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2023年11月2日更新

歯科技工物作りに最新技術|株式会社DENT-EASE(デンティース)

差し歯や入れ歯などを作る歯科技工所、株式会社DENT-EASEは最新の技術を駆使して歯科技工物を製作する。保険適用外の商品だが、メリットは多い。同社の差し歯と部分入れ歯について同社の代表や歯科技工士に話を聞いた。


田里涼さん
株式会社DENT-EASE代表

弊社では提携の歯科医院から依頼を受けて、9人の歯科技工士が入れ歯や差し歯などの歯科技工物を製作しています。歯科技工物は複数の種類があり、患者さん自身の歯の状態によって選ぶものは変わります。歯の根の状態が良ければ、自前の歯にかぶせる差し歯、抜歯した場合は入れ歯やインプラントなどが選択肢に入ります。

弊社は「患者さんが納得する質の高い技工物を提供したい」という思いから、デジタル技術を積極的に導入しています。例えば強度のあるジルコニア製の差し歯は、パソコンで歯の形をデザインする際に歯科医師から届いた患者さんの顔写真データを口腔内の歯型データと合成。パソコンで3Dデザインを行って差し歯のデータを作ります。顔と歯、口の見た目のバランスを確認しながら正中の位置や歯の角の丸みなどの形、大きさを調整していきます。

差し歯の実物ができあがる前に、装着した際のイメージ画像を患者さん自身や歯科医師が確認することも可能です。実物製作時と同じデータでプラスチック製の仮歯を作り、装着して試すこともできるので、実物の完成時に「イメージと違う」という事態を避けやすくなります。

フィット感など装着してみないと分からないこともありますが、差し歯の見た目やかみ合わせなどを可能な限り事前に技工所で調整できれば、歯科医院で患者さんに差し歯を装着する際の処置時間(微調整)を最小限にできます。歯科医師、患者さん双方の負担を軽減できることがうれしく、「患者さんが喜んでいた」と歯科医師から聞くと仕事のやりがいを感じます。


口腔内スキャナーも導入

近年、口の中にカメラを入れて3Dデータで歯型を取る口腔内スキャナーが注目されています。県内で導入している歯科医院はまだ限られていますが、従来の歯型を取る方法のように石膏を使用しないので、膨張・収縮がなく精度が高いのがメリット。歯型を取る際の患者さんの不快感が少ない点も特徴です。

弊社では3Dデータからジルコニア製の差し歯を作ることができます。石膏の模型がない状態で製作するので技術的に難易度が上がりますが、弊社でも口腔内スキャナーを2台導入し、自社で検証しながら製作しているのが強みです。

一般的な入れ歯より使用する金具が少ないノンクラスプデンチャー(タムデンチャー)という部分入れ歯も手がけています。金具が目立たず「入れ歯だと気づかれにくい」と好評。幅広い年代の利用者がいます。従来の入れ歯より薄くて軽い特殊な樹脂を使用しているので、「快適で密着度が高い」という声もよく聞きます。

これらの商品は保険適用外で費用がかかりますが、長年培ったアナログ技術と最新デジタル技術を駆使して可能な限り強度や審美性などを追求しています。「差し歯の色と自前の歯の色が合っていない、形が気になる」「入れ歯を作ったけれど違和感がある」などお悩みの方は、ぜひ弊社提携の歯科医院に相談してみてほしいです。
 
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本物の歯に近い透明感  ジルコニアの差し歯 

泉直秀さん
株式会社DENT-EASE 歯科技工士歴10年

ジルコニアはセラミックの中でも強度が高く、人工ダイヤモンドともいわれます。そのジルコニアを差し歯に使うことで、しっかりかめて割れにくい差し歯を作ることができます。中に金属のフレームがないので、金属アレルギーの人も使用できます。

主な作り方は、パソコンで差し歯の形をデザインし、そのデータ通りに半焼結のディスク状のジルコニアの塊を削ります。その後、一般的な方法ではジルコニアを焼き上げてから表面に着色するのですが、弊社は着色用の液を染みこませてから焼き上げます。この方法だと、本物の歯に近い透明感が出て深みがあり自然な歯の色に近づけることができます。後から削って形を整える際もどの部分を削っても下地の色が浮き出てこないというメリットもあります。

焼き上がらないとどんな色になるか分からないので、技術が必要で難しい作業ですが、写真で患者さんの歯の色を確認しながら慎重に色を調整します。患者さんの歯の色に限りなく近づけることができたときは達成感を感じますね。

前歯の差し歯を作る際は、患者さんの顔のデータと差し歯のデータを合成して仕上がりのイメージを確認します。歯列や歯の傾き、顔のゆがみは一人一人異なるので、顔のデータと合わせることで、より患者さんの顔に合った差し歯を作ることができます。
 
独自の着色方法で製作したジルコニア製の差し歯

差し歯のデータと患者の顔データの合成画像

ココがポイント!

①セラミック素材の中でも強度がある
②着色汚れに強い
③自然の歯に近い色や透明 感を出しやすい

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金具が目立たない入れ歯  ノンクラスプデンチャー(タムデンチャー)

高江洲るみ子さん
株式会社DENT-EASE 歯科技工士歴25年

日頃大切にしているのは、「しっかりかめて見た目も美しい歯を作る」ことです。弊社の部分入れ歯「ノンクラスプデンチャー(タムデンチャー)」は使用する金具が少なく、目立たないのが特徴です。一般的な部分入れ歯は外側から見える位置に金具を使用しているのですが「見た目で入れ歯だと分かる」「金具の隙間に食べ物が挟まりやすい」と悩む方が多くいます。その点、特殊な樹脂を使用するノンクラスプデンチャー(タムデンチャー)は、歯茎に触れる部分をできるだけ薄く仕上げています。薄くすることで周囲の歯の根元まで包み込むように付けることができ、密着度が高まります。その結果、「食べかすなどが入りづらい」「しゃべりやすい」というメリットにつながります。

軽くて弾力がある特殊樹脂でフィット感が良く、破折しにくいのもポイント。そのような点を患者さんに喜んでもらえるのもうれしいです。また、部分入れ歯の周りの歯茎が痩せてきた際や抜歯を行ったときには部分的な修理や増歯も可能です。保険適用外なので費用はかかりますが、入れ歯の使用感や見た目などでお悩みの方は、検討してみてはいかがでしょうか。
 
使用する金具が少なく、目立ちにくいノンクラスプデンチャー
 
一般的な部分入れ歯。「金具が気になる」という人もいる

ココがポイント!

①金具が少なくて目立たない
②薄くて軽く、密着度が高い
③破折しにくい


↓画像をクリックすると、株式会社DENT-EASEのHPに移動します


関連記事:DENT-EASE ジルコニア・ノンクラスプデンチャー提携歯科医院の一覧

取材/比嘉知可乃
『週刊ほ〜むぷらざ』
第1891号 2023年11月2日掲載

この記事のキュレーター

スタッフ
比嘉知可乃

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新人プランナー(企画・編集)
1990年生まれ、うるま市出身。365日ダイエット中。
真面目な話からくだらない話まで、「読んだ人が誰かに話したくなる情報」
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