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2024年3月28日更新

水の大切さを見直そう|意外と身近なSDGs(12)

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が2021年8月に発表した第6次報告書は、「人間の活動による影響が地球温暖化をもたらしたことは疑う余地がない」と初めて断定しました。

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水の大切さを見直そう


水位が下がった大保ダム。3月19日、大宜味村=写真提供/北部ダム統合管理事務所

その源となったのは、ノーベル賞を受賞した真鍋淑郎さんの研究です。真鍋さんは、温暖化研究に欠かせない気候シミュレーションの礎を築いた功績を評価されました。

IPCCは気候変動を評価する主要な機関で、1988年にWMO(世界気象機関)とUNEP(国連環境計画)のもとに設立されました。195カ国・地域が参加しています。


温暖化の影響で水不足に

温暖化の影響の一つが水害で、多く報じられますが、逆に雨が降らなくなる地域があることも予想されていました。利用可能な水が減少する。作物の生産高が地域的に減少する。干ばつや水不足は、人々や資産、経済、生態系などへさまざまなリスクをもたらします。

もはや今はCO2を減らすなどの緩和策だけでなく、適応策に取り組まなければ、経済が持たないところまで来ています。「適応」とは異常気象などの災害に対応する抵抗力をつけること。温暖化による被害に適応していけるかが重要となってしまっています。

県内のダムの貯水率が低くなっています=写真。異常気象は人ごとではありません。

水の使い方を真剣に考えて、歯磨きの時にコップを使ったり、洗濯物はまとめて洗ったり、シャワーを出す時、温まる前の水は容器やバケツにため、水やりや掃除など用途にあった水に回す。みそ汁やスープは、汁椀に家族分の水を入れて食べ切るだけ作る。食器洗い時、適切な水量にするなど水の出し方を考えてみる。土壌に負荷を与えないように、庭や畑で使う農薬や肥料、除草剤などの安全性を気に掛けることも、水を守るために大切なことです。

本島は国管理ダムから水道水の約80%を取水できるものの、降った雨はほとんど河川から海に流れ、渇水になりやすい土地柄です。必要な水を守っていかなければ、生物は生きていけません。ダムの貯水量を気にするとともに、ライフラインである水道管などの整備、健康に影響する成分にも気を配る必要を感じています。

1年間読んでいただき、ありがとうございました。=おわり


 

「環境から健康を考える会」エコット代表の諸見みどりさん。メンバーと日々の生活の中でSDGsにチャレンジ中


『週刊ほ〜むぷらざ』意外と身近なSDGs
第1912号 2024年3月28日掲載

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