7500円
旅先からのマネーコラムとしてドバイ、ベトナムに続き、25年ぶりに訪れたニューヨークで感じた物価をお届けします。

25年ぶりに訪れたニューヨークの自由の女神
まず、気になる為替レートを比較すると2000年8月の為替レートは1ドル107円台に対して2025年8月は1ドル147円台でした。現在は随分と円安に傾いて割高感が強い旅先で、交通費と外食に注目しました。
財布に厳しい交通費
旅行コストの中で意外とかかるのが交通費です。ニューヨークの地下鉄とバスはMTAと呼ばれ、利用料金は1回2.90ドル(約440円)の一律料金です。沖縄都市モノレールの初乗り料金は250円でニューヨークの料金は1.7倍以上なので、気軽に乗らずに歩けそうな距離は徒歩で頑張って移動していました。それでも1日平均5回前後は利用したのでニューヨーク滞在8日間の交通費は2万円ほどで、帰国後にクレジットカード明細にズラッと並んだ2.90ドルの請求額に改めて割高感を再認識しました。

今回の旅ではレンタル自転車で大都会のサイクリングも楽しみました、初乗り料金が4.99ドル+税(約810円)で、30分超過後は1分毎に0.38ドル(57円)加算、電気自転車は1分毎に0.38ドル加算されるので手軽に乗るには割高な移動手段でした。例として、地下鉄が不便な場所からホテルまで電気自転車で帰ったところ、36分の利用で20.33ドル(約3050円)でした。快適で楽しい移動でしたが、料金は財布に厳しい交通手段と言わざるを得ません。とはいえ、マンハッタンの高層ビル群を見上げながらタイムズスクエアまでの爽快なサイクリングは良い思い出となりました。
かなり高額な外食
ニューヨークの外食は予想通りとても高額でした。旅行前から覚悟していたのですが、メニュー価格に消費税9%弱とチップ15~20%が上乗せされた請求額を頭の中で日本円に換算しては心の中で悲鳴を上げていました。

パスタランチの価格は日本の3倍以上
一例としてある日のランチをご紹介しましょう。マンハッタンの南端には金融街として有名なウォールストリートや9.11の米同時多発テロの現場となった世界貿易センター跡地があります。その近くのイタリア街には庶民的なレストランが軒を連ねているのですが、パスタ1皿が平均25ドル(3750円)に税8.5%とチップ15%を加えて約31ドル(約4650円)でした。私は食後にコーヒーとデザートを付けたので、会計では税とチップ込みで50ドル(約7500円)を超えました。日本ではパスタランチが2千円前後で楽しめるので、驚くほどの価格差がありました。

外食はメニュー価格に消費税9%弱とチップ15~20%が上乗せされる
最後に恒例のカフェ比較です。ニューヨークのスターバックスではカフェラテ(グランデサイズ)が5.95ドル+税で約927円でした。日本は594円(税込み)なので1.5倍以上という結果でした。ちなみにエンパイアステートビルの店舗でオープンサンド+カフェラテ+税+チップで22.3ドル(3345円)だった時には心の中でため息をつきました。
円安で価格差大きく
筆者が留学中の1990年代、米国は物価に割安感があり暮らしやすい印象でした。しかし、昨今の急激な物価上昇と円安によって両国の価格差は大きく広がり、今回の旅では米国は暮らしにくい国になったという印象です。旅行に限らず海外からの輸入品が割高になる事で日本の物価上昇が続くと考えられるので、日本の未来に危機感を覚えると同時に、貯蓄運用など自分の未来を守る計画の重要性を再認識した旅となりました。

おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動
↓画像をクリックすると、「女性のための無料マネーセミナー」の申し込みフォームに移動します。

『週刊ほ〜むぷらざ』マネーのヒント!⑲
第1990号 2025年10月02日掲載
この記事のキュレーター
- キュレーター
- 岡田有里
これまでに書いた記事:81
ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。