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2023年11月23日更新

余すことなく使い切る|意外と身近なSDGs⑧

文と写真/諸見みどり
前回、生産者の作る責任と購入側としては選び方が大事とお伝えしました。必要以上のものは譲ったり、おすそ分けしたりすることも、使う責任に値します。ゆいまーるでもありますね。

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余すことなく使い切る


 
野山や畑、海からの収穫物は、食べ切れる量以外を分けあう。自然から得られた収穫物をムダなく使う貯蔵の工夫も、次の収穫までの賢い習慣でもあります。酢漬けにしたり、発酵させたり、塩漬け、みそ漬けなど、保存して使うことは、持続可能な資源の使い方です。

エコットは、余すことなく使い切る調理講座も行ってきました。ゴーヤーは、輪切りにして種もワタも一緒に天ぷらにします。安全な食材を選べば、野菜の端や皮も、調理に使ったりジュースにしたり、刻んでスープに入れたりと捨てる所なく使い切れます。環境保全と食の安全、文化の継承は切っても切れない関係だと思います。SDGs実践は、日ごろの暮らし方の中にあるのです。社会全体を循環型社会へ構築することが必須です。

 
エコットが行った調理実習


ゴーヤーはワタや種ごと天ぷらに


栄養バランスも意識して

もちろん、体に必要な栄養バランスを考えることも大切です。安いから買うのではなく、栄養価が偏らないように食材を選ぶといいでしょう。

五大栄養素は、炭水化物、脂質、たんぱく質、無機質、ビタミンです。赤、黄、緑の3つの食品群を意識するといいでしょう。赤=体を作る肉、魚、卵、牛乳、乳製品、豆などです。黄=エネルギーになる米、パン、麺類、イモ類、油、砂糖などです。緑=体の調子を整える野菜、果物、きのこ類などです。農林水産省の「食事のバランスガイド」を活用するのも良いでしょう。

食べ物以外に、着るものや身の回りのもので使う時期が過ぎたものは、捨てる前にリユース(譲ったり、売ったり)するのも使う責任に値します。


 


「環境から健康を考える会」エコット代表の諸見みどりさん=写真=。メンバーと日々の生活の中でSDGsにチャレンジ中


『週刊ほ〜むぷらざ』意外と身近なSDGs
第1894号 2023年11月23日掲載

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